COMPUTEX AKIBA出張所

MSIがシルバーカラーのBroadwell-Eマザーを展示、Twin FrozrのGTX 1080やメモリ5GHz達成のMini-ITXも

新型のHB SLIブリッジもアリ (COMPUTEX AKIBA出張所 / MSI マザーボード・ビデオカード編)

 毎年恒例のCOMPUTEX TAIPEIが4日(土)まで開催中だ。

 様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。.

 項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。

 いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。

ハイエンドマザー「TITANIUM」シリーズが複数登場、オリジナルクーラーのGTX 1080も動作デモ

 MSIブースのマザーボード・ビデオカード展示エリアでは、Broadwell-E対応をうたうX99搭載マザーボードの新モデルや、GeForce GTX 1080のオリジナルデザインカードなどをアピール。ユーザーの期待も高い近日登場予定のモデルが多数展示されていた。

 また、GeForce GTX 1080のSLI性能をフルに発揮できるオリジナルデザインのHB SLI Bridgeや、同社製CPUクーラーの試作品など、珍しい製品の展示や動作デモも実施。

 なお、MSIのPCパーツは、多くの製品がイルミネーション機能を備えており、マザーボード・ビデオカード展示エリアは同社のイルミネーション機能へのこだわりがうかがえるものになっていた。

 それではブースの様子を紹介しよう。



Broadwell-E向けX99マザーを複数投入、銀色のOC向けマザーやイルミネーションがウリの新型も

銀のカラーリングが特徴的なOC向けの「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」
多彩なイルミネーションがウリの「X99A GAMING PRO CARBON」

 X99チップセット搭載マザーボードの新モデルで目立ったのが、「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」と「X99A GAMING PRO CARBON」の2製品。

 「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」は銀色の基板を採用し、OC向けに設計されたX99搭載マザーボード。

 同社のOC向けZ170搭載マザーボード「Z170A XPOWER GAMING TITANIUM EDITION 」のX99版と言える製品で。OC性能を引き出すための高品質設計や高品質パーツを採用する点がウリ。Broadwell-Eでオーバークロックを行うユーザーには注目の製品だ。

 U.2コネクタをオンボードで搭載し、SATAコネクタの上部にUSB Type-Cコネクタを備えるほか、

 日本での発売は6月中旬が予定されている。

 「X99A GAMING PRO CARBON」は多彩なイルミネーション機能を備えたモデル。現在秋葉原でも購入可能なモデルだ。

 1,680万色/17種類の発光パターンに対応したイルミネーション機能「Mystic Light」を搭載。また、LEDストリップを接続できるピンを備えており、「Mystic Light」と連動して発光させることができる。発光色などの設定はユーティリティソフトやスマホのアプリなどから変更可能だ。同社製ビデオカードも発光機能を備えるモデルがあるので、連動できないか聞いたところ、連動可能なバージョンは現在開発中とのことだった。

 イルミネーション機能が目立つ同製品だが、金属プレートでPCIe・メモリソケットを強化した「Steel Armor」・「DDR4 Steel Armor」を備えるなど、品質や性能も重視した設計となっている。

 このほか、X99搭載マザーボードではIntelチップによるDual LAN搭載のワークステーション向けモデル「X99A WORKSTATIO」などの展示も行われていた。

X99A XPOWER GAMING TITANIUMの基板は白のようにも見えるが、銀色になっている。
U.2コネクタをオンボード搭載、2.5インチタイプのNVMe SSDを接続可能。
U.2に加え、SATAポートの上部にはUSB Type-Cコネクタも搭載されている。
背面コネクタ。
製品スペック。
X99A GAMING PRO CARBONは黒を基調にカラーがまとめられている。
今回のモデルはLEDストラップの増設にも対応。
増設したLEDストラップはMystic Light機能で連動可能とのこと。
今後ビデオカード側のイルミネーション機能とも連動を予定しているそうだ。
イルミネーションの切り替えなどはスマホからも可能。
製品スペック。
ワークステーション向けのX99マザー「X99A WORKSTATION」。
対応フィッティングはG1/4インチで、本格水冷向けのモデル。

【MSIのX99マザーボードをどう思いますか?】
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「重いビデオカードでも歪まない」金属プレート装備のZ170マザーメモリ5GHz動作を記録したMini-ITXマザーも

