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外では高性能ノート/家ではデスクトップPC代わり、MSIのゲーミングノート「GF75 Thin 10U」を試す

GeForce RTX 3060 Laptop GPU + 6コアCPUで、外でも家でも快適なPC環境をtext by 坂本はじめ

 今回紹介するMSIの17.3型ゲーミングノート「GF75 Thin 10U(GF75-10UEK-025JP)」は、6コア/12スレッドCPUにGeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載したミドルクラスのモデルだ。

 世界的な半導体供給不足でビデオカードが手に入らない状況が続いている現在、デスクトップPCの代わりにゲーミングノートの導入を考えている人もいるだろう。スペックをみればある程度高性能なことがわかるGF75 Thin 10Uだが、実際に人気のゲームがデスクトップPCの代わりになるくらい快適なのかテストを行ってみた。

 記事の後半でゲーミングデスクトップPC代わりに使う際にあると便利なアイテムを紹介するので、合わせてチェックしてもらえれば幸いだ。

GeForce RTX 3060 Laptop GPU搭載の17.3型ゲーミングノート画面の見やすさも特徴な「MSI GF75 Thin 10U」

 MSIの「GF75 Thin 10U」は、17.3型液晶ディスプレイを搭載する薄型ゲーミングノート。筐体サイズは397×260×23.1mm(幅×奥行×高さ)で、大型ディスプレイを搭載しながらも本体重量は2.3kgに抑えられている。

MSI GF75 Thin 10U。
背面側はドラゴンマークが入ったデザインになっている。
GPUのGeForce RTX 3060 Laptop GPU。6GBのGDDR6メモリを搭載している。
Intelの6コア12スレッドCPU「Core i7-10750H」を搭載。

 ゲーミングPCの要となるGPUには、NVIDIA最新のモバイル向けGPUである「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載。6コア12スレッドCPUであるCore i7-10750Hとの組み合わせにより、優れたゲーミング性能を実現。17.3型のフルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイは144Hz駆動に対応しており、ゲーマーの要求に応える表示能力まで備えている。

 そのほか、16GBのDDR4メモリや、512GBのNVMe SSD、Wi-Fi 6(Intel AX201)、有線LAN(Gigabit LAN)、SteelSeriesゲーミングキーボードなども搭載しており、デスクトップPC代わりに使うのに十分な機能やインターフェイスを備えている。

 実売価格は税込みで18万円前後で、MSI公認サポート店で注文すれば、メモリやストレージのカスタムが行える。

17.3型ディスプレイを搭載しながらも、厚さ23.1mm、重量2.3kgの薄型軽量を実現している。
ゲーミングデバイスメーカーのSteelSeriesとコラボレーションした「SteelSeries Per-Key RGB」の日本語キーボードを搭載。

17.3型/フルHDの大型ディスプレイは操作していて快適、144Hz対応でゲームもがっちり楽しめる

 GF75 Thin 10Uは17.3型のフルHD/144Hzのディスプレイを搭載しているが、これは大きな特徴となっている。

 モバイルノートは13~14型が多いが、文字が見づらいと感じる人もいるのではないだろうか。17.3型となると2段階大きくなるので、かなり印象が変わる。文字サイズなどを変更し拡大表示していた人は等倍で表示しても視認できるだろう。こうした部分は快適性に直結するので、デモ機などを触る機会があった際には是非確認してもらいたい部分だ。

17.3型フルHD液晶ディスプレイを搭載。13インチクラスのノートPCで文字が見づらいと感じていた人は文字が見やすいと感じるドットピッチだ。
リフレッシュレートは144Hzで、ゲーマーの要求に応えられる表示能力を備えている。

 また、17.3型で144Hzと画面サイズも大きく高フレームレート描画も可能なので、ゲームなども遊びやすい。ゲーミングノートは画面サイズが小さいから外部ディスプレイが必須といった人も多いが、17.3型であれば使い物になると感じる人もいるはずだ。

