特集、その他

StarWarsバトルフロントにベストなVGAは4GB版GTX 960だ

実はVRAM容量が重要、快適に遊ぶなら4GBメモリ搭載カード text by 坂本はじめ

 今回お届けするのは、11月19日に発売されたばかりのアクションゲーム「Star Warsバトルフロント」をGeForce GTX 960を使用してプレイしてみたレポートだ。

 年末の大作として発売され、注目度も高い本作だが、ゲーマー向けの定番製品としての地位を確立しているGeForce GTX 960で、どの程度の画質で楽しめるのかチェックしてみようと思う。

 なお、ベータテスト時点である程度の負荷や、ビデオメモリを消費することが判明していたので、今回GeForce GTX 960搭載カードは通常のGDDR5 2GB搭載モデルではなく、倍の容量のGDDR5 4GBを搭載したカードを用いている。

 「Star Warsバトルフロント」の発売に合わせビデオカードのアップグレードや新規購入を検討しているユーザーも居ると思うが、購入時の参考になれば幸いだ。

スター・ウォーズ旧三部作が舞台のアクションゲーム「Star Warsバトルフロント」

 今回、プレイする「Star Warsバトルフロント」は、スター・ウォーズの世界で繰り広げられる戦闘に、反乱軍、あるいは帝国軍として参戦するアクションゲーム。開発元はバトルフィールドシリーズを手掛けるDICEで、戦闘システムはバトルフィールドを踏襲している。

 Star Warsバトルフロントの世界は、Episode4〜6のいわゆる旧三部作の世界がベースとなっており、ダース・ベイダーやルーク・スカイウォーカーといった面々も登場。場面によっては彼らを操作することも可能だ。

 最大の目玉は、最大40人(20vs20)の同時対戦が可能なオンライン・マルチプレイヤーモードであり、基本的にはオンライン対戦のためにゲームが設計されている。マルチプレイヤーモードは戦闘のルールによって9つのモードが用意されており、さまざまなシチュエーションでユーザー同士の対戦が楽しめる。

豊富なマルチプレイヤーモード。様々なシチュエーションでプレイヤー同士の戦闘が楽しめる。
ミッションモード。「トレーニング」「バトル」「サバイバル」の3つが用意されており、操縦・操作を学ぶことができる。

 多彩なマルチプレイヤーモードが魅力の本作だが、スター・ウォーズが好きでも、FPSやアクションゲームに自信が無いというユーザーも少なからずいるだろう。そうしたユーザーへのチュートリアルも兼ねて、ミッションモードが用意されている。

 ミッションモードでは、Xウイングやスピーダー・バイクの操縦や、ダース・ベイダーやパルパティーン皇帝を操作して反乱軍兵士を蹂躙するなど、Star Warsバトルフロントならではの操作を学ぶ「トレーニング」の他、AIまたはフレンドとの対戦を楽しむ「バトル」、押し寄せる敵を退けて生還を目指す「サバイバル」が用意されている。

トレーニングモード・ダークサイドでは、2人の暗黒卿を操作して、反乱軍を蹂躙できる。

 オフラインで楽しめるストーリーモードが用意されているわけではないが、ミッションモードで基本的な操作の習得や練習を積むことはできる。自分のペースでスター・ウォーズ世界の雰囲気を楽しみたいユーザーでも、十分楽しむことができるだろう。

標準の2倍となるGDDR5 4GBを搭載したGTX 960「MSI GTX 960 GAMING 4G」

MSI GTX 960 GAMING 4G

 今回使用するGDDR5 4GB搭載のGeForce GTX 960ビデオカード「MSI GTX 960 GAMING 4G」についても紹介しよう。

 このビデオカードが搭載するNVIDIA GeForce GTX 960は、Maxwellアーキテクチャを採用したミドルレンジクラスのGPU。費用対効果や電力対性能比に優れ、3〜4万円程度という現実的な価格も手伝って、PCゲームならではの高品位なグラフィックを楽しみたいユーザーに人気となっている。

