今週見つけた主な新製品　(2014年4月26日)

　 Radeon R9シリーズの最上位であるR9 290Xを、1枚のカードに2基構成した「Radeon R9 295X2」搭載ビデオカード。発売されたのはSAPPHIRE、GIGABYTE、MSI、HIGHTECH INFORMATION SYSTEM、玄人志向ブランド、Power Color、XFXの7製品。

　SP数やメモリ容量などのスペックはR9 290Xの2倍で、さらにGPUクロックをR9 290Xを上回る1,018MHzに設定することで、R9 290Xの2倍以上のパフォーマンスを実現したというのが特徴。

　カード消費電力も2倍の500Wとなっているが、Asetek製の水冷クーラーを標準搭載することでクーリングを確保。クーラーは冷却ヘッドとポンプが一体化した簡易タイプで、冷却液もあらかじめ封入されている。ラジエータは120mmファンを搭載した小型のもので、ケースファンと同様にPCケースに取り付けられる。

　各モデル、リファレンスタイプと見られる製品で、搭載メモリはGDDR5 8GB。

　 ファンレス/1スロット占有/LowProfile対応のRadeon R5 230搭載カード。メーカーは玄人志向。Radeon R5 230搭載カードは、今週GIGABYTEからも発売されている。

　Radeon R5 230のSP数は160基で、コアの動作クロックは625MHz。今回発売されたモデルには、1,334MHz動作のDDR3 1GBが組み合わされている。

　出力ポートはDVI-D×1、HDMI×1、VGA×1で、インターフェイスはPCI Express2.1 x16。付属品はLowProfile用ブラケット、マニュアル、ドライバディスクなど。

　 大容量の6GBメモリを搭載したOCタイプのGeForce GTX 780搭載ビデオカード。メーカーはPalit。

　この製品は、通常の倍の容量となる6GBのGDDR5メモリを搭載したGeForce GTX 780ビデオカード。

　カードに6GBメモリを標準搭載するGeForceシリーズのGPUとしては、最上位モデルのGeForce GTX TITAN Black（店頭価格13万円前後）もあるが、今回の製品はそれより大幅に安く、コストを重視するなら要チェックと言える。

　GPUクロックも通常より高く設定されており、ベース902MHz、Boost時954MHzとなっている。メモリクックは3,004MHz（データレート6,008MHz）。

　冷却システムには、通常の3倍の冷却性能を持つという8cm/9cm/8cmファン構成の「Triple Fan」が採用。電圧レベルを安定させ、OC性能を向上させるという「8 PHASE PWM」デザインも採用されている。

　映像端子はDisplayPort×1、HDMI×1、DVI×2。外部電源端子は6ピン×1、8ピン×1。カードの長さは280mm、厚さは2.5スロット分とされている。

　 aimブランドのPCI Express x1接続サウンドカード。アナログ7.1ch出力対応で、ドーターカードが付属している。

　搭載サウンドチップはCMI8888で、DACはWM8741GEDSを採用。オペアンプは交換可能なソケット式になっており、LM4562が標準で搭載されている。なお、オペアンプの交換はサポート対象外とされている。対応サンプルレートは最大24bit/192KHz。

　本体はノイズ干渉を防ぐために外部電源式となっており、給電用の4ピンコネクタを基板上に備えている。

　 有線LAN(100BASE-TX)/無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)両対応のオーディオレシーバー。メーカーはラトックシステム。

　REX-LinkWF1は、PCやNAS、スマートフォンやタブレットなどに保存されている音楽データをネットワーク経由でアンプやコンポに出力するための機器。音声出力用のステレオミニジャックを備えており、アンプやコンポとは付属のステレオミニ - RCA変換ケーブルを使用して接続する仕組み。PCやスマートフォンとは直接接続はできず、ルーターを介して接続する仕様になっている。

　音楽の再生等はスマートフォンなどからコントロール可能で、専用アプリが公開されている。出力可能なオーディオファイルのサンプルレートは最大24bit(16bitにダウンコンバート)/96KHz。

　なお、ヘッドホン等、入力インピーダンスが10kΩ以下機器は破損の恐れがあるため使用できないとされているため、注意が必要。

　 ファームウェアアップデートでリモート視聴機能に対応予定と告知されているテレビチューナー。メーカーはピクセラ。ファームウェアは5月下旬に有償で提供される予定。

　PIX-BR310Lは地上/BS/110度CSデジタル放送に対応したチューナーユニット。受信した番組をネットワーク経由で配信、Android、iOS、Windowsを搭載した端末で視聴することができる。本体には有線LAN機能（10BASE-T/100BASE-TX）のみ搭載されており、スマートフォンやタブレットなどでワイヤレスで視聴するには、無線LANルータが別途必要。