 持ち運びしやすさとトレードになってしまう面はあるが、GF75 Thin 10Uはディスプレイ性能の面でアドバンテージがあるモデルと覚えておいてもらいたい。

流行の「Apex Legends」や「VALORANT」はかなりのハイフレームレートで遊べる実際のゲームでパフォーマンスを確認

 ここからは、最新鋭GPUを搭載したゲーミングノートであるGF75 Thin 10Uの実力を、人気タイトルの「Apex Legends」と「VALORANT」でチェックしていく。

画質優先でも130fps超えの「Apex Legends」、フレームレート重視設定なら180fps超え

Apex Legends。

 Apex Legendsでは、グラフィックオプションをVRAM容量の許す範囲内で最高に設定した「画質優先」と、一部のオプションを軽量設定にした「フレームレート重視」で、それぞれフレームレートを計測した。テスト時の画面解像度はフルHDで、フレームレートの上限は最大の300fpsまで解放している。

 計測の結果、GF75 Thin 10Uは画質優先設定で136.7fps、フレームレート重視設定では183.4fpsを記録。高画質に設定した場合でも平均フレームレートは100fpsを大きく上回り、描画品質を調整すれば、ディスプレイのリフレッシュレートである144Hzを大きく上回る平均フレームレートを実現できた。

画質優先設定。可能な限り高画質になるよう設定している。
画質優先設定でのゲーム画面。オブジェクト数が多い状況でも100fpsを上回る。
フレームレート重視設定。一部の設定を軽量化しているが、ある程度画質は保たれるように設定した。
フレームレート重視設定でのゲーム画面。重たいシーンでも140fps近くを維持可能となる一方で、画質もそれほど損なわれていないはずだ。

最高画質でも230fpsオーバーの「VALORANT」

VALORANT。

 VALORANTでは、描画品質を「低」「中」「高」の3段階で設定し、それぞれフレームレートを計測した。画面解像度はフルHD。

 計測の結果、GF75 Thin 10Uが記録した平均フレームレートは、高画質設定で238.2fps、中画質設定で263.8fps、低画質設定では280.4fpsだった。いずれもディスプレイのリフレッシュレートである144Hzを余裕で上回るフレームレートであり、ディスプレイの表示性能を最大限に発揮して、滑らかでハイレスポンスな映像でゲームをプレイできる。

描画品質「高」設定。アンチエイリアシング
描画品質「高」設定でのゲーム画面。
描画品質「中」設定。
描画品質「中」設定でのゲーム画面。
描画品質「低」設定。
描画品質「低」設定でのゲーム画面。

デスクトップPC代わりのゲーミングノートを使用する際、より環境を快適にする周辺機器

周辺機器と組み合わせればデスクトップPCの代わりとしても快適に使用できる。

 GeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載するGF75 Thin 10Uには、Apex LegendsやVALORANTを快適にプレイできる実力があり、デスクトップ・ゲーミングPCの代わりとして十分な性能を備えたゲーミングノートであると言える。

 ゲーミングデスクトップPC代わりに使うのに十分な実力を備えていることが確認できたところで、ゲーミングノートをゲーミングデスクトップPCライクに使うのに役立つ周辺機器を紹介しよう。

 以前であれば、デスクトップPCとノートPCには絶対的な性能差があったので、こうした使い方は用途が限定されていたが、GF75 Thin 10Uのような高性能なノートPCが存在する現在では実用的な使い方になりつつある。

ゲーミングモニターの追加でより大画面&高速描画を楽しんだり、デュアルディスプレイ化で作業効率アップ

24.5型ゲーミングモニター「MSI Optix MAG251RX」。
HDMIで簡単にディスプレイの増設が可能だ。

 GF75 Thin 10Uが備えるディスプレイは、144Hzの高リフレッシュレート駆動に対応した17.3型フルHD液晶であり、ゲーミングノートとしては大型かつ高速駆動に対応した強力なものだが、デスクトップPC代わりに使おうとした場合、より大きな画面で使用したいというニーズはあるだろう。

