【 2010年2月27日号 】
初の6Gbps SATA-SSD発売、公称355MB/s
3Gbps SATAの限界超える

RAID 0使用時のベンチマーク
(MegaRAID SAS9260-8i使用)
 SSDでは初めて6Gbps Serial ATAに対応、公称速度355MB/sと3Gbps Serial ATAの限界速度を超えるというSSD、「RealSSD C300」シリーズがCrucial(Micron)から発売された。ラインナップは128GB/256GBの2モデルで実売価格は41,980〜79,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●初の6Gbps SATA-SSD

 この製品は、6Gbps Serial ATAに対応、6Gbps接続時でリード355MB/sを公称する初の超高速SSD。速度を売りにするSSDはこれまでリード260〜270MB/s前後が上限。RAIDなしに、300MB/sを超えるSerial ATA製品はこれが初めてだ。ちなみに、オリオスペックと代理店が共同で行ったテストでは「2台のRAID 0環境でも、比較的素直に数値が向上した」(ショップ)という。

 ちなみに、3Gbps接続時の公称速度は90MB/s落ちたリード265MB/s。こうしたことから、逆に「6Gbps Serial ATAを活かせる製品」としても注目できる。

 このほかの仕様はシーケンシャルライトが公称215MB/s(256GBモデル)または140MB/s(128GBモデル)で、IOPSが4Kリード時60,000(6Gbps接続時)、4Kライト時45,000(256GBモデル)など。Trim対応もうたわれている。搭載コントローラはこれが初登場のMarvell製。

 キャッシュ容量については「現在確認中だが、2Gbit(256MB)メモリを搭載している、と聞いている」(ショップ)という。

●代理店違いで1年保証と3年保証が流通中

 なお、この製品は代理店の異なる製品が店頭で販売されており、実売価格や保障期間が異なるので要注意。

 128GBモデルを例に取ると、1年保証のモデルが実売価格41,800〜44,800円前後、3年保証のモデルが同49,800円程度となっている。なお、製品自体は同じもののため、両者を区別するにはショップの告知などを確認する必要がある。

□製品情報
http://www.micron.com/products/real_ssd/ssd/client/index.aspx

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Crucial RealSSD

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPオリオスペックパソコンショップ アーク]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。