パワレポ連動企画

旧PCに最新SSDを導入して延命できるか? ~SSDを活かす作例 3~

【パワレポ連動:買いの最新SSD総チェック(21)】

DOS/V POWER REPORT 2016年10月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年10月号」の第1特集「超高速・大容量・低価格 重要キーワードと製品を一気読み 買いの最新SSD総チェック」を掲載する。

 第21回では、5年前のSandy Brideマシンを例に、システムドライブを最新SSDに交換した際の変化を検証する。古いPCにSSDを導入する際はマザーボードのSATAインターフェースの世代に注意だ。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年10月号は全国書店、ネット通販にて8月29日(月)に発売。第2特集は、ワット数だけではない電源の見えない箇所を徹底比較「2016年登場のニューフェースを徹底検証! 新顔ATX電源大品評会」。特別企画は、可視化されるとなぜか外へ出たくなる「ガジェット活用で楽しく生活改善 IT派の活動量計入門」、もっとも手に触れるものだけに、自分に合ったものを使いたい「スイッチ、レイアウト、デザイン……アナタの決め手は? キーボード選び放題」、キーボードにこだわるならこちらも妥協したくない「ゲーミングモデルを中心に続々登場! 新世代高機能マウス30製品」を掲載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は、小冊子「市場に並ぶ140超の製品をまるっと収録 電源名鑑 2016」。第2特集と合わせ、電源選びの参考にどうぞ。


-買いの最新SSD総チェック-
旧PCに最新SSDを導入して延命できるか? ~SSDを活かす作例 3~


SSDを活かす作例 その3

システムドライブを最新SSDに交換して古いPCの延命を図る

 旧世代のHDDやSSDをシステムドライブにしている古いマシンは、最新世代のSSDを導入することで延命させることができるのか。実際に試してみよう。

古いマシンをSSDで延命する際の鉄則

5年前のマシンに最新SSDを導入してみる

 今回試したのは5年前のSandy Bridgeマシン。その時期はちょうどSSDの普及に弾みがついた頃で、まだまだシステムドライブにHDDを利用している人が多かったものの、SSDを利用している人も増えていた。そこで今回の検証は、HDDを搭載している場合とSSDを搭載している場合の両方において、最新世代のSSDを導入する意味があるのかを試してみる。

Sandy Bridgeマシンのスペック

【ストレージインターフェースに注意】

Serial ATA 3.0カードを増設する場合はPCI Expressのリビジョンに注意
拡張スロットのPCI Expressのリビジョンが1.1(1レーンあたりの最大転送速度:250MB/s)の場合、通常のSerial ATA 3.0カードでは性能が十分に発揮されない。LGA1156世代のチップセットであるP55などでは、PCI Express 2.0対応がうたわれているものの最大転送速度は1.1と同じ250MB/sにとどまるものもあるので注意したい

 最新SSDの性能をフルに発揮させるにはマザーボードがSerial ATA 3.0に対応している必要がある。今回使用したSandy Bridge世代のマザーボードはチップセットレベルでSerial ATA 3.0をサポートしているが、それより前の世代の場合は、サポートしていないこともあるので注意したい。

 また、Serial ATA 3.0ポートを拡張カードで増設する場合は、拡張スロットのPCI Expressのリビジョンが重要。2.0(1レーンあたりの最大転送速度:500MB/s)以上でないとSSDの性能が十分に発揮されないことを覚えておきたい。

HDDを最新世代SSDに交換する効果は大

 下のテスト結果は、システムドライブを新世代のSSDに交換した前後の性能を比較したものだ。この結果を見てもらえば分かるとおり、HDDを使用していた場合は、性能が大幅に向上する。それは、アプリのレスポンスなど、実際の使用感でも体感できるほどHDDを最新世代SSDに交換する効果は大だ。HDDを使用していた場合は新世代のSSDを導入する効果は大きいと言える。

 一方、もとからSSDを使用していた場合は、ベンチマークのスコアは向上しているものの、その差がはっきりと体感できるレベルではない。パフォーマンスの向上を目的とするならば、それほど大きな効果は期待できない。ただし、SSDの寿命、当時よりも大容量でも安価であることなども考えれば、最新世代のSSDに交換するのは十分にメリットがあると言える。

PCMark8 v2.7.613
CrystalDiskMark 5.1.0

■旧システムをクローニングでSSDに移行する

 システムドライブを交換する際、環境を作り直すのがめんどうという人は、システムを丸ごとコピーするクローニングを行なうとよい。これはフリーソフトでも行なうことができる。ここでは「EaseUS Todo Backup Free 9.2」を使用した方法を紹介する。 なお、もとのドライブ上のデータ量が移行先のSSDの容量よりも大きい場合は、ユーザーファイルをほかに移してOSとアプリケーションだけにするなどしてデータを減らし、SSDに収まるように事前に準備しておこう。

1. クローンメニューを選択
EaseUS Todo Backupを立ち上げ、上部に用意されたメニューの中から「クローン」を選択する
2. 移行元のドライブの選択
ソースディスク選択画面で、移行元となるドライブを選択。「次」をクリックする
3. 移行先のドライブの選択
移行先のドライブを選択。「編集」をクリックする
4. リカバリー後のレイアウト設定
移行先のSSDのパーティション設定画面が起動するので、システムを移行するパーティションを最大サイズにし「OK」をクリック。③の画面に戻ったら「次」をクリックする
5. クローニングの実行
移行元と移行先のドライブが間違っていないか確認して「実行」をクリックする。確認画面が出た後、クローニングが開始される

【問い合わせ先】

Samsung Electronics:ssd.sjc@samsung.com(日本サムスン)/http://www.samsung.com/global/business/semiconductor/minisite/SSD/jp/


[Text by 滝 伸次]


DOS/V POWER REPORT 2016年10月号は8月29日(月)発売】

★第1特集「超高速・大容量・低価格 重要キーワードと製品を一気読み 『買いの最新SSD総チェック』」
★第2特集「2016年登場のニューフェースを徹底検証! 『新顔ATX電源大品評会』」
★特別企画「ガジェット活用で楽しく生活改善 『IT派の活動量計入門』」「スイッチ、レイアウト、デザイン……アナタの決め手は? 『キーボード選び放題』」「ゲーミングモデルを中心に続々登場! 『新世代高機能マウス30製品』」
★連載「最新自作計画 ~メニイコアでもお買い得 VRレディのパワフルPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録小冊子「市場に並ぶ140超の製品をまるっと収録 電源名鑑 2016」(雑誌のみ別途付録、電子版は巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2016-08-22-0943.php

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