全国出張!自作PCまつり

札幌のご当地PCは「雪冷PC」、雪だるまの腹に雪を投入…

~札幌の「冬の自作まつり」は大盛況でした~

会場となったDEPOツクモ札幌駅前店

 17日(土)、弊誌とDOS/V POWER REPORTの共同イベント「全国出張!冬の自作PCまつり in 札幌 ~AKIBA PC Hotlline!があなたの街にアキバをデリバリー~」(主催:インプレス/後援:インテル)を、北海道は札幌にて開催しました!

 今回のイベントでは、「改造バカ」こと高橋 敏也氏が作った「ご当地PC」を披露したほか、インテル、WesternDigitalのスタッフが両社製品の最新情報を紹介、さらにテクニカルライターの加藤 勝明氏が4K時代のゲーミングPC自作法を語るなど、盛りだくさんでお届けしました。

会場は大盛況
ショップでは連動キャンペーンも行われた
高橋 敏也氏
Windows 10の動作デモも実施

 会場となったJR札幌駅前の「DEPOツクモ札幌駅前店」には、延べ約500人の来場者があり、アキバのイベントにも負けない盛況ぶり。

 色々あって(後述)、記事の公開は今日になってしまったが、気を取り直して、当日の様子をお届けしよう。

改造バカの「ご当地PC」は雪で冷却!

雪を入れる敏也氏

 さて、このイベントの目玉の一つは「ご当地PC」。

 まさに改造バカの面目躍如といえそうなネタだが、当日登場したのは写真の「雪だるま」。もちろん「単なる雪だるま」というわけではなく、なんとCPUを雪で冷やす「雪冷」だ。

 腹の穴に雪を入れ、雪でCPUが冷えることでPCが無事に動作する、という抜群のネタ感で、もちろん雪がないとオーバーヒート(笑

 この穴の正体はCPUに取り付けられたアルミ升で、極冷で使われる升と同じ構造。

 ちなみに、CPUで暖まった雪はどんどん溶けるので、動かし続けるためには蒸気機関車の石炭よろしく雪をどんどん入れる必要がある。長時間の連続動作を見ると、懐かしい気分になりそうだし、ドライアイスなどを入れればオーバークロックにも使えそう(笑

 ベースになっているのはNUCで、ちゃんと直立するように重りなども内蔵している。

 なお、このPCの詳細は29日発売のDOS/V POWER REPORT 3月号でも紹介予定だ。

札幌雪だるまPC
「札幌の雪で冷却」がウリ(笑
茶筒を利用
内部構造
使用パーツ
こちらはボツ案

インテル、WesternDigitalのセッションではあまり聞けない新情報も

NVM Expressの理由
インテル 技術本部フィールドアプリケーションエンジニアの牧野 拓也氏
PCIe向けSSDの機能比較表
DC P3700シリーズの解説
もちろんCPUの解説もしっかり実施

 一方、インテルやWesternDigitalのセッションでは秋葉原でも公開されていない新情報も飛び出し、初心者からマニアまで幅広く楽しめるセッションになっていた。

 まず、インテルのセッションで注目できるのは、NVM Expressにも対応するというPCIe対応、データセンター向けのSSD「DC P3700シリーズ」の解説。

 PCI Express 3.0に対応し、リード2,800MB/sの公称速度を持つという同シリーズは「実際のデータセンターの運用に向けてチューニングした」そうで、データの保護機能やCPU直結によるレイテンシの低さもウリという。インテルのセッションでは、このほかCPUなども解説されている。

TV録画向けHDD「WD AV-GP」
ウエスタンデジタルジャパン チャネルマーケティングマネージャーの宮本 貴通氏
Blue/Green/Black/Red/PurpleのHDD解説も実施
自作でのHDD選び

 また、WesternDigitalのセッションではBlue/Green/Black/Red/Purpleの5色のHDDの選び方が解説されたほか、この5色の中にないTV録画向けHDD「WD AV-GP」の本格的な解説が行われた。

 ちなみにこの「WD AV-GP」、監視機器向けのPurpleとは想定するストリームの本数などが違う(Purpleは最大32台を想定した設計になっているという)、BlueやGreenとは24時間動作の保証などが違うとのことで、それぞれの違いを注目した選び方がポイントになると説明している。

ゲーミングPCのセッションや座談会も……

 このほかのイベントの様子は以下の通り。

 テクニカルライター、加藤 勝明氏のゲーミングPC自作法の解説や、NUCやSSDを賞品にしたじゃんけん大会、ショップによる記念キャンペーンなども行われてます。

加藤 勝明氏
加藤氏が提案するコストパフォーマンスの良いPCの例
4Kでの動作デモも実施
パーツごとの選び方もレクチャーされた
DEPOツクモ札幌駅前店のスタッフも交えた座談会も実施


帰るの、大変でした(笑第2回も実施決定、たぶん南の方…でやります!

 ………というところまでがイベントレポート編。

 この後、スタッフのほとんどは東京に帰るわけですが、イベント終了後の札幌は一面の吹雪(笑

 近郊のJRが止まったと思ったら飛行機も欠航、翌日に振り替えた飛行機も飛ばず。結局、東京に帰ってきたのが19日月曜日の夕方という(汗

 スタッフの間では「雪を不真面目に扱ったたたり」説も出てますが(笑、とりあえず「大成功だったから第2弾やろう!」という方向でただいま計画中。

 今度は南のほうがいいなぁ………と思いつつ、前回のアンケート結果とにらめっこして検討してます。

 日時と場所は近日中に告知できると思いますので、ぜひぜひ、よろしくお願いいたします。

【そのほかの写真】
DEPOツクモ札幌駅前店の入り口
Intel CPUのファンクラブ「Intel Club Extreme」の登録キャンペーンも同時に実施。じゃんけん大会の参加条件は「Intel Club Extremeに加入していること」でした
店内の様子。品揃えは秋葉原のツクモとほぼ同等。ワンフロアだったので、売り場が見やすいのが印象的
北海道大学が近いので、学生のお客さんも多いとか
イベント終了後、JRが止まっていることを知って動揺するスタッフ(苦笑 結局、土曜日は千歳に行かず、そのまま札幌に滞在
翌18日は1時間遅れで飛行機が到着、搭乗したものの、結局欠航に。搭乗しても欠航することがあるんだなぁ、と変に感心。帰ることが出来た19日はJRも飛行機も無事に動いてて「時間通りに動く」って素晴らしいなぁ、と思うことしきりでした(笑

(鈴木 光太郎)