COMPUTEX AKIBA出張所

NVIDIAの未発表GPU?(型番非公開)のゲーミングノートが多数展示、「鎧武者風」「キューブ系」のゲーミングPCも

(COMPUTEX AKIBA出張所 / MSI ゲーミングノートPC・ゲーミングPC編)

 毎年恒例のCOMPUTEX TAIPEIが5月31日から6月4日まで開催された。

 様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。

 項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。

 いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。

ゲーミング中心の展示はノートPCや小型PCの展示エリアでも!「背負えるVR PC」もアリ

 MSIは、マザーボード・ビデオカードに加え、ノートPC/PC展示エリアでも「ゲーミング」に強くフォーカスした展示を実施。ハイスペックモデルを中心に、実機が触れられる状態でデモが行われていた。

 ゲーミングノートPCは、多くのラインナップがSkylake搭載モデルに世代交代。NVIDIAの最新世代GPUを搭載するというハイエンド寄りのモデルが多数展示されていた。ゲーミングPCは、鎧武者をイメージしたような独自形状の小型PCや、今後日本に投入予定の小型ゲーミングPCなどが動作する状態で展示されていた。

 また、完全な試作機だが、ランドセルのような“背負って使えるVR向けPC”のデモも実施。VRの体験スペースは複数箇所に設けられ、同社のVRへの力の入れ具合がうかがえる。

 それではブースの様子を紹介しよう。



「NVIDIAの未発表GPU(型番非公開)」+Skylakeのゲーミングノートを多数展示

最新世代のモバイルGPUをSLI構成で搭載する「GT83S」。
前モデルから薄型/高性能化した「GS63」。

 現在、MSIが力を入れて展開しているジャンルの一つに、高性能GPUを搭載するゲーミングノートPCがある。

 ゲーミングノートPCは通路に面した目立つ位置に展示されており、GPUを2基搭載した超ハイエンド仕様のモデルから、薄型タイプのものまで様々なモデルの動作デモが行われていた。

 スペックを見ると、多くの製品がSkylake搭載となっており、同社のラインナップが一斉に代替わりした印象。ただし、ほとんどのモデルで具体的なGPU名が伏せられており、「最新のNVIDIA製GPUが搭載されている」とのみ紹介されている。「性能は前モデルから向上している」(同社)ということを考えると、未発表のGPUが搭載されている可能性もある。

 中でも目立ったのは、GPUをSLI構成で搭載する超フラグシップモデル「GT83S」。

 やはり搭載GPUは伏せられていたが、GeForce GTX 980のSLI構成だった前モデルより厚みが増しており、これは「冷却性能を大幅に向上させるため、新型クーラーを搭載した」(同社)からだという。ちなみに最厚部は71mm。

 基本的なスペックは、ディスプレイにフルHD表示の18.4型液晶を採用、ストレージは最大でRAID構成のM.2 SSD×2基に1TBのHDDを搭載。CPUはCore i7で、メモリは64GBまで搭載可能。

 サウンド部分も強化され、音情報を元に敵の位置などを可視化できる「Sound Tracker」や、ゲーム配信時などに効果音を付けられる「HD Audio Recorder 2」などに対応した「Nahimic 2」機能を搭載している。

  また、もう一つの一押しモデルとして紹介されたのが15.6型の「GS63」。

 ゲーミングノートとしては薄い最厚部17.7mmのモデルで、ストレージは最大で512GB M.2 SSD + 1TB HDD。CPUはCore i7、メモリは最大32GB、GPU名はやはり伏せられていた。ディスプレイは15.6インチ/フルHD。

フラグシップモデルの「GT83S」。
本体の厚みはかなりものもだが、その分冷却性能は高い。
CHERRY MXキースイッチ採用のキーボードを搭載
タッチパッド部分。
サウンド機能はNahimic 2に強化。
製品スペック。
薄型の高性能モデル「GS63」。
ゲーミングノートとしては薄い17.7mm厚のモデル。
キーボード部分。
本体側面。
製品スペック。
GS63はComputex Taipei 2016 Best Choice AWARDを受賞。
SLI対応の17.3型のゲーミングノートPC「GT73S」。
こちらも搭載GPUは非公開。
本体側面。
薄型タイプの17.3型のゲーミングノートPC「GS73」。
本体側面。
製品スペック。
15.6型の「GT62」、こちらもSkylakeと最新GPUを搭載。
15.6型で4Kディスプレイ搭載の「GE62M」、こちらもSkylakeと最新GPUを搭載。
多くのモデルが操作可能な状態になっていた。