MSI独自のGPUクーラーTwin Frozr V。
ベースユニットがしっかりと熱を伝える構造になっている。
搭載しているVRAMは合計4GB。
基板設計もMSIオリジナル。
ディスプレイ出力端子。DisplayPort 1.2 ×3、Dual-Link DVI-I ×1、HDMI 2.0 ×1.
補助電源コネクタ。PCI-E 8ピン1系統。

 MSI GTX 960 GAMING 4Gは、この人気のミドルレンジGPUに、セミファンレス機能を備えるGPUクーラー「Twin Frozr V」と独自設計の基板を採用し、GeForce GTX 960標準仕様の2倍となる4GBのVRAMを搭載したモデルだ。

 ディスプレイ出力端子は、DisplayPort 1.2を3系統と、Dual-Link DVI-I、HDMI 2.0を各1系統ずつ備え、最大で4画面の同時出力に対応。補助電源コネクタは8ピン1系統となっている。

 MSI GTX 960 GAMING 4Gに搭載されたGeForce GTX 960はオーバークロックされており、最大1,241MHz/Boost 1,304MHz(標準仕様は1,127MHz/Boost 1,178MHz)での動作が可能となっている。なお、MSI GTX 960 GAMING 4Gには「OCモード」「ゲーミングモード」「サイレントモード」の3モードが用意されており、これらの動作モードを専用のユーティリティ「GAMING APP」で任意に切り替えて利用できる。

ユーティリティ「MSI GAMING APP」。MSI GTX 960 GAMING 4Gでは「ゲーミングモード」が標準動作となっている。
OCモード時のGPU-Z実行画面。GPUクロック1,241MHz、Boostクロック1,304MHz、メモリクロック1,803MHz(7,212MHz相当)
ゲーミングモード時のGPU-Z実行画面。GPUクロック1,216MHz、Boostクロック1,279MHz、メモリクロック1,753MHz(7,012MHz相当)
サイレントモード時のGPU-Z実行画面。GPUクロック1,127MHz、Boostクロック1,190MHz、メモリクロック1,753MHz(7,012MHz相当)

フルHDなら4GB版GTX 960でストレス無し高画質60fpsを狙った設定でStar Warsバトルフロントをプレイ可能

 それでは、MSI GTX 960 GAMING 4Gで実際にゲームを動かしてみた際のレポートに移ろう。ミドルレンジGPUとして実績のあるGeForce GTX 960を使って、Star Warsバトルフロントが美しいグラフィックで描くスター・ウォーズ世界をどこまで楽しめるのだろうか。

 まずチェックしてみたのは、Star Warsバトルフロントが備える描画の自動設定だ。Star Warsバトルフロントでは、デフォルトでゲーム側が自動で描画設定を適用してくれる。フルHD解像度(1,920×1,080ドット)のモニタを使用した今回の機材では、すべての描画設定が「高」に設定された。

自動プリセットの適用画面

 これほど高い設定で大丈夫なのかと多少不安を覚えたが、どうやら自動設定はかなり適切な設定をしてくれているらしく、プレイ中にフレームレートが60fpsを割るシーンは見られなかった。この設定であれば、フレームレートの低下を気にすることなく快適なプレイが可能だ。

自動設定プレイ中のフレームレートは70fps前後。
シーンを問わず高フレームレートが維持されている。
【Star Warsバトルフロント(PC版)プレイ動画(画質設定ALL高)】

 Star Warsバトルフロントには、自動設定の他にも「低」「中」「高」「最高」と4段階の描画プリセットが用意されている。今回自動で設定されたのが「高」相当だったので、その上の「最高」だとどうなるのかをチェックしてみた。

 描画プリセットで「最高」を選択した場合、おおむね60fps以上のフレームレートを維持できるものの、一部の描画の重たいマップや場面では、55fps程度までフレームレートが落ち込む場合がみられた。もっとも、操作に大きなストレスを感じるほどフレームレートが低下する訳ではない。

