【 2010年3月27日号 】
「6コアのCore i7」が実質入手可能に
「同等のXeon」が1個単位で発売開始
※(3/26更新)発売を確認。
 「Core i7-980X Extreme Editionの同等品」(ショップ)というLGA1366用のシングルソケット版Xeon、Xeon W3680(クロック3.33GHz、3次キャッシュ12MB)が26日(金)に発売された。

 実売価格は105,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。もちろん販売は1個単位だ。

●Core i7-980X Extreme Editionの「同等品」

 Xeon W3680は6つのCPUコアを内蔵した32nmプロセス製造のサーバ向けCPU。

 同世代の製品として先週発売されたデュアルCPU向けのXeon X5670は、2個単位で販売されるなど個人にとってはハードルが高い製品だったが、今回のXeon W3680はシングルCPU構成に対応しており、もちろん1個単位で購入できる。

 また、6コアタイプのデスクトップ向けCPUとしては、「Core i7-980X Extreme Edition」(以下Core i7-980X)が発表、搭載PCも発売済み。ただし、CPUの単品販売は「入荷時期未定」(ショップ)の予約受付が始まった段階で、すぐの入手は厳しい状態。

 Xeon W3680のスペックは、Core i7-980Xと同じくLGA1366に対応。クロック3.33GHz(Tubo Boost時3.6GHz)、QPI(バス速度)6.4GT/s、3次キャッシュ容量12MB、TDP 130Wといった主要ポイントもCore i7-980Xと同等だ。

●一般向けのX58マザーでも動作

 気になる対応マザーボードについては、「Intel X58 Expressチップセットを搭載したIntel製LGA1366マザーボード“DX58SO”で動作することを確認した」(ソフマップ 秋葉原 本館)、「ASUS P6T WS PROなどで3製品で動作確認した」(T-ZONE. PC DIY SHOP)という状態。

 あくまでもサーバ向けCPUのため、すべてのデスクトップPC向けマザーボードで動作するかは不明で、動作保証もない状態だが、6コアCPUでいち早く自作したい人には注目の製品といえるだろう。

 なお、Xeonなどのサーバ向けCPUはCPUクーラーが別売になっていることが多く、ショップでも「事前告知ではそうだった」が、実際には同梱されていたとのこと。

 ちなみに、同世代のXeonに関しては、最上位モデルのXeon X5680(クロック3.33GHz、3次キャッシュ12MB、2-way対応)が25日(木)に登場している。T-ZONE. PC DIY SHOPは2個単位で販売中で、1個あたりの実売価格は172,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)だ。


□Xeon Processor W3680/X5680(Intel)
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=47917
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=47916

□関連記事
【2010年3月20日】6コア版Xeonが発売に、LGA1366に対応
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100320/etc_intel5.html
【2010年3月20日】Core i7-980X搭載PCが発売、展示デモも実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100320/etc_intel2.html
【2010年3月20日】6コア版Core i7の予約受付開始、ただし入荷時期は未定
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100320/etc_intel.html
【2010年3月17日】Intel、Gulftownこと「Core i7-980X Extreme Edition」を正式発表(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100317_355035.html
【2008年11月15日】Intel DX58SO(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081115/ni_cdx58.html

Intel Xeon W3680

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 リユース総合館T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。