COMPUTEX AKIBA出張所

ZOTACは「世界最速を狙うGTX 1080」を展示、VR用「背負えるPC」やSkylakeのZBOXも…

(COMPUTEX AKIBA出張所 / ZOTAC編)

 毎年恒例のCOMPUTEX TAIPEIが4日(土)まで開催中だ。

 様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。

 項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。

 いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。

「バックパックPC」でケーブルレスなVRを!GTX 1080のオリジナル版も登場

 高性能ビデオカードや小型PCで定評のある同社。

 今回最も力を入れていたのがVRへの取り組み。ブースの最も目立つ場所にはケーブルレスでVRが楽しめる“背負えるPC”の「Mobile VR」ステージを用意。さらに、ブース内には同社製PCを使ってHTC Viveを体験できるスペースが複数用意されていた。

 また、オリジナルデザインのGeForce GTX 1080カードも複数展示、今回も最速カードの座を狙う「AMP EXTREME」を冠するモデルや水冷モデルなど、複数モデルが展示されていた。

 それではブースの様子を紹介しよう。



最速のビデオカードを狙うオリジナルデザインのGTX 1080を展示、水冷ヘッド搭載モデルも

トリプルファン搭載クーラー「IceStorm」を採用する「GeForce GTX 1080 AMP EXTREME」
デュアルファンタイプのクーラーを搭載する「GeForce GTX 1080 AMP Edition」

 多くの自作ユーザーが今注目しているのが、メーカーオリジナルデザインのGeForce GTX 1080搭載ビデオカードだろう。ZOTACも当然、オリジナルデザインのGeForce GTX 1080カードを計画、展示しており、都合3製品が並んでいた。

 ラインナップは、「最速のGTX 1080を狙っている」という最上位の「GeForce GTX 1080 AMP EXTREME」、オーバークロック仕様の「GeForce GTX 1080 AMP Edition」、そして水冷専用モデルの「GeForce GTX 1080 ArcticStorm」の3つ。

 3製品とも現在出荷に向けて最終的な調整を行っているとのことで、動作クロックなどは知ることができなかった。なお、「AMP EXTREME」を冠するモデルは、GeForce GTX 980 Ti時代には最高クロックのモデルとして君臨したが、今回も「GeForce GTX 1080の世界最速モデルを狙って調整を行っている」とのコメントをもらうことができた。

 発売時期に関しては、6月中旬頃を予定しているそうだ。

「GeForce GTX 1080 AMP EXTREME」の仕様。8GBのGDDR5Xメモリを搭載する。
インターフェイスはDisplayPort×3、HDMI 2.0b×1、DVI×1。
背面側。前世代と同じく電源特性を最適化する「POWER BOOST」に対応。
ロゴ部分などが光る仕様になっている。
電源コネクタは8ピン×2。
クーラーは3スロット占有タイプ。
「GeForce GTX 1080 AMP Edition」の仕様。
インターフェイスはGeForce GTX 1080 AMP EXTREMEと共通だ。
GeForce GTX 1080 AMP Editionも「POWER BOOST」に対応。
水冷専用の「 ArcticStorm」。
対応フィッティングはG1/4インチで、本格水冷向けのモデル。
カード自体は2スロット占有タイプになるようだ。

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背負えるPC「Mobile VR」で快適VR体験!ワイヤレスでVRは快適に!

お立ち台に乗ってVRを体験
鞄の中にバッテリーやPC本体を内蔵

 数多くのメーカーがComputex会場で実施しているVRのデモだが、そうの中でも同社は特に力が入っていたメーカーのひとつ。その最大の理由が、バックパックの中にPC本体やバッテリーを内蔵し、ワイヤレスでVRが楽しめる「Mobile VR」を用意しているためだ。

 HTC Viveを利用する場合、PC - ヘッドマウントアダプター間は長いケーブルで接続され、それがプレイヤーを引っ張ってしまったり、絡むという問題がある。しかし、背中にPCを背負って使用できる「Mobile VR」ならその問題は発生しない。

 重さは約4.5kgで、ホールド感のあるバックパックタイプなので、それほど重く感じなかった。プレイに夢中になっていたら気にならないレベルで、ケーブルの制約から解放されるのはなかなか快適だ。

 バックパックの中に搭載されているPCは、後述する同社製小型PC「MAGNUS EN980」をベースに空冷化したものので、現段階で約3時間ゲームがプレイできるという。

 現在はカバンやPCの構成などを見直しつつ、8月を目処に製品化を考えてるそうだ。

日帰りレベルで使うような小型のバックパックにPCを収納。冷却のためにメッシュになっている。
肩掛けのベルトが太くしっかりと背負えるため安定していた。このために作ったバックパックだとか。
バックパック側面。
肩に掛けたうえで、腰もしっかりと止めてプレイする。
筆者もプレイして見たが、コードの引っかかりや引っ張りがないため、ゲームに没頭できた。

