【 2011年8月24日 】 | |
全てが冷却液に没した「油没PC」の受注開始、OCモデルも 23区内の限定販売、「重量の関係で」 |
ほぼ全PCパーツを特殊な液体の槽に沈め、その液体を循環させて冷却するという、驚きの構造で話題になったHPCテックの「油冷PC」の受注が始まった。
受注を開始したのはオリオスペックで、実売価格は498,000〜820,000円。納期は2〜3週間とされている。
●23区内向けの限定販売、1年間のオンサイト保証付き
オーバークロックモデルも
この製品は、「空気の1,000倍を超える効率で冷却できる」(ケースメーカーの米Hardcore Computer)と豪語される特殊ケース(後述)を採用したもの。70kgという重量やその構造から、「配送方法も課題」(ショップ)とされていたが、当面は「都内23区のみ」(首都圏は応相談)という条件での販売に。配送料も12,600円(23区内)となかなか高めだ(店頭受取でも必要)。ただし、保証に関しては標準で1年間のオンサイト保証がついている。
今回販売されるモデルのスペックは、最安の「Reactor X Entry」(498,000円)で、CPUがCore i7 960、メモリが6GB、ストレージがHDD 1.5TB、ビデオカードがGeForce GTX 460、電源650Wなどといったもの。
最上位の「Reactor X Highend」(820,000円)では、CPUがCore i7 990X(4.29GHzにオーバークロック)、メモリが16GB、ストレージがIntel SSD 160GB、ビデオカードがGeForce GTX 580×2枚、電源650W×2台といった仕様になる。
仕様については、メーカーBTOの範囲ならば変更することも可能という。OSはいずれも別売。
●マザーボードや電源、SSDも冷却液の中…
信頼性向上が最大のウリ製品の詳細は、先月、店頭展示が始まった際に詳報したが、ケース内全てを特殊冷却液で満たし、それを循環、側面の大型ラジエーターで冷却を行う、という大胆なもの。
ケース内のLGA1366対応マザーボードやCPU、メモリ、ビデオカード、SSD、電源など全パーツが冷却液に浸っており、HDDのみが冷却液外(専用リムーバブルベイ)にある構造だ。
大きな特徴は「空冷に比べ個々のパーツを確実に冷却できる」という点で、特に電源の冷却効率が高く、これにより信頼性が向上しているという。
なお、先月始まったオリオスペックでの展示は既に終了している。
□Detonator Workstation(Hardcore Computer)
http://www.hardcorecomputer.com/workstations/detonator/index.html
□ニュースリリース(HPCテック)
http://www.hpctech.co.jp/archives/2338
□販売ページ(オリオスペック)
http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,ReactorX-Entry/
http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,ReactorX-Midrange/
http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,ReactorX-Highend/□関連記事
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070414/etc_koolance.html[撮影協力:オリオスペック]