eスポーツ ヒーローインタビュー
「Rampageには順位云々ではなく、勝ちたい」（FM/Ceros選手）ほか

試合の注目点

Ceros選手

　両チームとも中盤以降の集団戦に重きを置く試合展開だったが、FMのミッドレーナーCeros選手がRJの狙いを見事にかわして集団戦で大きなダメージを出し、試合を勝利に導いた。

　そこで今回はCeros選手にインタビューを行ったので、さっそく選手の声を聞いてみよう。

――試合を振り返ってみて、勝利の感想はいかがですか。

[Ceros選手]とりあえずこれでプレイオフが確定したので、一安心できますね。今日は僕個人的に、けっこう調子が良かったので、試合中も安心しながらプレイしていました。

　「eyesの目」に出たときに話していたことなんですが、いわゆる「ゾーンに入った」という感じでした（笑）。具体的には、コールの指示がスッと頭に入ってきて迷いなくできるというのと、集団戦で「スキルを当てる」「スキルを避ける」「捕まらない」「捕まえる」など、ハンドスキル全般が思い通りにいくという感じです。

――（試合間の）空き時間はどのように過ごしていましたか。また、前の試合の勝利で良い影響がありましたか。

[Ceros選手]試合と試合の合間は、疲れを抜くためにひたすらぼーっとしてましたね（笑）。他の選手たちもそんな感じだったんですが、KazuXD選手だけは事前に軽く準備をしたうえで、RPG vs RJを見ながら次の試合のピックを決めていました。前の試合の勝利の影響はやっぱりありましたね。勝った試合のあとは気分が高揚しているので、連勝しやすい状態だと思います。

――ビクターとアジールのマッチアップについてどう考えていますか。

[Ceros選手]最初は少しアジールが有利かなと思っていたんですけど、いざ始まってみると今日は調子が良くて負ける気がしなかったです。

　始まる前はちょっとだけ不安だったんですけど、調子が良くて助かったという感じでしたね。今までソロQや練習試合などでプレイした感じでは射程の関係上アジールが有利かなと思っていたんですが、今日やってみてこのマッチアップはどっちが有利ということあまりないのかな、と少し考えが変わりました。

――現在の2位につけていますが、これについてどのように受け止めていますか。

[Ceros選手]やはりRampageには直接対決に勝ってからプレイオフに進みたいので、順位うんぬんではなく勝ちたいですね。

――関西から出てきたと聞きましたが、関東での生活はどうですか。

[Ceros選手]今までネットで知り合った東京に住んでいる友達と遊べるようになったのは、結構嬉しいです。普通にこっちで楽しく生活できているので、ホームシックのようなものはないですね。韓国人選手とも英語でコミュニケーション取りながら、チームメイトたちとも仲良くやってます。

――最後に来週の意気込みと、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

[Ceros選手]来週もまたFMらしい戦いを見せられると思うので、ファンのみなさん応援よろしくお願いします。

試合の注目点

SSuN選手

　プレイオフ進出をかけた注目の一戦だったが、ふたを開けてみれば7hが完璧な試合運びで勝利する展開となった。この試合で序盤からガンクを成功させ、7hの狙い通りの試合の形をつくりあげた中心選手がジャングラーのSSuN選手だった。

　ではここで、SSuN選手のヒーローインタビューを見てみよう。

――今日の試合を振り返っていかがですか。

[SSuN選手]今日は絶対に勝てると思っていましたが、いざ勝ってみるとやっぱり嬉しいですね。

　今日の試合は最初にキルがたくさん取れたおかげで、僕にできることが多くて少し楽にプレイできた気がします。序盤の有利をそのまま活かして、落ち着いてチームメイトたちにやることなどを色々指示してから、オブジェクトもきっちり確保して着実にプレイすることができたので、比較的楽に勝てたと思います。

――（試合間の）空き時間はどのように過ごしていましたか。また、今日のコンディションはいかがでしたか。

[SSuN選手]空き時間にはこれといってやることもなかったので、他の試合を見ていました。

　中盤から後半にかけてFMが良いプレイを見せて勝っていたな、という印象です。それから今日のコンディションは良くなかったです。実は先週あたりからあまりコンディションが良くないんです。なぜか分からないんですが、あまり良く眠れなくて……僕のコンディション管理がうまくいっていないようです。でもプレイには影響が出ないように、本当に一生懸命頑張りました。

――先週ラウンド6で敗北しましたが、何か影響はありましたか。

[SSuN選手]先週はちょっとミスしてしまって負けただけだったので、次頑張れば大丈夫だと思っていました。どっちみちプレイオフ進出さえ決まってしまえば、あとはプレイオフで勝てば良いんですからね。

　「最終的に優勝する」ということが重要なのであり、途中経過の順位はあまり重要だとは思ってないです。試合内容ももちろん大事ですが、もっと大切なのは勝利を収めることだと思っています。

