【 2010年8月21日号 】 | |
AMD+NVIDIAのマルチGPU対応マザーにSocket AM3版が登場 |
AMDとNVIDIAのGPUを混在させたマルチGPU環境も構築できるSocket AM3マザーボード「870A Fuzion」がMSIから発売された。同社からは過去にも同様のLGA1156マザーボードが発売されているが、今回の製品はそれらより安価なのも特徴だ。実売価格は約14,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。.
870A Fuzionは、Lucid製ブリッジチップのHydra 200シリーズ(LT22102)を搭載することでマルチGPU構成に対応したSocket AM3マザーボード。メーカーや型番が異なるGPU同士を組み合わせてもパフォーマンスの向上が図れるのが大きな特徴で、例えばAMDとNVIDIAのGPUを混在させたり、AMD製GPUのRadeon HD 4000シリーズとRadeon HD 5000シリーズを混在させたりすることもできる。
同社からは、過去にも同様の機能を持ったLGA1156マザーボード「P55A Fuzion」「Big Bang-Fuzion」が発売されているが、Socket AM3マザーボードは今回が初めて。今回の製品はLGA1156版より安価なのが魅力の一つで、価格を重視する人なら要チェックと言える。
なお、Windows Vista環境ではAMD/NVIDIAのGPUを混在させる「X Mode」は使用できないので注意が必要。Windows 7環境はX Modeに加え、同じメーカーの異なるGPUを混在させる「N-Mode」「A-Mode」にも対応している。
また、搭載チップセットについて、パッケージや同社の海外サイトの表示はAMD 770+SB710となっているが、国内サイトではAMD 870+SB710とされており、両者でチップセット名が異なっている。
一部の販売ショップは対応に苦慮している模様で、「チップセットを確認しようとしたところ、メーカーが休暇中のため確認できないと代理店から連絡があった」(TSUKUMO eX.)、「製品構成が明確でないため、販売を一時見合わせている」(T-ZONE. PC DIY SHOP)といった状況だという。
一方、パソコン ショップ アークやフェイス 秋葉原本店では平常どおり販売を行なっており「パッケージやマニュアル通りの仕様として販売中」としている。
同社の海外サイトによる主なスペックは、スロット数がPCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI×1、DIMM×4(DDR3 1066/1333/1600、最大16GB)、主な搭載機能が6Gbps Serial ATA、USB 3.0、Gigabit Ethernet、IEEE 1394。
□870A Fuzion(Micro-Star International/エムエスアイコンピュータージャパン)
http://www.msi-computer.co.jp/products/MB/870A_Fuzion.html
□LT22102(LucidLogix)
http://www.lucidlogix.com/product_hyrda200-LT22102.html□関連記事
【2010年8月14日】MSI P55A Fuzion(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100814/ni_cp55af.html
【2010年8月6日】エムエスアイ、1万円台でLucid「LT22102」搭載のAMD 870マザー(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100806_386021.html
【2010年1月16日】AMD+NVIDIAのマルチGPUで性能強化、MSIマザーが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100116/etc_msi.htmlMSI 870A Fuzion [撮影協力:ツクモパソコン本店とTWO-TOP秋葉原本店とパソコン ショップ アークとフェイス 秋葉原本店とT-ZONE. PC DIY SHOPとTSUKUMO eX.]