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「VR対応で世界最小」小型筐体にGTX 980と水冷システムを搭載したベアボーン「MAGNUS EN980」

独自の水冷システムを備えたVR対応のベアボーンキット。

 今回、同社のブースでVRのデモに使われていたのが新登場の小型PC「MAGNUS EN980」だ。同社によると、VR対応PCとして世界最小だという。

 CPUがCore i5-6400、GPUにGeForce GTX 980を搭載しており、メモリは最大16GBまで搭載可能だ。

 なお、メーカーによると、北米ではOSやストレージをセットした完成品が約2,000ドルで、ベアボーンキットとしては1,599ドルで発売されているという。

 日本市場では6月末頃の発売を予定しているとのことだが、そのときはGPUがGeForce GTX 1080になる可能性もあるそうだ。

 ブースにはクリアボックスに入ったモックアップが用意されており、内部の冷却構造がわかるようになっていた。

 VR対応に対応する小型PCを求めたいユーザーには選択肢になりそうだ。

「MAGNUS EN980」の基本仕様。
内部構造がわかるむき出しのモデルも用意。水冷システムは独自だという。
背面の端子部。小型モデルながらWi-Fiや有線LAN端子、充実した映像出力を装備する。
フロントパネルにUSB 3.1端子を2基配置。ひとつはType-Cだ。
HTC製のViveを接続してVRを体験するデモで使われていた。

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Skylake搭載の「ZBOX」や有線LAN付きのスティックPCなど……

小型PC「ZBOX」シリーズにSkylake搭載モデルが登場、筐体が一回り大きいモデルはファンレス仕様。
有線LAN付きのスティックPCも展示。

 同社がビデオカードと並んで得意とするジャンルが小型PCだ。ブースの一角には小型PCのエリアが用意されており、新旧モデルが複数展示されていた。

 中でも注目なのが手の平サイズの小型筐体にSkylake世代のCPUを搭載した「ZBOX」の新モデル。「ZBOX MI523/543/545 Nano」はプロセッサにCore i3-6100Uもしくはi5-6200Uを搭載。小型ながらに高いパフォーマンスを発揮できる。

 また、ほぼ同応答の性能を搭載しながら、ファンレス構造を採用した「ZBOX CI523/543 nano」も用意。こちらはより大型のヒートシンクを内蔵することでファンレス化を図ったモデル。基本仕様は同じなので静音性を重視する場合はこちらが有力な選択肢になるだろう。

 スティック型PCとしては珍しい有線LANポート搭載モデルも展示。ラインナップはファンありのホワイトモデル「PICO PI220」とファンなしブラックモデル「PICO PI221」の2種類。ホワイトモデルの「PICO PI220」はVESA対応のマウンタが用意されており、ディスプレイなどに固定することができる。どちらもCPUはAtom x5-Z8300を搭載、2GBのメモリと32GBのeMMCを内蔵している。

ファレンスの「ZBOX CI523/543 nano」
「ZBOX CI523/543 nano」の背面端子。
「ZBOX CI523/543 nano」のスペック。
ファンを搭載する「ZBOX MI523/543/545 Nano」
「ZBOX MI523/543/545 Nano」の背面端子。
「ZBOX MI523/543/545 Nano」のスペック。
ファン搭載のスティックPC「PICO PI220」、VESA取り付け用のアダプタも用意。
側面には有線LANコネクタが用意されている。
無線LANアンテナ用のコネクタとmicroSDスロットも装備。
「PICO PI220」のスペック。
金属ボディを採用するファンレスの「PICO PI221」
「PICO PI221」のスペック。

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ZOTAC“10周年記念PC”や超高速SSDなどを展示

ZOTAC 10周年記念PC。

 そのほか、ZOTACのブースでは“ZOTAC誕生10周年”を記念して制作されたModPCを初め、以下のような製品が展示されていた。

 なお、同社では10周年を記念したイベントを企画中だとか。こんなことをして欲しいといった要望があったら、アンケートに書き込んでみて欲しい。

記念PC側面
内部は金色をベースとしており、GeForce GTX 1080 AMP EXTREMEが搭載されていた。
記念PCのスペック。
発売済みのZOTAC製の超高速SSD「SONIX」、PCIe接続でリードは2600MB/s。
日本市場では見かけない2.5インチSSDなども展示していた。
各種ZBOXシリーズも展示。
ZBOXやスティックPCのカラフルなパッケージ。
VR体験ができるということもあり、お立ち台の周りには人だかりができていた。
VR体験をするお客さんはキレイなお姉さんに申し込む。

その他、展示品に関してのご意見:

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[制作協力:ZOTAC]