パワレポ連動企画
電源に関する便利術、電源の不調を確認する方法など
【自作PCチューニング技術大全100(19)】
(2016/3/21 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年4月号」の第1特集「もう一手間、一工夫でアナタのPCがグッと使いやすく快適に!! 自作PCチューニング技術大全100」を掲載する。
第19回目では、ケース内がすっきりするプラグインケーブルの活用や、SATA電源コネクタがあと一つ足りないと言うときの追加の方法、電源の不調を確認する手法などを解説する。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年4月号は全国書店、ネット通販にて2月29日(月)に発売。第1特集のほか、第2特集は最新OSの現在の姿を解説する「リリース時とはもう違う。現在形、分かってる? Windows 10知っておきたい10のこと。」、まずはデータ保存から始めよう、低コストで導入できるモデルを紹介「転ばぬ先のバックアップ! 1万円台で買えるお手頃NASキット」、マルチディスプレイやライトゲームに、内蔵GPUからのパワーアップを目指す「チョイ足しアップグレードで効果大! 格安ビデオカードセレクション」、外出先でも2画面で!「いつでもどこでも手軽に使える モバイル液晶ディスプレイ大集合」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は「小型PC向けパーツ大百科」。メインマシンもサブマシンもコンパクトにまとめる時代です!
-自作PCチューニング技術大全100-
電源ケーブルにコネクタを追加したり、電源の不調を確認するテクニック~電源編~
目からウロコのケーブル最適化テクニック
電源編
電源のチューニングと聞いてもピンと来ないかもしれないが、ケーブルまわりのノウハウや省電力機能の有効化、そしてチェッカーによる電源の健康診断など、使える技がいくつか存在する。
全方位隙のないマシンを作るために押さえておきたい。
71. プラグインケーブルを徹底活用 難易度★★★
ミドルレンジ以上のクラスの電源では一般的になってきたプラグインケーブル方式。直結方式では、余ったケーブルを空きスペースに収める必要があったが、プラグイン方式なら最低限必要なケーブルだけを使えるので余りを出さずにすむ。
また、ケーブル自体の種類も増えてきているが、最近の注目はフラットケーブル。メッシュケーブルよりも折りたたみが簡単、かつキレイにまとまり、ケース内の見た目もすっきりする。
そして、別売りケーブルが存在するのもプラグイン方式電源のメリット。メーカーも「さほど売れない」と言うほどマイナーなパーツながら、小型ケースから大型ケースやその逆のように、PCのサイズを変える際、お気に入りの電源を使い回す手助けとなるので覚えておいて損はない。
【問い合わせ先】
SilverStone Technology:03-5298-3880(ディラック)/http://www.silverstonetek.com/
ディラック:03-5298-3880 /http://www.dirac.co.jp/
72. ケーブルの途中にコネクタを追加する 難易度★★★
コネクタが足りない場合、分岐ケーブルを用いるよりは難易度は上がるが、ケーブルの途中にコネクタを追加するという方法もある。自動車の電装品を自前で取り付ける際、電源ラインを分岐させるために「エレクトロタップ」というパーツをケーブルの途中に取り付けるが、おおよそ同じイメージだ。
アイネックスのPA-040Aは、Serial ATA用のコネクタ追加用エレクトロタップ。ハウジングとカバーが入っており、ハウジング内にはむき出しの金属端子がある。この金属端子をケーブルに強く押し当てることでケーブルの皮膜を破り、通電、コネクタとして機能するようになる。使用する環境に適したコネクタの間隔や数などを実現できるので、その点で既製の分岐ケーブルよりも有利だ。
【問い合わせ先】
アイネックス:042-467-7676 /http://www.ainex.jp/
73. ErP機能をONにして待機電力を削減しよう 難易度★★★
ErP Lot 6は、待機電力に関する欧州の指針だ。2013年の基準EuP 2013では待機電力0.5W以下が定められている。最近の電源ではErP Lot 6対応をうたう製品も多く、マザーボード側でも以前からErP Lot 6の機能をONにできるものがある。これらに対応する製品を使っているなら、ONにしておいて損はないだろう。
電源とマザーボードが対応している環境ならば、マザーボード側のUEFIセットアップで設定すればよい。
74. 電源の不調が疑われるときには…… 難易度★★★
PCが不調の際、電源の故障が疑われたとき、以下で紹介するような機器があればより正確に調べられる。
まずはアイネックスの「ATX電源検証ボード KM-02B」。電源をマザーボードから外した状態でテストできるキットだ。要は24ピンコネクタの15、16番ピンをショートさせる電源起動スイッチと、確認用LEDが載った基板だ。ファン用コネクタも付いているので、電源投入時に電流が流れているのかどうか、簡単なチェックができる。
電源は入るが、PCが不安定で突然リセットされてしまうような場合には電圧の高さを調べられる「電圧チェッカー」が便利だ。ThermaltakeのDr.PowerⅡは、電源から延びる各種のケーブルを接続し、そこに流れる電圧を調べることができる。実際のPCのように負荷を変動させる仕組はないが、この状態で3.3/5/12Vが規定を下回っているような場合は故障を疑う、といった具合の診断は可能だ。確認できる項目は、+12V、+5V、+3.3V、5VSB、そして-12Vの5系統。結果はバックライト付きLCDパネルに表示されるので分かりやすい。
【問い合わせ先】
アイネックス:042-467-7676 /http://www.ainex.jp/
Thermaltake Technology:03-5215-5650(アスク)/http://jp.thermaltake.com/
[Text by 石川ひさよし]
【DOS/V POWER REPORT 2016年4月号は2月29日(月)発売】
★第1特集「もう一手間、一工夫でアナタのPCがグッと使いやすく快適に!! 自作PCチューニング技術大全100」
★第2特集「リリース時とはもう違う。現在形、分かってる? Windows 10知っておきたい10のこと。」
★特別企画「転ばぬ先のバックアップ! 1万円台で買えるお手頃NASキット」「チョイ足しアップグレードで効果大! 格安ビデオカードセレクション」「いつでもどこでも手軽に使える モバイル液晶ディスプレイ大集合」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「メインマシンもサブマシンもコンパクトにまとめる時代です! 小型PC向けパーツ大百科」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
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