今週見つけた主な新製品　(2013年9月14日)

　 LGA2011プラットフォームに対応したXeonの新モデル。開発コード名は「Ivy Bridge-EP」で、シリーズ名はXeon E5 v2。ラインナップは非常に多く、シングルCPU/デュアルCPU構成のモデルが計20種類以上、在庫販売を確認したモデルだけでも16種類ある。

　Ivy Bridge-EPは、Sandy Bridge-EPの後継となるサーバー・ワークステーション向けCPU。

　現時点のラインナップは、シングルCPU構成対応のXeon E5-1600 v2ファミリと、デュアルCPU構成対応のXeon E5-2600 v2ファミリに大別され、特に後者については今回10種類以上ものモデルが登場。未入荷分を含め、20種類近くのモデルを価格表に挙げているショップもあり、ラインナップは豊富。

　今回の中での最上位は、12コア/24スレッド対応で、30MBの大容量キャッシュを搭載したE5-2697 v2。ベースクロックは2.7GHzで、Turbo時のクロックについては「12コア動作時で3GHz、1コア動作時で3.5GHz」（BUY MORE秋葉原本店）という。

　高クロックのモデルとしては、ベース3.4GHzのE5-2687W v2（8コア/16スレッド、キャッシュ25MB、TDP 150W）や、3.5GHzのE5-2643 v2（6コア/12スレッド、キャッシュ25MB、TDP 130W）などがある。後者はバルク品で、11日（水）時点で未入荷。

　また、シングルCPU対応では、6コア/12スレッド対応でベース3.7GHzのE5-1660 v2（キャッシュ15MB、TDP 130W）がある。

　ただし、対応マザーボードの状況は現時点では不明。SUPERMICROの製品の一部で「Xeon E5-2600 v2ファミリに対応予定」などとされているものの、これまでSandy Bridge-EPに対応していた主要X79マザーでも、Ivy Bridge-EPへの対応はうたわれていない。

　なお、LGA2011プラットフォームのCPUは、開発コードネーム「Ivy Bridge-E」で呼ばれる新型Core i7ファミリも同時発売されている。

　 H81チップセットを搭載したASUS製のMini-ITXマザーボード。H81搭載のMini-ITXマザーボードはASRockに続いて2製品目。

　主な搭載デバイスはVGA/DVI/HDMI出力、8chサウンド、1000Base-T LANなど。

　 ASUS製のRadeon HD 7990ビデオカード。搭載メモリはGDDR5 5GB。

　 GAINWARD製のGeForce GTX 780ビデオカード。搭載メモリはGDDR5 3GB。

　オーバークロック仕様のモデルで、コア980MHZ(ブースト時1,033MHz)/メモリ6,200MHzの最上位モデルと、コア902MHZ(ブースト時954MHz)/メモリ6,008MHzの上位モデルの2製品が発売されている。

　搭載クーラーのファンは清掃時などに取り外すことが可能な構造になっている。

　 オーバークロック仕様のLeadtek製GeForce GTX 770ビデオカード。搭載メモリはGDDR5 4GB。

　動作クロックはコア1,059MHz(ブースト時1,111MHz)/メモリ7,010MHz。

　 GAINWARD製のGeForce GTX 760ビデオカード。搭載メモリはGDDR5 2GB。

　オーバークロック仕様のモデルで、動作クロックはコア1,072MHZ(ブースト時1,137MHz)/メモリ6,200MHz。搭載クーラーのファンは清掃時などに取り外すことが可能な構造になっている。

　 Western DigitalのNAS向け3.5インチSATA HDD「WD Red」の4TBモデル。

　容量4TBのNAS向けHDDとしては、同社の「WD Se」シリーズ（WD4000F9YZ）や、Seagateの「NAS HDD」シリーズ（ST4000VN000）といった製品が既に発売されており、WD Redシリーズもこれらに追い付いたかたち。

　WD40EFRXの主なスペックは、インターフェイスが6Gbps SATA、キャッシュ容量が64MB、最大内部転送速度が150MB/s、平均消費電力がリード/ライト時4.5W、アイドル時3.3W、スタンバイ/スリープ時0.4W、動作音量がアイドル時25dB、シーク時28dB。MTBFは、既存の3TBモデルなどと同じく100万時間とされている。

　 Western Digital製3.5インチHDDの定番シリーズ「WD Green」の4TBモデル。

　WD Greenのこれまでの最大容量モデルは、2011年4月に登場した3TBの「WD30EZRX」で、実に2年5ヶ月ぶりに最大容量が更新されることになる。

　WD40EZRXをWD30EZRXと比較すると、消費電力や動作音量が若干増えているものの、内部転送速度（ホスト−ドライブ間）は向上。リード/ライト時消費電力は4.1W→4.5W、シーク時動作音量は27dB→28dB、内部転送速度は147MB/s→150MB/sとなっている。