　録画機能も搭載。本体背面のUSBポートにHDDを接続し、視聴中の番組の録画や、予約録画が行なえる。ただし、端末のストレージへの録画はできない。

　また、外出先から本体にアクセスし、番組が視聴できるリモート視聴機能の提供も予定されている。

　これは、一般社団法人「次世代放送推進フォーラム（NexTV-F）」が定める「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件」への対応によって実現される機能で、同社は対応ファームウェアを5月下旬に300円で提供する予定としている。なお、WOWOWなど一部のBS/CSチャンネルについては、リモート視聴の対象外とされている（3月24日時点）。

　本体サイズ（約）は幅60×奥行き130.5×高さ170.5mm。対応OSはAndroid 4.0以降、iOS 6.1.3/6.1.4、iOS 7.0以降、Windows 8.1（32bit/64bit）。付属品はACアダプタ、電源ケーブル、LANケーブル、B-CASカードなど。

　なお、Windows 8.1端末については、Surface Pro 2とASUS TransBookで視聴/録画アプリ「StationTV」が起動できない問題があるとのことなので注意が必要。同社は「原因を調査中」としている。

　 監視カメラ向けをうたうSeagate製3.5インチHDDの3TBモデル。

　同社の「Surveillance HDD」シリーズに属するモデルで、監視ビデオ向けに最適化されたファームウェアが搭載されているほか、監視システムで記録が必要な時にすぐにドライブが使用可能状態になる「アイドル3電源設定」が備わっている。

　ドライブのディスク回転数は5,900rpmで、バッファ容量は64MB、MTB(平均故障間隔)は100万時間、動作時の平均消費電力は7.50W。

　同シリーズに属する製品は、4TBモデルなどが発売されている。

　 microUSBコネクタとUSB Aコネクタを備えた回転式キャップ付きのUSB 2.0メモリ。容量別に8GBと16GBが発売されている。

　 Androidベースの独自OS「Nokia X software platform」を搭載したNokia製スマートフォン。海外からの直輸入品。

　Nokiaはこれまで、Symbian OSやWindows Phoneを搭載したスマートフォンは多数発売しているが、Androidを搭載するスマートフォンはこのモデルが初めて。

　ホームUIはWindows Phone 8風のタイルベースのものが採用されており、Android系スマートフォンでありながら、Windows Phoneスマートフォンのような操作感となっているのが特徴。

　アプリについては、独自のマーケットアプリ経由で提供される仕組み。付属のマニュアルによると、SkypeやFacebook、Operaなどのアプリが対応とされている。また、同社は今年2月のイベントで「Android向けアプリと互換性がある」と説明しており、基本的にはAndroidアプリが動作するものと見られる。なお、Google Playは利用できないほか、「Googleの各種サービスには対応しない」(同社)ということなので注意が必要。

　主な仕様は、ディスプレイサイズが4インチ(解像度800×480ドット)で、搭載CPUがSnapdragon S4 1GHz(デュアルコア)、搭載メモリが512MB、ストレージ容量が4GB。

　デュアルSIM対応で、SIMスロットは一方がWCDMA/GSM用、もう一方がGSM用とされている。同社Webサイトに記載されている対応通信規格はWCDMAが900/2,100MHz、GSMが850/900/1,800/1,900MHz。

　本体サイズは115.5×63×10.4mmで、重量は128.7g。カラーはホワイト、ブラック、レッドの3色が発売されている。

　 トゲトゲやドクロマーク、星マークなどが付いた「ロック・パンク風」(上海問屋)というiPhone 5/5s用ケース。

　個性的なデザインが特徴の製品で、発売元の上海問屋は「持ちづらさなんて気にしない」、「ポケットに入れづらくても気にしない」、「他人の目なんか気にしないぃぃ」人向けとうたっている。デザインの違いで5種類発売されている。

　なお、トゲは実際に先端が尖っているので、利用する際は注意が必要。

　 背面部分にカードを収納できるiPhone 5/5s用ケース。メーカーはDESIGNSKIN。

　発売されたのはホワイト、ブラック、ライム、ベイビーピンク、ゴールドの5色で、このほかにも多数のカラーがラインナップされている。

　 USBホスト機能を使いながらタブレット端末の充電もできるというUSBケーブル。

　販売しているパソコンハウス東映によると、「USBホスト機能と充電の同時利用は、Nexus 7（2013）で動作確認をしている」「その他の端末で利用できるかどうかは不明」という。

