アキバスポットガイド

フクロウまみれで改造バカ悶絶! 丸1日楽しめるフクロウカフェはアキバのオアシスだ!!

~ 秋葉原スポットガイド ~ text by 高橋 敏也

 秋葉原と言えば言わずと知れた「オタクの街」だが、一口に「オタク」といっても千差万別、ジャンルが違えば目的地も異なる。何の変哲もない雑居ビルの一室が、あるジャンルのオタクにとっては聖地だったりする。そこで、秋葉原歴うん十年、改造バカこと高橋敏也氏が秋葉原内のさまざまなスポットを訪問し、そのディープで雑多な魅力をとことんレポートするのがこの企画。2次元&アイドルだけがアキバじゃないのだ!

秋葉原で涼を取るならフクロウカフェへ

秋葉原UDXの前にある道を蔵前橋通り方面に進む。左手にあるこのビルを見付けよう

 暑い、とにかく暑い。緑が少なくコンクリートとアスファルトに覆われた秋葉原は、東京屈指の暑さと言えるだろう。みなさんも夏場の秋葉原見物や買い物の際にはドリンク類を常時携帯し、ガマンしないで涼を取ってもらいたい。

 そしてもしあなたが「かわいらしい動物と触れ合い、和みながら涼みたい」というなら、今の時期、超お勧めのスポットがアウルの森だ。秋葉原駅からほど近く、ランドマークにもなっている秋葉原UDXのはす向かい、1階にすき家のあるビルの5階にその天国はある。いや、マジで天国なんだって、アウルの森は。

「ふくろうと遊べるおみせ アウルの森」を5階に発見!
看板も発見、1階のすき家もよい目印になる。帰りに牛丼を食べるのもアリ

 アウルの森はいわゆるフクロウカフェである。実際に行ってみると感動、いや分かるのだが、店内のありとあらゆるところにフクロウとミミズク(そして少数ながらその他)がいるのである。チョコンと座っている子もいれば、堂々と座っている子もいるのだが、とにかくフクロウさんたちである。実は編集氏も私もフクロウ大好き人間なので、今回の取材ははっきり言って満たされた。日々の生活で疲れ切り、フクロウ成分が足りなくなったところに全開のフクロウである。何を言っているか分からないと思うが、とにかくフクロウなのだ。今回はもう記事は読まなくていいので、フクロウの写真を見て癒されてほしい。

店内、とくに入り口付近は薄暗い。フクロウさん優先なのだ
入り口にある靴の消毒エリアで軽く足踏みをしてから入店、と言うか入園

1日中いられて、お触りもOK!?

 とはいえアウルの森は生体を展示し、触れ合うこともできるカフェ。ルールがあるのでそれはしっかり守って楽しみたい。基本的にアウルの森はまず入園料として1,000円(小学6年生まで540円)を支払い、同意書にサインしてから入店する。そこはそれ、店内ではフクロウが自由にしているわけで、たとえばの話、フンが荷物や服に落ちてくるといったこともあり得る。それでもOKということに同意するのである。滞在時間に関して制限はなく、2時間でも3時間でも好きなだけいられるというのはうれしい限りだ。店内で自販機からゲットするドリンクは1杯目が無料、おかわりには別途料金がかかる。

レッドテールキャットフィッシュの「なまちゃん」がお出迎え。大きいけどかわいい
同意書をよく読み署名(グループの場合は代表者)、1,000円を支払って入園。時間制でないのはうれしい

 いくつかあるルールを、店長の和田さんに説明してもらった。「フクロウちゃんに触るときは必ず手の甲で、頭の方から背中へ触っていただくようにしていただいていまして、前は触らないようにお願いしています。またフラッシュ撮影とビデオ撮影はご遠慮いただいています。普通のお写真は撮り放題です。あとは指輪などの装飾品はフクロウちゃんが壊したり飲み込んでしまったりすることがありますので、事前に外してからお楽しみいただいています」というのが基本ルール。

早速いるわけですよ、フクロウさんが。怖い顔しているけど、尻尾をピンピン振って超かわいい。スズメフクロウの「ぐら」ちゃん。ほかに「ぐり」ちゃんもいた
店内はフクロウさんが落ち着けるように基本薄暗い

フクロウごとに性格はまちまち。推しメンを作ろう

 店内はお客さんとフクロウたちでやや混雑している。印象的なのはお客さんたちの笑顔、そしてフクロウたちののんびりした雰囲気だ。お客さんはフクロウが見られて、そして触れて楽しくて仕方がないという感じだし、フクロウたちに人間を警戒する様子はまったくない。ちなみにアウルの森には60羽ぐらいのフクロウとその仲間たちがいるのだが、お客さんの入れないバックヤードと自由に行き来できるのだそう。なので全フクロウがお客さんの前にいるというわけでもないらしい。店内ではスタッフさんが常にお客さんとフクロウの状況を確認しており、フクロウは疲れたりする前にバックヤードへつれていくと言う(分かるのだそうだ、そういった状況が)。

 アウルの森にはさまざまな種類のフクロウがいて、それぞれもちろん名前があって性格も異なると説明してくれた和田店長。店長に「この子は?」と質問すると、名前や性格がスラスラ出てくる。店長さんもそうだがスタッフさんからも「フクロウが愛おしい」という気持ちが伝わってくる。お客さんたちもスタッフさんたちもフクロウ大好き。このことが店内の雰囲気をほんわかさせているような気がする。後述するが、アウルの森では「手乗せタイム」という時間が設けられていて、別途500円を支払うと好きなフクロウを手に乗せてくれるのだ。あとゴシキセイガイインコのみなさん、かわいいけどうるさい。