　その他の主なスペックは、インターフェイスが6Gbps SATA、キャッシュ容量が64MB、回転速度が「IntelliPower」（可変）、本体サイズが高さ26.1×奥行き147×幅101.6mm。

　 充電専用のUSBポートなどを備えた5インチベイ用カードリーダー。メーカーはSilverStone。

　カードリーダーの他に、USB 3.0ポート×3や2.5インチHDD/SSD用シャドウベイ×2なども備える。

　ベゼルカラーはブラックで、ホワイトとシルバーの交換用パネルが付属している。

　 Intel製NUCキット向けのUSB接続HDDケース。メーカーはアユート。

　この製品は、7mm/9.5mm厚の2.5インチSATA HDD/SSDが1基内蔵できるUSB 2.0接続ケース。

　本体の表面積が116.6×112mmとIntel製NUC自作キットと同じサイズで、上にキットをぴったりと積み重ねられるのが特徴。本体を2台、3台と積み重ねて使うことも可能という。

　本体の高さは21mm。前面には3ポートのUSB 2.0ハブが装備されている。

　付属品はUSBケーブル（長さ10cm）、ACアダプタ、ネジ、ゴム足など。対応OSはWindows 8/7/Vista/XP、Mac OS X 10.5以降。

　 カラフルなHDD/SSD用マウンタ。5インチベイ搭載タイプと、3.5インチベイ搭載タイプの2モデルが発売されている。

　5インチベイ用モデルは、2.5インチドライブ×4台または3.5インチドライブ×1+2.5インチドライブ×2台が搭載可能。3.5インチベイ用モデルは2.5インチドライブ×2台を搭載可能。

　カラーは2製品ともにブラック、レッド、グリーン、ブルーの4色がラインナップされている。

　 国内未発売のSony Mobile製6.4インチスマートフォン「Xperia Z Ultra」のLTE版。海外からの直輸入品で、カラーはホワイトとブラックの2色。

　Xperia Z Ultraは、6.4インチディスプレイ（1,920×1,080ドット）やAndroid 4.2、クアッドコアのSnapdragon 800（クロック2.2GHz）などを搭載したスマートフォン。

　スマートフォンとしては大型のディスプレイを搭載し、鉛筆やボールペンでも入力できるという手書き入力機能や、IP55/IP58の防水・防塵機能を備えるのも特徴。メモリ容量は2GB、ストレージ容量は16GB。本体サイズは179×92×6.5mm、重量は212g。

　Xperia Z Ultraについては、8月上旬にGSMやHSPAなどをサポートした海外向けモデルが店頭に登場しているが、今回のモデルはLTEもサポート。LTEバンド B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B20に対応するという。

　ただし、Jan-gle 秋葉原本店は「SIMロックフリー仕様だが、通信機能が国内で使用できるかどうかは不明」としている。

　同店では、同社製Bluetoothヘッドセット「SBH20」の海外版とのセットで販売されている。

　 ひっくり返すとそのままカバーになる新型Nexus 7用ワイヤレスキーボード。

　　この製品は、新型Nexus 7（Nexus 7（2013））向けのBluetooth接続キーボード。キーボード面を下にして、Nexus 7の表面に装着することで、ディスプレイを保護するカバーとして使用できる。

　また、キーボード面にはスタンドとして機能するスリットが設けられており、Nexus 7を立て掛ければノートPCスタイルで使うことが可能だ。スリット付近には電源ON/OFFスイッチもある。

　パッケージ表記によれば、バッテリー容量は160mAhで、連続使用可能時間は55時間、スタンバイ可能時間は60日間、バッテリー充電時間は4〜5時間という。また、同店によれば、インターフェイスはBluetooth 3.0準拠とのこと。

　 新型Nexus 7用の表面カバー付きケース。

　ハンドホールド付きでスタイラスが付属したモデル、風呂蓋風デザインの表面カバーを採用したモデル、一般的なレザー仕様の表面カバーを採用したモデルの3製品が発売されている。

　3製ともにNexus 7のスリープ動作に対応しており、そのまま本体スタンドとしても使用可能な構造になっている。

　 iPhone 5/第5世代iPod touch用のFMトランスミッター。発売元は上海問屋。

　iPhone/iPod touchの底面に直結して利用する製品で、Lightningコネクタと3.5mmステレオミニプラグを備える。電源はiPhoneからとる仕組み。