　 Xperia Z2 Tablet向けの充電台。Sony純正品。

　Xperia Z2 Tablet側面の専用コネクタ経由で充電するため、置くだけで利用できる容易さがウリ。

　 ゴールドカラーのiPhone 5/5s向け交換ネジ。iPhone 5/5sの底面にあるネジの交換品。

　 積算電流値も表示するUSB電流/電圧チェッカー。メーカーはルートアール。

　この製品は、USB機器の電流/電圧を簡易的に測定できるチェッカー。本体にはUSB電源の入力端子（標準Aオス）と出力端子（標準Aメス）、値などを表示するディスプレイなどが装備されている。

　通電すると、ディスプレイに現在の電圧値（V）と電流値（A）のほか、積算の電流値（mAh）も表示されるので、モバイルバッテリーの実性能のチェックなどにも利用できる。

　また、積算電流値を10個まで本体に記憶させる機能も備えており、本体のボタン操作により記録するページ（0〜9）を切り替えられる。なお、積算電流値の最大は19,999mAhで、オーバーすると0mAhの状態で表示が止まるとのこと。

　本体サイズは幅60×奥行き28×高さ15mm（突起部を除く）。測定可能範囲と誤差（カッコ内）は、電圧が3〜7V（±3%）、電流が0〜3.4A（±1%）。

　 自社開発のメカニカルキースイッチを採用するというRazer製USBゲーミングキーボード。

　ラインナップは打鍵感重視の「Razerメカニカルグリーンキー」を採用した「BlackWidow 2014」「BlackWidow Ultimate 2014」と、静粛性重視のRazerメカニカルオレンジキー」を採用した「BlackWidow Stealth 2014」「BlackWidow Ultimate Stealth 2014」の4シリーズで、BlackWidow Stealth 2014（英語版のみ）を除く3シリーズはそれぞれ日本語版と英語版が用意されている。

　これら製品は、メカニカルタイプの同社製ゲーム向けキーボード「BlackWidow」シリーズの最新モデル。

　前モデルの「BlackWidow 2013」ではCherryブランドのMXキースイッチが採用されていたが、今モデルでは同社がゲーム向けに独自開発したという「Razer メカニカルスイッチ」が採用されている。同社によれば、ゲーム専用のメカニカルキースイッチは世界初という。

　同スイッチは、キーが押されてから認識されるまでの時間を従来の半分以下にしたというのが特徴。同社は「キーストローク1.9mmで作動し、標準的なメカニカルスイッチの半分未満の距離でリセットされるため、驚異的な反応が体験できる」とアピールしている。

　スイッチは2種類。押下時にカチッと音が鳴る打鍵感重視の「グリーン」と、「静かな打ち心地」（同社）という静粛性重視の「オレンジ」がある。リセット距離/キー荷重は、グリーンが0.4mm/50g、オレンジが0.05mm/45gとされている。耐久性については「6,000万回の打鍵に耐える」（同社）という。

　BlackWidow Ultimate 2014はグリーンスイッチが、BlackWidow Ultimate 2014 Stealthはオレンジスイッチがそれぞれ採用。各キーにはバックライトが内蔵されているほか、全キーに登録が可能というマクロ機能なども備えている。本体サイズは幅475×奥行き171×高さ20mm、重量は約1,500g。

　 GX Gamingブランドのゲーム向け英語USBキーボード。

　マクロ機能も備えており、最大18のマクロを設定可能。

　 マクロ機能やイルミネーション機能を備えたGX Gamingブランドのゲーミングマウス。インターフェイスUSB。

　マクロは最大55種類を登録可能、発光色は1,600万色から選択可能とされている。センサーの解像度は最大5,700dpi。設定の変更等はユーティリティから行う仕組み。

　 MiniSAS HD(オス) - MiniSAS(メス)タイプの変換ケーブル。販売元はオリオスペック。

　同店の特注品で、MiniSAS専用のエンクロージャーなどでMiniSAS HD対応インターフェイスを使用するためのものとしている。

　 Noctua製大型CPUクーラーの新モデル。ヒートシンクなどを備えた高さのあるメモリとの併用が考慮されているのも特徴。

　NH-D15は、ヒートシンクのみのサイズが高さ165×幅150×奥行き135mm、重量が1,000gの大型CPUクーラー。銅製の冷却ヘッドとヒートパイプ、アルミ製フィンが用いられているほか、販売しているオリオスペックによると、冷却ヘッドの表面は「半鏡面」になっているという。