背面に金属プレートを搭載した「Z170A MPOWER GAMING TITANIUM」。
メモリの5GHz動作を記録したという「Z170A GAMING PRO AC」。

 Z170搭載マザーボードで目についたのは、背面に金属プレートを装着した「Z170A MPOWER GAMING TITANIUM」。

 型番末尾に「TITANIUM」が付くモデルはオーバークロック向けの特性を持ったモデルだが、このモデルは特にビデオカードの性能を重視する用途を意識したモデル。

 重量級のビデオカードを装着した際にマザーボードが歪まないよう背面に金属プレートを装着したモデルで、メーカーによると、「TITANIUM」を冠する発売済みの「Z170A XPOWER GAMING TITANIUM」はCPUのオーバークロックに特化したモデル、今回の「Z170A MPOWER GAMING TITANIUM」はゲームなどビデオカードを使用する用途に特化したモデルになるという。

 また、このモデルもSATAコネクタの上部にUSB Type-Cコネクタが設けられている。ケースに収めてしまうと用途がかなり限定されてしまうが、ケースに収めた時にも有効活用できるよう、5インチベイや拡張カードブラケット部分にUSB Type-Cコネクタを設けられるオプションの投入も予定しているそうだ。

 このほか、Z170マザーボードではDDR4メモリの5GHz動作を記録したという「Z170A GAMING PRO AC」を展示。

 このモデルは、メモリ - CPU間のスペースが完全にメモリ配線にのみ割り当てられており、メモリの高クロック動作に関してはかなり条件が良い設計になっているという。通常のGAMINGシリーズのモデルとして投入されるが、どちらかというとプレミアモデル的な側面をもった製品だそうだ。

Z170A MPOWER GAMING TITANIUM
背面は金属プレートが装着されている。
製品スペック。
SATAポートの上部にUSB Type-Cコネクタを備える。
ケースに収めた際に内部USB Type-Cコネクタを活用するためのオプション。
5インチベイ、または拡張カードブラケット部分にコネクタを追加可能。
Z170A GAMING PRO AC
DDR4メモリの5,002.4MHz動作をアピール。
製品スペック

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軍事技術ベースのサウンド機能「Nahimic」が強化敵の方向がわかるセンサーやゲーム配信時に効果音などが簡単に追加可能に

「Nahimic 2」

 MSI製品の上位モデルなどに搭載されている軍事技術ベースのサウンドエフェクト機能「Nahimic」がバージョンアップ。

 新たに敵の方角などがわかる「Sound Tracker」機能や、ゲーム配信時に拍手や笑い声などの効果音を簡単に足せる機能などが新たに追加された。

 「Sound Tracker」機能は、音から判明する情報を視覚的に表示するもので、背後からの接近を知らせるなど、センサー的な使い方ができる。ゲーム配信時に拍手音などが足せるエフェクト機能は、デフォルトで設定されているもののほかに、自分で音を追加して使用することもできる。

 Nahimic 2の機能はNahimicに対応している製品であれば旧モデルでも利用可能。対応製品としては、X99A GODLIKE GAMING CARBON、X99A XPOWER GAMING TITANIUM、X99A GAMING PRO CARBON、Z170A GMING M9 ACK、Z170A XPOWER GAMING TITANIUM、Z170A MPOWER GAMING TITANIUM、Z170A GMING M7、Z170A GMING M5、Z170A GMING M3、Z170A GAMING PRO CARBON、Z170A KRAIT GAMING 3X、Z170A KRAIT GAMING R6 SIEGE、H170 GMING M3、B150 GMING M3などがあげられている。

敵の方角などが視覚的にわかる「Sound Tracker」。
センサーは画面の任意の位置に表示できる。
実際のゲームでは敵が接近した際に注意を知らせるアイコンが表示されていた。
ゲーム配信時などに気軽に効果音が足せる機能も新たにサポート。
「Nahimic」でサポートされていた機能は「Nahimic 2」でもそのまま踏襲されている。

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最新の「Twin Frozr VI」を搭載したGTX 1080を展示新型のSLIブリッジやオリジナルデザインのGTX 1070も

「Twin Frozr VI」を搭載したMSIオリジナルデザインのGeForce GTX 1080カード。
水冷モデルやリファレンス準拠モデルなども展示されていた。