　本体下部にDockコネクタを備えており、ケーブルを接続することで、iPhoneを充電しながらFMトランスミッター機能を利用できる。

　 iPhone 4向けの大容量内蔵バッテリー。容量は2,680mAh。

　なお、内蔵バッテリーを交換するには、iPhone本体を分解する必要がある。スマートフォンの分解や改造はメーカー保証が受けられなくなるほか、電波法に抵触する行為なので要注意。

　iPhone 5や4S向けのモデルは今年8月に発売済み。

　 AndoridベースのOSを搭載した小型の据え置き型ゲーム機。メーカーはOUYAで、専用のコントローラーが付属している。製品は海外からの直輸入品。

　この製品は、TVなどにHDMIで接続するキューブ型のゲーム機本体と、専用のBluetooth接続コントローラーからなる製品で、ベースOSにAndroidが採用されている。

　ベースはAndroidだが、ユーザーインターフェイスは独自のものとなり、ゲームソフトは専用ストアからダウンロードする仕組みで、ゲームソフトのタイトルは同社Webサイトで確認可能。メジャーなゲームとしてはFINAL FANTASY IIIやSonic the Hedgehog 4などが用意されている。ただし、Google Playには非対応。

　ゲーム機本体の主な仕様は、搭載CPUがTegra 3で、搭載メモリは1GB、ストレージ容量は8GBなど。搭載デバイスとして有線LANやIEEE 802.11b/g/n無線LANを備える。

　ちなみに、この製品は今年6月から、ゲッコー・アンド・カンパニーが国内向けに通信販売を行っている。

　 容量4,400mAhのモバイルバッテリー。メーカーはグリーンハウスで、本体は「滑りにくくて握りやすい」というシリコンボディが採用されている。

　 スマートフォンやゲームコントローラー、USB機器などをワイヤレス充電に対応化させるというパーツキット。

　この製品は、DC 9〜12V/1A入力をDC 2〜6V出力（最大1,000mA）に変換し、ワイヤレスで送ることができるという送電キット。送電可能距離は2〜10mmで、充電完了時に自動的にスタンバイモードへ移行する機能も備えているという。

　キットの内容は、送電モジュール、受電モジュール、英語マニュアルの3点。

　モジュールは手のひらに収まる小さなものだが、送受電部や基板、ケーブルなどがむき出しになっているほか、電源ケーブルには端子が付いておらず、外装のケースや、充電する機器などと繋ぐためのインターフェイスは自作しなければならない。

　用途については、送受電モジュールのそれぞれにUSB端子を取り付け、USB充電をワイヤレス化する、といった例が考えられる。この場合は、モジュール−USB端子の変換基板などを自作する必要がある（ただし、実際にUSB充電に利用できるかどうかは未確認）。

　端子や基板などのパーツは秋葉原の電子パーツ店でも容易に入手できるが、インターフェイスの自作にははんだごてなどを使った作業も伴うため、かなりハードルの高い製品と言える。

　なお、付属の英語マニュアルでは、PlayStation 3/Wii/Xbox 360コントローラやニンテンドーDSi、iPhone、電気シェーバー、MP3プレイヤーなど、様々な機器の充電が可能とされている。

　 IEEE 802.11acに対応したIntel純正の無線LANインターフェイスカード。実売価格は約5,500円と安価で、Bluetooth 4.0(BLE)にも対応している。

　搭載する無線LANモジュールは同社の「Dual Band Wireless-AC 7260(7260HMW)」で、IEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応し、最大通信速度は867Mbpsとうたわれている。対応する周波数帯は5GHzと2.4GHz。

　接続インターフェイスはPCI Express x1で、アンテナやLowProfileブラケットなどが付属する。

　技適マークについては、無線LANモジュールの表面に確認することができた。

　 SteelSeries製ゲーミングマウスの新モデル。同社の「KANA」のリニューアル版にあたるモデル。

　グレードとしては同社の最上位モデル「SENSEI」と廉価モデルの「KINZU」の間に位置する製品。センサーは最大4,000cpiの光学式で、ボタンは全部で6個(ホイール/cpi切替えボタンを含む)。左右ボタンのスイッチはオムロン製のものが採用されている。

　CPIは400/800/1,200/1,600/2,000/2,400/3,200/4,000の8段階に調整可能、またCPIに合わせてLEDの発光強度を連携させることもできるとされている。

　カラーはブラックとホワイトの2色。

　 最大で約2ヶ月間使用できるという省電力モードを備えたワイヤレスゲーミングマウス。メーカーはロジクール。

　G602は最大解像度2,500dpiの光学センサーを搭載したワイヤレスタイプのゲーム向けマウスで、ゲーム向けとしては珍しく電池寿命の長さをアピールしているのが特徴。

　動作モードは「パフォーマンスモード」「スタミナモード」の2種類があり、前者では最大250時間、後者では最大1,440時間の使用が可能という。

　レーザーセンサーを搭載した5,000〜8,000dpiクラスのマウスより解像度は低いものの、プログラム可能な11個ものボタンを備えるほか、2,000万回のクリックに耐えるという高耐久スイッチを採用するなどゲーム向けの設計がなされており、新機軸のゲーミングマウスとして注目されそうだ。

