【 2011年7月5日 】
Z68のMini-ITXマザーが初登場、ZOTAC製
マザーだけで4画面出せる製品も

 Z68チップセット初のMini-ITXマザーボードがZOTACから発売された。

 多数のオンボードデバイスを搭載、mSATAコネクタも用意されている標準モデル「Z68ITX-WiFi」(Z68ITX-A-E)と、さらに追加のGPUを搭載、4画面出力も行える「Z68 GT430 ITX-WiFi」(Z68ITX-B-E)の2製品だ。

 実売価格は前者が19,800円、後者が23,680円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●GeForce GT 430をオンボード、4画面出力にも対応
 低電力Xeonでの動作例も


Z68 GT430 ITX-WiFi

Z68 GT430 ITX-WiFi

上段の画面出力はGeForce用、
下段はCPU内蔵GPU用

4画面出力対応

mSATAコネクタも搭載

Z68 GT430 ITX-WiFi

Z68 GT430 ITX-WiFi

Z68 GT430 ITX-WiFi
 2製品ともなかなか注目できる製品だが、特にユニークなのがGPU搭載の「Z68 GT430 ITX-WiFi」。

 CPU内蔵GPUを利用出来るのはもちろんのこと、GeForce GT 430と1GBのビデオメモリを追加搭載、標準で4画面出力(DVI×2+HDMI+DisplayPort)できるという。1000Base-T LANやIEEE 802.11b/g/nの無線LAN、USB 3.0、mSATAコネクタ(基板裏面)なども標準で搭載。マザーボード用のクーラーにはファン搭載タイプが利用されている。

 拡張スロットはPCI Express x4(エッジフリー)とDDR3 SO-DIMMスロット×2が用意されている。

 なお、4画面出力についてはPC DIY SHOP FreeTが検証。CPU側からHDMIコネクタとDVIコネクタで、GeForce側からDVIコネクタとDisplayPortコネクタで4画面出力できたとのこと。

 さらに同店ではTDP20Wの低消費電力SandyBridge、Xeon E3-1220Lでの動作も独自に確認している。


●オーソドックスなMini-ITXマザーも同時発売


Z68ITX-WiFi

Z68ITX-WiFi

Z68ITX-WiFi

Z68ITX-WiFi
 また、もう一方の「Z68ITX-WiFi」は同社のMini-ITXマザーボードとしてはオーソドックス。

 1000Base-T LANやIEEE 802.11b/g/nの無線LAN、USB 3.0、mSATAコネクタ、そしてCPU内蔵GPUの出力コネクタが用意。スロット類としてはPCI Express x16×1とDDR3 DIMM×2がついている。マザーボードのクーラーはファンレスで、一部I/Oパネル部に接するタイプになっている。

 追加のGPUはないものの、ビデオカードを利用したり、大容量メモリを利用するには向いていそうだ。

 SandyBridge向けのMini-ITXマザーボードは、これまでH67チップセットの製品が出ていたが、Z68ベースの製品が出たことで「決定版」がでたかたち。「4画面出力できる」という製品もなかなかユニークで、他画面出力の小型PCを作る際には有力候補になりそうだ。


□ZOTAC
http://www.zotac.com/

□関連記事
【2011年5月28日】Z68のMini-ITXマザーが月内入荷、ZOTAC製、オンボードで4画面出力できる製品も
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110528/etc_zotac.html
【2011年5月14日】Z68チップセットのマザーが登場、Sandy Bridge向けの「全部入り」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110514/etc_intel.html
【2011年5月7日】TDP20WのXeon E3-1220Lが発売、P67マザーでも動作
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110507/etc_intel.html

ZOTAC Z68 GT430 ITX-WIFI

[撮影協力:PC DIY SHOP FreeTドスパラパーツ館ツクモパソコン本店オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。