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MSIの「背負えるVR用PC」は年内発売連続稼働1時間、重量5kg

MSIもVR向けのバックパック型PCの発売を計画中

 MSIもVRへ対応を大きくアピールしており、ブースの一角では「背負えるPC」のデモが行われていた。

 デモに使用されていたのは開発途中の試作機で、年内発売を計画しているという。本体はハードケースタイプで、ランドセル風といえるような外観だった。開発中のため、デザインやスペックなどは大幅に変更される可能性もあるとのことだ。ちなみに試作機の重量は約5kgで、連続稼働時間は1時間前後。製品版は試作機から軽量化/長時間稼働化はかり、改良していくという。

外見はランドセルのような印象、ケースはハードタイプ。
本体側面。
本体背面。
本体上部側に端子類を備える。
女性が背負っても使用できるサイズ。
発売は年内を計画。

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鎧武者風の個性派ゲーミングPC「Aegis」ハイエンド構成も可能

「Aegis」シリーズ。

 ゲーミングPCエリアで目立っていたのが個性的なデザインのゲーミングPC「Aegis」シリーズ。

 スタッフによると鎧武者をイメージしたデザインとのことで、厳つい外観が特徴。また、冷却性能とメンテナンス性に優れているとのこと。

 電源をスタンド部に配置することで、ストレージやGPUを搭載するエリアを分離したデュアルチャンバー設計を採用。本体上部のカバーの下にドライブ用スペースがあり、アクセスも容易。内部構造は非常に整理されたものとなっており、コンパクトながら使い勝手も計算された作りになっている。

 CPUやチップセット、電源容量などの違いで上位の「Aegis X」と下位の「Aegis」があり、上位はハイエンドCPUやハイエンドビデオカードも搭載可能。

 上位の「Aegis X」は、ドラゴンのエンブレムがOCボタンになっており、ワンタッチでOCモードに動作を切り替えることができる(※Core i7-6700K/i5-6600K搭載時)。また、本体下部にVR機器を接続するためのHDMIコネクタも増設されており、これらの搭載機能の違いも上位と下位モデルの違いになっている。

 なお、日本での販売に関しては未定とのこと。

デザインは非常に個性的。
本体スタンド部分は電源スペースになっている。
天板部分。
本体側面
前面のイルミネーションカラーは切り替え可能。
背面端子。
筐体内部、かなり整理されている印象だ。
ストレージ搭載スペース。
一部はトレイ式。

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キューブ系のゲーミングPC「Nightblade」、日本への投入も予定

省スペース性重視の「Nightblade MI2」。
上位はハイエンド構成も可能な「Nightblade X2B」。

 ゲーミングPCエリアにはキューブ系の小型筐体を採用する「Nightblade」シリーズも展示されていた。

 省スペース性を重視した「Nightblade MI2」と、冷却性能などを強化し一回り大きい筐体を採用する「Nightblade X2B」がラインナップされており、「Nightblade X2B」の上位モデルはハイエンドカードも搭載可能。

 2ラインナップともにCPUはCore i7-6700またはCore i5-6400が選択可能。「Nightblade X2B」の上位モデルのみCore i7-6700KまたはCore i5-6600Kが選択できる。メモリスロットは全モデル2スロット構成。

 「Nightblade」シリーズは日本でも発売される予定で、現在調整中とのこと。VR向けの小型PCとしても使い勝手が良さそうな印象だ。

「Nightblade MI2」。
背面側。
「Nightblade X2B」。
側面パネル。
天板側。
背面パネル。
筐体内部。
ファンマウンタも備えている。

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その他編:ブロックで作られたマスコットキャラやVRコンテンツ制作向けのノートPCなど……

  これらの製品の他に、MSIのブースではブロックで作られた巨大な同社のマスコットキャラ「ラッキー」君のオブジェや、VRコンテンツ作成向けのワークステーションノートPCなども展示されていた。

ブロックで作られた巨大なラッキー君。
ハイエンド小型PC「Vortex」も展示されていた。
VRコンテンツ作成向けというワークステーションノートPC。
VR対応をアピール。
VRのデモはブース内の複数箇所で行われていた。

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[制作協力:MSI]