 ビデオカードでは、現在注目を集めているGeForce GTX 1080を搭載したオリジナルデザインのカードが複数モデル展示されていた。

 MSI人気の「Twin Frozr」を搭載したモデルは今回2種類の発売が予定されており、背面バックプレートに光るロゴが入り、より高クロックとなる「GAMING Z」と、これまでのGAMINGモデルの仕様を踏襲するスタンダードな「GAMING X」の発売が予定されている。「GAMING Z」モデルの発売時期などは未定とのことだが、「GAMING X」モデルは近日の発売が告知されている。

 今回採用されている「Twin Frozr」は最新の「Twin Frozr VI」。ヒートパイプ間の隙間が無いより精巧な作りとなり熱伝導性を向上させたほか、ヒートシンクにあたる風を最適化するためにフィンの形状や枚数などが変更されるなど、改良を施したモデルとのことだ。

 このほか、GeForce GTX 1080は水冷クーラー搭載モデルや下位モデルなどが展示されていたほか、TWIN FROZR VIを搭載するGeForce GTX 1070なども展示されていた。

 また、新型のSILブリッジ「SLI HB Bridge」のオリジナルデザインモデルも展示。試作品で、デザインなどは変更の可能性があるとのことだ。

「Twin Frozr」搭載のGTX 1080は2モデル登場予定。
「GAMING Z」と「GAMING X」の2種類。
上がスタンダードな「GAMING X」、下がロゴの光る「GAMING Z」。
製品パッケージ。
右が新型のTwin Frozr VI。
新型はファンのブレードが多くなっている。
クーラー背面、右が新型。
新型のヒートシンク部分。ヒートシンク間に隙間が無い。
Twin Frozr VIのカバーの一部は発行機能付き。
水冷使用のカード「SEA HAWK」シリーズのGeForce GTX 1080。
こちらはTwin Frozrの下位にあたるモデル。
はリファレンス準拠デザインのGeForce GTX 1080も展示されていた。
オリジナルデザインのGeForce GTX 1070。
製品スペック。
MSIオリジナルデザインの「SLI HB Bridge」。
発光機能を備えている。
試作品で変更される可能性もあるとのこと。

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MSIブランドのCPUクーラー登場?視線入力デバイスもデモ

開発中のMSI製CPUクーラーの上位モデル。

 マザーボードやビデオカードエリアには、これらのほかに試作品のCPUクーラーや視線入力デバイスも展示されていた。

 CPUクーラーは2モデルを開発中とのこと。上位モデルは発行機能付きで、天板部分のデザインが異なるサンプルが展示されており、ユーザーの反応を見ているとのこと。また、下位モデルはブラックとシルバーのモデルが展示されており、こちらもどちらのカラーを製品版に採用するか検討中とのことだった。

 また、視線入力デバイスの「tobii eyeX」も展示されており、ゲームが楽しめる状態で自由に触ることができた。

天板部分は光る仕組み。
クーラー側面。
異なる天板デザインのサンプル、製品版にどのデザインを採用するか検討中とのこと。
こちらは下位モデル。
ブラックモデルとシルバーモデルが展示されていたが、製品版はどちらの色にするか検討中とのこと。
視線入力デバイスの「tobii eyeX」。
ディスプレイのベゼル部分に搭載してデモは行われていた。
チュートリアルもかねたゲームが楽しめる状態になっていた。
操作してみるとなかなか楽しい。
製品スペック。

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白いB150搭載マザーやSocket AM3+マザーの新モデルも展示詳細不明の「謎マザー」も

 これらのほかに、ブース壁面には白い基板を採用するB150搭載マザーボードや、Socket AM3+対応マザーボードの新モデルなども展示。また、型番など一切情報がない謎のマザーボードも展示されていた。

白い基板を採用する「B150M MORTAR ARCTIC」。
10Gbps対応LAN搭載のXeon向けマザー「C236 WORKSTATION 10G」。
次世代モデルの試作品?詳細不明のマザーボード。
発光機能付きのSocket AM3+マザー「970A GAMING PRO CARBON」。
AMDプラットフォーム向けのマザーボード。
ワークステーション向けのマザーボード。
展示されていたMod PC。
ゲーセン筐体風のMod PCも。
綿あめの屋台風?にアレンジされたMod PCも。

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[制作協力:MSI]