 そこで利用したいのが、ゲーミングモニターだ。GF75 Thin 10Uは外部への画面出力端子としてHDMI端子を備えており、デスクトップPC向けのゲーミングモニターと接続できる。これにより得られるメリットは、組み合わせるゲーミングモニター次第だが、今回用意した24.5型ゲーミングモニター「MSI Optix MAG251RX」なら、内蔵ディスプレイを超える最大240Hzのリフレッシュレートと、より大きな画面でゲームをプレイできる。

 画面サイズが大きくなれば、ディスプレイから距離をとることができるので、リラックスした姿勢でゲームを楽しむためにも、デスクトップPC代わりとして使う際には、ゲーミングモニターの利用がおすすめだ。

 また、ゲーミングモニターを追加することでデュアルディスプレイ環境にもなるので、片方の画面に資料を表示した状態で文章の作成や入力作業を行ったりと、普段使いの快適さを向上させることもできる。

ゲーミングマウスは必須、ゲームはもちろん細かい作業も快適に

ゲーミングマウス「MSI CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」。
握りやすい形状のモデルで、サイドボタンも備えるので普段使いも快適だ。

 GF75 Thin 10Uには、ポインティングデバイスとしてタッチパッドが搭載されているのだが、これはFPSやバトルロイヤルゲームを操作するのに適さない。このため、こうしたゲームにおけるエイムの速度と精度を重視するなら、ゲーミングマウスの用意は必須だ。

 今回、参考用に用意した「MSI CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」は、本体重量65gという軽量さと、税込み5,500円前後と手ごろな価格が魅力の有線式ゲーミングマウスだ。どのようなマウスを選ぶのかは、プレイするゲームやユーザーの好み次第ではあるが、デスクトップPCであるかノートPCであるかを問わず、ゲーミングPCには用意すべきデバイスであることは確かだ。

 ゲーミングノートを買うと決めたなら、あわせて購入するマウスも検討するべきだ。もちろん、マウスはゲームだけでなく普段のPC操作でも活躍してくれるので、細かい操作などをするのであればこだわって選びたいデバイスだ。

ボイスチャットやゲームサウンドを存分に楽むならヘッドセットの導入を

MSIのゲーミングヘッドセット「IMMERSE GH20」。
アナログ接続のモデルで、様々な機器と接続可能。

 GF75 Thin 10Uの本体には、ステレオスピーカーやマイク(Webカメラ内蔵)が搭載されているが、ゲームサウンドから音の発生源を把握したり、ボイスチャットを利用するのに十分な装備とは言い難い。これを強化できるのが、ヘッドホンとマイクを一体化したゲーミングヘッドセットだ。

 今回用意した「MSI IMMERSE GH20」は、税込み4,400円前後というエントリーユーザー向けの価格設定ながら、軽量で装着感のよいオーバーイヤー型のゲーミングヘッドセットだ。このようなエントリークラスのゲーミングヘッドセットであっても、ゲーミングノート内蔵のスピーカーやマイクより、優れた音質でゲームサウンドやボイスチャットを楽しむことができる。ゲーマーはもちろん、テレワークなどが多いユーザーも一つは持っておきたいデバイスだ。

ゲーミングデスクトップPCの代役としても実力十分なゲーミングノート

 最新世代のGPUを搭載したゲーミングノートであるMSI GF75 Thin 10Uは、ゲーミングデスクトップPCの代役として十分に通用する実力を備えていた。ビデオカードの品薄に悩まされているゲーマーにとって、デスクトップPCの代わりにゲーミングノートを買うという選択肢は、検討するに値するものであると言えるだろう。

 今回、ゲーミングノートをより快適にする周辺機器として紹介した、ゲーミングモニター、マウス、ヘッドセットは、いずれもデスクトップPCでも使えるデバイスだ。将来的にデスクトップPCを導入したいと考えているユーザーにとっても無駄にはならないので、自分が納得できるスペックやクオリティの製品を揃えることをおすすめする。

[制作協力:MSI]