 集団で勝利を目指すマルチプレイヤーなら、60fps以上を常に維持できる自動設定(=プリセット:高)がおすすめだが、シングルプレイや気の置けない友人とミッションをプレイするなら、より美しい描画が楽しめる「プリセット:最高」を適用して、スター・ウォーズ世界の雰囲気を楽しみながらプレイしてみるのも良いだろう。

最高設定でも、プレイ中のフレームレートは60fps前後。
描画の重たい「ホス」などでは、フレームレートが50fps台に落ちこむことがある。
最高設定は他のステージでも傾向は同じで、おおむね60fps維持。
多人数が入り乱れる場面などで60fpsを割り込むこともあるが、極端にフレームレートが落ちることは無い。

 最後に画質設定別の描画の違いを紹介する。

 Star Warsバトルフロントで画質設定は大きくわけて「低」「中」「高」「最高」と4種類選べるのだが、描画の品質は「低」と「中」の間に特に大きな差がある。

 「低」では様々なものが簡略化されて描画され、ものによっては形状自体がかなり簡略化されてしまう部分もある。「中」以上はベース部分は近い印象で、「最高」に近づくにつれて精細感が増していくといった印象だ。

 スター・ウォーズ世界を楽しむなら、最低でも「中」以上の画質を維持したい。

画質設定「低」
画質設定「中」
画質設定「高」
画質設定「最高」

・ビデオカード以外のテスト環境機材
 CPU Intel Core i7-6700K
 メモリ DDR4-2133 8GB×2
 OS 日本マイクロソフト Windows 10 Pro (64bit)
 OS グラフィックスドライバ GeForce Driver 359.00

VRAM使用量の多いStar Warsバトルフロント、4GBのVRAMはきわめて重要

 さて、今回MSI GTX 960 GAMING 4Gを用いた機材は、1,920×1,080ドットの画面解像度でStar Warsバトルフロントを存分に楽しめることは分かった。ここで一つ押さえておきたいのは、VRAMの使用量だ。

 ゲームプレイ中のVRAM使用量をGPU-Zでモニタリングしたものが以下のスクリーンショット。ここではプレイ中に使用されたVRAMの最大使用量を表示しているが、その数値はGeForce GTX 960の標準搭載メモリである2GBを大きく超え、3GB以上に達している。

1,920×1,080ドット、描画設定自動(=プリセット:高)での最大使用メモリ。

 つまり、Star Warsバトルフロントを快適かつ美しい描画で楽しむためには、画面解像度が1,920×1,080ドットであっても、2GBを超えるVRAMは必要ということだ。メモリ容量が2GBのGeForce GTX 960や、下位モデルのGeForce GTX 950ではなく、4GBのVRAMを搭載したGeForce GTX 960を選ぶ意義は間違いなく存在する。

正に「Star Warsバトルフロント」向きなMSI GTX 960 GAMING 4G高画質で遊びたいなら買い!

 以上がMSI GTX 960 GAMING 4GでStar Warsバトルフロントをプレイしてみた結果だ。

 Star Warsバトルフロントを1,920×1,080ドットの画面解像度で遊ぶなら、GeForce GTX 960はちょうどよいパフォーマンスを持ったGPUだ。ただし、Star WarsバトルフロントはVRAMを多く使用するゲームであるため、GeForce GTX 960の標準仕様である2GBのVRAMでは心許ない。万全を期するなら、4GBのVRAMは欲しいところだ。

 その点、オーバークロックで性能を高めたGeForce GTX 960に、4GBのGDDR5メモリを組み合わせた「MSI GTX 960 GAMING 4G」は、まさにStar WarsバトルフロントをフルHDで楽しむためにあつらえたようなスペックのビデオカードである。

 独自のGPUクーラーに、高品位な独自基板を備え、安定性や信頼性の面でも万全なMSI GTX 960 GAMING 4G。Star WarsバトルフロントをPCで楽しみたいゲーマーにとって、最適なビデオカードの1つと言えるだろう。

(坂本はじめ)