1TBクラスのSSDが平均15％の急騰、WDブランド初のSSDが販売開始

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  3TBが6千円割れ
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  1TBクラスが急騰
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  メモリ続騰、1～2割上げ
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  i7-6950X値下がり

1TBクラスが平均15％の急騰、WD初のSSD「WD Blue」と「WD Green」が販売開始

　2.5インチ・960～1,050GBの容量別値動きを見ると、前回調査時から平均3,651円(14.9％)の急騰を記録し、ほかと比べても突出して大きいことが分かる。

　これは一頃散見された「税別2万円切り」(税込21,598円以下)の特売品が、11月に入ってぱったり姿を消したためだ。それに迫る廉価で話題になったPatriot Blastも、調査時点では960GBが品切れになっている。

　11月19日時点の1TBクラス最安値はSanDisk Ultra IIの税込25,682円で、ADATA SP550、SSD Plus、CFD販売 ST6NRG4Qの合計4機種が税込26,000円未満。このうちSSD Plusの960GBは新たに追加された製品だが、上位のUltra IIが前回比1,402円高の税込25,682円なのに対し、それを上回る税込25,800円での投入となった。

　身近になった480～525GBも、平均298円(2.5％)と小幅ながら上昇傾向。最安はLITEON PH4-CE480の税込10,980円で、税込12,000円未満は合計7機種ある。しかし、格安品の消えた960～1,050GBの状況を見るに、「1台組んで年越し♪」とお考えの向きは、早めの確保で安堵してはいかがだろうか。

1TBクラスの安値品、最安値は値上がり傾向

WesternDigitalのメインストリームSSD「WD Blue」

WesternDigitalブランドSSDの廉価モデル「WD Green」

　シリーズ別に見ると、SanDisk Extreme PROが平均11.9～14.8％の上昇を記録。最安値も960GBが5,844円高の税込40,824円、480GBが2,058円高の税込21,038円に急騰していて驚くが、中心価格帯（税込）はそれぞれ44,000円台、24,000円台とさらに高い。少なくなってきたMLCタイプの上級機種とはいえ、発売から2年を経て突然の値上がりとは予想外だった。

　しかも、急騰はSanDiskばかりではない。同じくMLCタイプのTranscend SSD 370も平均10％前後上昇。希少な超小型SSD、M.2 Type 2242のMTS400も、256GBが1,150円高の税込11,950円に上がっている。こだわるユーザーは頭痛の種が増えそうだ。

　新製品としては、WesternDigital初のSSD、WD Blue(250GB～1TB)およびWD Green(120～240GB)が販売開始された。2.5インチとM.2/SATA接続があり、最安値はBlueの2.5インチ500GBが税込15,688円、M.2が税込16,800円、Greenの2.5インチ240GBが税込8,280円、M.2が税込8,880円など。BlueもGreenも、WDブランドのHDDとして長年親しまれてきたので、SSDへの名称採用に親近感を持つ向きが多かろう。

　M.2/PCIe接続には、Samsung PM961が登場した。TLCタイプV-NANDと自社製コントローラ「Polaris」を採用し、NVMeに対応。最大データ転送速度は読み出し3,000MB/sと上位のSM961に肉薄し、書き込みも1,150MB/sに達する。販売が始まったのはMZVLW1T0HMLH-00000(1TB)で、最安値は税込49,800円と、SM961より30,000円安価なのも大きな特徴だ。

　その上位機種SM961には、小容量のMZVPW256HEGL-00000(256GB)が出回り始めた。読み出し3,100MB/s、書き込み1,400MB/sと高速で、価格は税込26,784円。19日時点の在庫ショップ数は1店と少ない。

　Intel 600pには未発売だった1TBが加わり、128GB～1TBが出揃った。当初は税込34,980円という価格も見られたが、在庫ショップ数の減少もあり、11月19日調査時の最安値は税込37,800円に上昇。読み出し1,800MB/s、書き込み560MB/sと、高速機種の数字を見た後では今一つだが、NVMe対応では群を抜く低価格が売りで、保証期間も5年がうたわれている。