RealSSD C300(256GB) 1台使用時の速度は、6Gbps対応品のAMD SB850（MSI 890GXM-G65）、ASUS U3S6、Marvell 88SE9128(GA-X58A-UD5オンボード搭載)と、3Gbps対応品のIntel ICH10R(GA-X58A-UD5)の4製品で比較した。以下がその結果だ。

　なお、RAIDカードのLSI MegaRAID SAS 9260-8i、LSI 3ware SAS 9750-8i、LaCie SATA II 3Gbits/s PCI-Express Card 4EはSSD 1台でRAID 0アレイを構築することで単体動作時の速度を測定できるが、イレギュラーな使用方法での速度となるためここでは割愛した。

6Gbps対応品
	AMD SB850 (MSI 890GXM-G65)	AMD SB850	CrystalDiskMark(1000MB)
	Marvell 88SE9128 (GA-X58A-UD5オンボード)	Marvell 88SE9128	CrystalDiskMark(1000MB)
	ASUS U3S6	Marvell 88SE9123	CrystalDiskMark(1000MB)
3Gbps対応品	Intel ICH10R (GA-X58A-UD5)	Intel ICH10R	CrystalDiskMark(1000MB)

　最もバランスよく性能を発揮したのはAMD SB850(MSI 890GXM-G65)。AMDのSBxxxシリーズは700番台まではそれほど高速とは言えなかったが、最新モデルのSB850はかなり速度が出るようになったようだ。

　Marvell製のコントローラはリードに関しては性能を引き出しているが、書き込みに関してはAMD SB850に劣る。ASUS U3S6は6Gbps対応インターフェイスとしては最も入手/導入しやすい製品の一つだが、搭載されているMarvell 88SE9123の特性なのか高速とは言えない結果となった。Marvell製のコントローラで使用する場合は、なるべく88SE9128搭載品を選択した方がいいだろう。

　3Gbps対応品のIntel ICH10R(GA-X58A-UD5)はSerial ATAの規格上シーケンシャルの速度は6Gbps対応品には劣るが、4Kランダムアクセスの性能は6Gbps対応品を上回る結果となっている。ランダムアクセス性能を最優先する場合はあえて3Gbps対応のICH10Rで使用するのもアリかもしれない。

　今回テストした中ではやはりAMD SB850が最もお勧めだ。リード/ライト、シーケンシャル/ランダムアクセスともバランスよく速度を発揮しており、チップセットの標準機能という点も大きい。

●Real SSD C300は3Gbps SSDとして使用しても高速？ Real SSD C300 256GB Intel X25-M G2 80GB 　Real SSD C300は6Gbpsインターフェイスに接続した際は高速だが、3Gbps SSDとして使用しても高速なのだろうか？6Gbpsインターフェイスは持っていないが、先行投資としてReal SSD C300を選択すべきか、3Gbps SSDの高速品を選択すべきか悩む人もいると思う。 　そこで、3Gbps対応SSDの人気モデルIntel X25-M G2 80GBと速度を比較してみた。どちらも3Gbps対応インターフェイスのIntel ICH10Rに接続し、同条件の環境で比較している。 　結果を見る限り、Real SSD C300は3Gbps SSDとしても高速だ。予算などにゆとりがある場合、高速な3Gbps SSDとして選択するのもいいかもしれない。