　2009年に登場した「NH-D14」をベースにしたというモデルで、NH-D14と同様に、、“デュアルタワー”のフィンと、付属の2個の140mmファンとを互い違いに配置するというユニークなデザインが採用されている。ファン装着時は奥行きが161mmに、重量が1,320gに増加する。

　今回は、ヒートシンクなどを備えたいわゆる“背の高いメモリ”との併用を考慮したという設計も特徴。ファンを1つだけ装着する「シングルファンモード」にすることで、高さ64mmまでのメモリに対応可能で、同社は「市場に出回っている多くのハイエンドメモリとの互換性を確保した」としている。

　なお、2個のファンを装着する「デュアルファンモード」の場合は、対応する高さは32mmまでとなる。

　付属のファンは同社製の「NF-A15」。ネジ穴の位置は120mmファンとの互換性があるため、NH-D15に120mmファンを装着することも可能という。ファン回転数は最大1,500rpm（PWM制御）で、回転数を1,200rpmに抑えるアダプタ「L.N.A.」も2個付属する。

　対応CPUソケットはLGA2011/1156/1155/1150、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+。同社製グリス「NT-H1」やマウントキット「SecuFirm2」なども付属する。

　 針金状のフィンを採用したNOFAN製ファンレスCPUクーラーの新モデル。対応TDPは80W。

　CR-80EHは、NOFAN製ファンレスCPUクーラーの中では小型となるTDP 80W対応のモデル。

　前モデルにあたるTDP 95W対応の「CR-95C」から小型化されており、拡張カードスロットに干渉しにくいサイズになっているのが特徴。小型化にともない、最大対応TDPは80Wまでとなっている。本体サイズは155mm(直径)×113mm(高さ)で、重量は300g。

　針金状のフィンは同社がICEPIPEと呼ぶ独自仕様の物で、ヒートパイプと組み合わされて使用されている。本体の素材は銅とアルミニウムで、本体色は銅色で統一したものになっている。

　対応CPUソケットはLGA115x/Socket AM3+/FM2などで、TDP 80W以下のCPUが使用可能。使用可能なCPUと取り付け可能なマザーボードに関しては、メーカーが対応製品リストを公開している。

　 TDP 360Wまで対応するというRAIJINTEKのビデオカードクーラー。使用時は120mmファン2個が別途必要。

　この製品は、129枚ものフィンを用いたAMD/NVIDIA両対応のビデオカード用クーラー。上部のアルミ製フィンと下部の銅製冷却ヘッドとを、12本のヒートパイプで接続する構造で、ヒートパイプで串刺しにされた長大なフィンが特徴的。本体サイズは幅254×奥行き98×高さ44mm。重量は515g。

　対応TDPは最大360Wで、GeForce GTX 780 TiやRadeon R9 290XといったハイエンドGPUへの対応も謳われている。また、使用時は25mm厚の120mmファン2個が別途必要で、同社製ファンを使用した場合の熱抵抗は0.135℃/Wとされている。

　付属品は冷却ヘッド固定用クリップ（2個）、ファン固定用クリップ（4個）、ビデオメモリ用ヒートシンク（3種類、計24個）、VRM用ヒートシンク、グリスなど。

　 モバイルバッテリーでも使えるというECSの超小型ファンレスPC。販売されているのはストレージ32GBモデル。

　この製品は、本体サイズが幅118×奥行き70×高さ56mmというコンパクトなPC自作キット。Intel NUC（116.6×112×34.5mm）やGIGABYTE BRIX（107.6×114.4×29.9mm）より高さはあるものの、設置面積は3製品では最小で、またモバイルバッテリーでも使えるという電源仕様もユニーク。

　本体背面に電源供給用のMicro USBポートがあり、同社によれば「出力が2.1A以上のモバイルバッテリーを接続すれば動作する」という。通常のUSB機器（500mA）を大きく上回る電源仕様とはいえ、最近はiPadなどへの対応を謳った高出力タイプのモバイルバッテリーも増えており、決してハードルは高くない。

　ただ、「付属のACアダプタ以外での使用は保証対象外となる」（同社）とされている点は、念のために覚えておきたい。付属のACアダプタの出力は5V/3Aで、もちろん出力側はMicro USBコネクタとなっている。また、本体背面にはUSB 3.0/2.0ポートが各1基あるが、接続機器の消費電力は合計で5Wまでとされている。