　本体サイズは幅83×奥行き138.8×高さ44.15mm、重量は152g（電池含む）。電源は単3形乾電池2本。センサー解像度は250〜2,500dpiで、本体のボタンで任意の2つの解像度に切り替えることもできる。

　対応OSはWindows 8/7/Vista、Mac OS X 10.6.8以降。付属品はUSB接続レシーバー、レシーバー用USB延長ケーブル、単3形乾電池2本（本体に装着済み）など。

　 サイドフロー型のCOOLER MASTER製CPUクーラー。

　主な対応ソケットはLGA2011/1150/1155、Socket AM3+/FM2+など。搭載ファンは12cmで、回転数は600〜2,000rpm(PWM対応)。なお、搭載ファンは寿命160,000時間(18年)の超高耐久品が採用されている。

　 SATA用電源コネクタを分岐するためのケーブル。メーカーはSilverStoneで、4分岐タイプと2分岐タイプが発売されている。

　 360mmラジエーターなども搭載可能なNZXTのE-ATX対応ケース。カラーはブラック/ホワイト/レッドの3色で、電源は別売り。

　ラジエーターはケース上部に搭載可能で、最大で360mmタイプのものが搭載可能。HDDベイ用は取り外し可能で、外すことで最長444mmまでの拡張カードが搭載可能という(ベイ装着時は最長310mmのカードまで)。

　マザーボードの裏面にあたる部分に、SSD搭載用マウンタや、10ポートのファン用ハブ(30W対応)なども備えている。

　 Thin Mini-ITXマザーボードに対応したSilverStone製のPCケース。

　アルミ製の天面カバーとスチール製シャーシからなる製品で、搭載ベイは2.5インチシャドウ×1のみ。

　縦置き用のスタンドが付属している。

　 Zalman Tech製PCケース「Z3 Plus」のホワイトカラーモデル。

　前面パネル以外の外装がホワイト、内部シャーシがブラックのモデルで、基本仕様は先月発売されたブラックカラーと同じ。4基の12cmファンを搭載するほか、サイドパネルはアクリル窓付きとなっている。

　電源は別売り。

　 小型のHDMI - VGA変換アダプタ。

　「基本的にHDMIからの給電のみで動作する製品」(ショップ)とされている。付属品はアナログ音声ケーブル、電力が足りない場合に使用するUSB給電ケーブルなど。

　 中央に4.3インチのディスプレイを搭載し、車のバックミラーに装着する車載向けディスプレイ。発売元は上海問屋。

　アナログ入力端子を備えており、別売りのリアビュー用のカメラやDVDプレイヤーなどと組み合わせて使用できる。

　 ASUS R.O.G.ブランドのノートPC。

　在庫販売されているのはCore i7-4700HQ、GeForce GTX 780M 4GB、メモリ16GB、SSD 256GB、BDドライブ、Windows 8 64bitなどを搭載したモデル「G750JH-CV132H」で、搭載液晶は17インチの120Hz表示/3D Vision 2対応品。

　販売店のパソコンショップ アークはBTOにも応じるとしており、メモリやストレージなどの変更が可能という。納期については、同店Webサイトでは「確定後5〜7日程度で出荷」とされている。

　G750JHは、モバイル版HaswellのCore i7-4700HQ（通常クロック2.4GHz、ターボ時最大3.4GHz、キャッシュ6MB、HD Graphics 4600）やIntel HM87 Expressチップセット、GeForce GTX 780M 4GBなどを搭載したゲーム向けのノートPC。

　120Hz駆動で3D Vision 2に対応した17.3インチディスプレイ（1,920×1,080ドット）や、RAID 0構成も可能な2.5インチシャドウベイ2基を備えるといったハイエンド仕様も特徴だ。

　サウンドにも注力されており、サブウーファーや、オーディオエンジニアの専門チームが設計したという同社独自技術の「SonicMaster」「ROG AudioWizard」が搭載。サブウーファーとSonicMasterによる迫力のあるサウンドが楽しめるほか、ROG AudioWizardではゲーム内での音によるポジショニングも実現したという。

　なお、同店が販売しているモデルとは一部スペックが異なる、一般店頭販売向けの「G750JH-CV130H」も発表されている。こちらはメモリ32GB、SSD 256GB、HDD 1TBなどが搭載され、店頭予想価格は314,800円前後。

　本体サイズは幅410×奥行き318×高さ18〜58mm。Gigabit Ethernet、無線LAN（IEEE 802.11a/b/g/n）、Bluetooth 4.0などの機能も備える。付属のACアダプタは容量230W。