パワレポ連動企画

ATXケースの新潮流となるか?アンダー50cmクラスの実力者たち ~PCケース編~

【パワレポ連動:徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ(18)】

DOS/V POWER REPORT 2016年11月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年11月号」の総力特集「主要8ジャンルの人気・注目製品を一斉検証! 徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ」を掲載する。

 第18回目からはATX規格のPCケースを比較していく。Mini-ITXの選択肢が増え小型PCでも十分な性能を持てるようになった今、大型故に拡張性で優位にあるATX対応ケースにも奥行きと高さが小さい製品が揃いつつある。今回はそういったATX対応ケースから用途別に最適なモデルを探してみる。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年11月号は全国書店、ネット通販にて9月29日(木)に発売。特別企画は、見た目も機能も結構違う?「“Anniversary Update”で何が変わった? Windows 10最新事情」、わずかな掛け金で賢くリスク回避「知らないあなたはきっと損をしている!「パーツ保証制度」活用のススメ」、高価な機器を買わなくても雰囲気は楽しめる「スマホを取り付けるだけでめくるめく360°の仮想世界へ! 激安VRグラス、こんなにあります」を掲載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は、2大小冊子「VRゲーム対応から多画面構築向きまでGeForce、Radeon搭載製品が勢揃い!最新ビデオカードカタログ 2016」と「持っててよかったが必ず見付かる 自作力強化アイテム60」。あると便利なことがあるアイテムを一挙掲載。


-徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ-
ATXの新潮流となるか?アンダー50cmクラスの実力者たち PCケース編


ATXの新潮流となるか?アンダー50cmクラスの実力者たちPCケース編

 今も昔も自作PCのケースはATX規格が主流。しかし、大型PCケースは置き場所に悩むし、重いのでメンテナンスもしにくいという側面もある。

 今回は、奥行きと高さが50cm未満と比較的小型ながら、ATXマザーボードを収納できるPCケースの中から、さまざまな用途に最適なモデルを探し出してみよう。

「小は大を兼ねる」のがトレンド 拡張性も妥協しない作り

 ここ数年、人気のATXケースは、奥行きや高さが50cmを超えるものもめずらしくない。一昔前ならサーバーケースと言われても不思議ではないサイズだが、CPUクーラーやビデオカードの大型化を考えると、なんとなく仕方のないことのような気もする。

 しかし、最近ではその反動か、5インチベイを削除したり、各種シャドーベイの形状や配置を工夫したりすることで、ATXマザーボードに対応しながらも、比較的コンパクトなPCケースが増えてきている。今回は奥行きと高さが50cmを切るコンパクトATXケースから8製品を厳選し、その機能性や冷却性能、静音性など多方面から検証を行なった。

 今回取り上げた8製品は、コンパクトだからと言って拡張性を犠牲にした作りではないことにも注目したい。いずれも30cm以上の大型ビデオカードや、高さ16cmのサイドフローCPUクーラーを余裕を持って組み込める。また比較的軽量なので、メンテナンスや拡張作業でも扱いやすいのだ。

同じATXケースでもサイズに違いが
奥はCooler Masterの「MasterCase 5」で、奥行きは54.8cm、高さは51.2cmだ。手前はCorsairの「Carbide Quiet 400Q CompactMid-Tower Case」で奥行きは42.5cm、高さは46.5cm。サイズはかなり違う
左がCarbide Quiet 400Q Compact Mid-Tower Caseで、右がMasterCase 5だ。幅も21.5cmと23.5cmとかなり変わる
小さくても大型ビデオカードに対応
Carbide Quiet 400Q Compact Mid-Tower Caseに約30cmのビデオカードを挿した。内部構造を工夫し、小型でも大型パーツをゆったりと組み込めるPCケースが増えている
下部をカバーで隠す構造
電源ユニットやその周辺のケーブルが散乱する部分を、プラスチックやスチールのカバーで隠し、配線を美しく仕上げられるPCケースも増えた
今回取り上げたコンパクトATXケースの基本スペックを比較
奥行きがもっとも短いのはCarbide Quiet 400Q Compact Mid-Tower Caseで42.5cm。高さがもっとも低いのはFractal Designの「Core 2500」で43.1cmだった。今回の検証ではビデオカードにASUSTeKの「ROG STRIX-GTX1070-O8G-GAMING」(長さ29.8cm)、CPUクーラーはサイズの「虎徹」(高さ16cm)を組み合わせており、すべてのPCケースに問題なく組み込めた

[Text by 竹内亮介]


DOS/V POWER REPORT 2016年11月号は9月29日(木)発売】

★総力特集「主要8ジャンルの人気・注目製品を一斉検証! 徹底ベンチで分かった! 用途別ベストパーツ」
★特別企画「“Anniversary Update”で何が変わった? Windows 10最新事情」「知らないあなたはきっと損をしている!「パーツ保証制度」活用のススメ」「スマホを取り付けるだけでめくるめく360°の仮想世界へ! 激安VRグラス、こんなにあります」
★連載「最新自作計画 ~9万円で作る今ドキMini-ITX PC~?」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録小冊子「VRゲーム対応から多画面構築向きまでGeForce、Radeon搭載製品が勢揃い!最新ビデオカード カタログ 2016」「持っててよかったが必ず見付かる 自作力強化アイテム60」(雑誌のみ別途付録、電子版は巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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