　本体には、CPU（SoC）としてBay Trail-Mが搭載。メモリ（DDR3L 2GB）やストレージ（eMMC 32GBまたは64GB）も搭載されており、ユーザーはOSのみを別途用意する。ただし、現時点の対応OSはWindows 8.1 64bitのみとされている。

　主な搭載機能・インターフェイスはHDMI、VGA、1000Bas-T LAN、無線LAN（IEEE 802.11a/b/g/n）、Bluetooth 2.1+EDR/4.0、USB 3.0、USB 2.0、2chサウンド。

　なお、PCケースやマザーボード、無線LAN/Bluetoothモジュール、無線LANアンテナなどはパッケージに個別に収められており、ユーザーが組み立てを行なう。

　 約200度までの角度に大きく開ける大型サイドパネルを搭載したCORSAIRのフルタワーケース。カラーは2色で、電源は非搭載。

　この製品は、XL-ATXまでのマザーボードが内蔵可能な大型PCケース。本体サイズは幅246mm×高さ568mm×奥行き564mm。

　大判の左右サイドパネル「Swing-out side panels」を備えるのが特徴で、本体後部のヒンジを軸に、パネルを約200度までの角度に開くことができる。左側はほぼ全面が透明のアクリルパネルで、閉じた状態でも内部全体を見渡せる。

　フルタワーならではの収納力の高さも特徴。内蔵可能なラジエータの最大サイズは前面280mm、上面360mm、背面140mm、底面120mmで、これらのほか長さ450mmまでのビデオカード、高さ170mmまでのCPUクーラー、奥行き220mmまでの電源ユニットも内蔵可能とされている。

　また、ドライブベイは「Tool-free」が謳われており、5インチ光学ドライブはベイに挿入するだけで固定できるという。本体底部には、取り外しが可能な3.5インチドライブケージ2基が装備されている。

　ドライブベイは5インチ×3、2.5インチ/3.5インチシャドウ×6、2.5インチシャドウ×4。標準搭載のケースファンは前面140mm×2、背面140mm×1。本体前面の上部には、最大4基のファンの回転数を2段階に調節できるスイッチも装備されている。拡張スロットは9基。

　 LIAN-LI製ATXケースの静音モデル。カラーはブラック。

　フロントやサイドパネルに防音シートを備えたモデルで、上部に水冷用ラジエーターが固定可能。最上段のドライブベイはユーザーが自由にレイアウトを変更可能で、同社が「Suspension Bay System」と呼ぶ構造を採用している。電源は別売り。

　 店頭価格(税抜き)が3千円台前半と安価なSFX電源。メーカーはサイズで、容量は300W。

　「静音タイプ」(同社)という最大回転数2,200rpmの冷却ファンが搭載されている。

　 Bitcoinマイニング専用のUSB接続ボード。メーカーはBIOSTAR。受発注扱い品で初回入荷分は売り切れ。「次回の入荷は現時点では未定」(ショップ)としている。

　この製品は、244×244mmサイズの基板に64個のASIC（演算処理チップ）を搭載したというUSB 2.0接続ボード。仮想通貨のBitcoinにおける「マイニング」（採掘）を支援することを目的としたもので、PCと接続することで演算能力を高めることができるという。

　マイニングについては、PCにビデオカードを複数枚搭載することでも効率を高められると言われているが、ビデオカードの増設には拡張スロットが必要なため、搭載枚数は自ずと限られる。

　このボードはUSB接続であるため、拡張スロットを持たないPCでも増設が可能。さらに、ボード1枚でRadeon HD 7970カード30枚分の処理能力（24GH/s）を持つというパフォーマンスの高さも特徴だ。ボードは50枚まで接続（デイジーチェーン）でき、50枚使用した場合の演算能力は1,200GH/sとなる。

　ただし、ボードはATXなどの規格に沿ったものではないため、設置方法などはユーザーが工夫する必要がある。

　また、ボードの消費電力は130Wで、電源については、12A以上を出力する12Vラインを持つものが必要とされている。ファンやヒートシンクなどによるボードの冷却も必要だが、ボードにはファン用の電源コネクタは非搭載。

　付属品はPC接続用USBケーブル（シリアル−USBケーブル）、デイジーチェーン用電源ケーブル、デイジーチェーン用シリアルケーブル。