 詳細は写真とキャプションを参照してほしいのだが、本当にいろいろな性格の子(フクロウたち)がいる。のんびりしている子もいれば、活発な子、外を見るのが大好きな子、風(小さな扇風機)が大好きな子などなど。なかには「人の顔を見るのが好きな子(ブヒ子ちゃん)」などもいて実に楽しい。なお「Don't Touch」という札が置いてあるフクロウには触らないこと。性格的に触られるのがイヤなフクロウもいるということだ。

アフリカオオコノハズク「もさ太郎」さんはおねむ……
キター! メンフクロウの「まつげ」さん、もしくは「ひな」さん。2羽いたのだけど、写真だと判別不能
ベンガルワシミミズクは外を眺めるのが好き
シベリアワシミミズクの「シロック」さんも外を眺めるのが好き。世界最大級らしいのだが、穏やかな性格とのこと
アメリカワシミミズクの「おはぎ」さんは風に当たるのが大好き
「Don't Touch」なフクロウさん
フクロウ……ではないな、名古屋コーチン(!)の「コッコ」さん
でたー! カラフトフクロウの「フト氏」さん。カラフトフクロウはもっと黒いはずで、「フト氏」さんの模様はめずらしいと言う
何気にオカメインコがいたりする。かわいい
メンフクロウ(スーパーホワイト)の「GOD」さんはフリーフライトショウの主役らしい。かわいいを通り越して格好いい
シロフクロウの「ブヒ子」さんは「人の顔を見る」のが趣味(?)とのこと
取材カメラのマイクに取り付けられたモフモフ(ネズミに似てるかも)に興味津々
バックヤードへ戻ったフクロウさんの代役
店内にあるフクロウの説明パネル。名前やキャラクターを把握すると、より楽しくなる

手乗りフクロウはビックリするほど軽かった!

 さて、アウルの森を訪れたら、ぜひ体験してほしいのが「手乗りタイム」である。別途料金(500円、フクロウによってはプラスアルファ)は必要になるのだが「フクロウさんが手に乗ってくれる」などという体験、めったにないのだから。なお回ごとに人数制限があるので、体験したい人は早めにスタッフさんへ確認したほうがいい。また乗せたいフクロウさんは指名できるが、状況やフクロウの性格などがあるため指名どおりにいくとは限らない。

待ちに待った「手乗せタイム」、別途料金は発生するがアウルの森に来ないとできないことなのでぜひ体験してみてほしい。私が選んだのはもちろん「フト氏」さん
こっち向いた! こっち向いた!

 実際、私も手乗りタイムを体験してみた。私が指名したフクロウさんはカラフトフクロウの「フト氏」さん。大きい子を乗せたいというのもあったが、私の祖母が樺太(カラフト)からの引き揚げ者ということで縁を感じたことも指名理由の一つ。で、ドキドキの手乗りタイムである。具体的にはスタッフさんの指示に従えばいいだけで難しいことは何もない。そしてこんなに大きな「フト氏」さんだが、とにかく軽い! ちなみに鋭い爪はキチンと処理されているため、そのまま腕や肩に乗ってもまったく問題ない。肩乗せが可能かどうかはスタッフさんが状況を見て判断する。

 何かですね、フカフカで大きなものが腕や肩に乗ってこっちを見ているわけですよ。肩乗せの際には「フト氏」さんの羽根が顔にヒタヒタと当たったが、もう天国にいる気分ですわ。「フト氏」さんのほうも落ち着いたもので、人間を怖がったりイヤがるようなそぶりはまったくない。むしろ私は「フト氏」さんがおもしろがっているように感じた。

手乗りならぬ肩乗りは、スタッフさんが状況を確認してやってくれる。軽い! ちなみににおいはほぼなかった。ここに来なかったら、たぶんこんな機会は一生ない

都会で非日常を体験。お勧めの癒やしスポット

 まったくもってアウルの森は得難い体験である。鳥類、なかでもフクロウ大好きという人にとってはマストなスポットと断言できる。秋葉原へ行ったら、アウルの森でぜひ「フト氏」さんと愉快な仲間たちに会ってほしい。ゆっくりコーヒーでも飲みながら眺めるもよし、優しくなでて回るのもよし。現実から一歩離れて、不思議な森に迷い込んだような気分になれる。と言うか現実に戻りたくなくなるぐらいのインパクトはあるから。

店内のグッズコーナー。もちろんフクロウにちなんだものが並ぶ。スタッフさんの手作りも多く、抜け落ちたフクロウの羽根を使ったものもある
フォトカードは外国人観光客にも人気とのこと
再び「おはぎ」。やっぱりかわいい……いや、格好いい……この子に関してはかわいいだな
アウルの森を取材しなかったら、カラフトフクロウと触れ合うなんて経験はたぶん一生なかっただろう。プライベートでまた来て「フト氏」さんと触れ合うのだ!

[制作協力:アウルの森 秋葉原本店]

【Shop Information】

店名:フクロウカフェ アウルの森 秋葉原本店
住所:東京都千代田区外神田4-5-8 松孝商事ビル5F
営業時間:平日12時~22時、土日・祝祭日11時~22時
定休日:年中無休
TEL:03-3254-6366
Webサイト:http://2960.tokyo/