――2試合つづけてレベル2でミッドレーンにガンクをしましたが、プランに入っていたのですか。

[SSuN選手]前の試合は即興的にやったものでしたが、今回の試合は事前に計画したものでした。リーシンは青バフが必要のないチャンピオンなので、ライズに青バフをあげてから二人ともレベル2になったタイミングでカシオペアをガンクしようと計画しました。それで、一旦ミッドのルルにレーンを引いてもらってからガンクに行ったんです。

――今回の試合でも敵の行動に対する反応やカバーが非常に早かったですよね。何か意識していることや、コツはあるんでしょうか。

[SSuN選手]あのとき最初はトップで当たると思っていなかったんです。最初は自分もトップに行っていたんですが、ミッドに青バフを取らせようと向かった矢先にいきなりトップで当たったので、急いでそちらに向かいました。

　ジャングラーは他のチャンピオンをサポートすることもできるし、攻撃的に戦うこともできるし、チームをキャリーすることもできると思うんです。

　僕が最近やっているチャンピオンでは序盤に攻撃的に戦って楽な状況をつくってから、チームメイトをサポートしながら戦う方法がチームを勝利に導くには一番良いんじゃないかなと思っています。ただし、今回のようにリーシンを使って集団戦で敵を味方側に強引に蹴り飛ばして戦わなければならないなど、特殊な場合は除きますけどね。

コツとしては、どんなタイミングで自分が何をするか、自分が今このタイミングで何をすれば相手にとって辛いのかということを考えてプレイすることだと思います。

――ところで、日本での生活はどうですか。

[SSuN選手]僕はどこの国に行っても楽しめるタイプなので、その国に行ったらその国に合わせてうまく遊べるほうなんです。この前行ったディズニーシーはアトラクションの時間が短いのが残念でしたが、ぐるりと全部回ってパレードも見たので、元は取れたなと思いました（笑）。あれ以来、練習に集中していてどこにも行っていないので、またどこかへ行きたいですね。

――最後に来週の意気込みと、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

[SSuN選手]来週の試合に向けて一生懸命準備をして、良いコンディションを維持して、もっと良いプレイを皆さんにお見せできるよう努力します。

試合の注目点

Amuse選手

　RPGのトップレーナーAmuse選手が、トップレーンを支配するだけでなく、テレポートを活かした圧力や集団戦のパフォーマンスでチームを勝利に導いた。

　そこで今回はAmuse選手にヒーローインタビューをお願いした。

――勝利の感想はいかがですか。

[Amuse選手]試合はとりあえず無難に勝てて良かったです。これで優勝にまた一歩近づけたので嬉しいですね。

――空き時間はどのように過ごしましたか。また、1試合目に勝利したことで、良い影響はありましたか。

[Amuse選手]今回は1試合目と2試合目の合間がかなり長い時間空いていたので、もう他のことをしていました。ご飯を食べて、お風呂に入って、漫画を読んで過ごしました。1試合目に戦ったRJが2試合目のApeXより強い相手だと思うので、そこで勝てたのでだいぶ安心感が得られたというか、2試合目は気持ち的に楽でしたね。

――トップでノーチラスをピックしていましたが、練習していたのですか。

[Amuse選手]トップノーチラスは練習していました。今日の試合のために練習していたというわけではなく、普通にコーチから今ノーチラスが強いからやってみるように勧められていたので個人的に練習をしていたんです。その後チーム練習でもちょっとやっていたんですが、今日のApeX戦でちょっと実践でやってみようかという話になったので、ピックしました。

――トップのノーチラスについてAmuse選手の意見はどうですか。

[Amuse選手]マオカイに似てて、だけどマオカイよりも攻めっ気があって、マオカイの尖ったバージョンみたいな感じですね。

　マオカイは結構万能なんですけど、ノーチラスは攻めに特化した感じだと思います。マオカイは「ディスエンゲージ」と呼ばれる集団戦を避ける能力にも長けているんですよね。でもノーチラスはそれが得意というほどではないので、そういう意味で相手に仕掛けられるとちょっと弱いかなとは思うんですが、ノーチラス自体が弱いというわけではないと思います。

――最近はどのように練習していますか。

[Amuse選手]まず使おうとするチャンピオンをソロQで触って使えるようにするのが前提で、そこからチーム練習でピックして、チームとして動いて確認するという段階を経て、やっと実践で使えるんです。今回のノーチラスもぶっつけ本番で使ったわけではないですよ（笑）。やっぱりコーチから「お勧めだよ」って言われたら、チーム練習のときまでに個人的に練習しておくという信頼関係みたいなものがあるんですよね。それでチーム練習で「ピックして」って言われたらちゃんとピックできるように、準備しておきます。

それと中国プロリーグの「LPL」を見ていたら、トップノーチラスをやっていたんです。それを見て可能性を感じるなと思ったので、それもあってさらにしっかり練習しました。「LPL」や「LCK」はけっこう見ていますが、見ていなくても流行っているという情報は入ってくるので、最低でもトップだけは世界の流行を知っておきたいので追うようにはしています。

――最後に来週の意気込みと、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

[Amuse選手]あと2週間、残りが上位チームである7hとFMとの直接対決の連続なので、次の2週間が勝負になってくると思うので頑張ります。