パワレポ連動企画
「4メーカーのチップを混載したDDR4メモリ」をセンチュリーマイクロが作ったぞ!高い技術で実現した謎パーツの秘密に迫る
Nanya、Micron、Samsung、SK Hynixのチップを混載
2019年8月5日 00:00
1モジュールに4社のチップを積んだDDR4 SDRAM
ある日、インプレスにメモリメーカーのセンチュリーマイクロから1枚のメモリモジュールが持ち込まれました。一見、何の変哲もないDDR4 SDRAMなのですが、基板上をよく見ると、SK Hynix、Samsung、Micron、Nanyaのロゴが……何と4社のチップが搭載されています。センチュリーマイクロによると、あくまで“技術デモで製品ではない”とのこと。さずがにメモリチップの供給不足対策で各社のチップを搭載した、などという苦し紛れの策ではないでしょう。そもそも、おなじDDR4-2666の“モジュール”でも異なるメーカーのものを1台のPCに搭載すると相性問題を起こすことがあります。それなのに、1枚に4メーカーの“チップ”を搭載して、そもそも安定動作するのでしょうか。
とはいえ、高品質の国内設計、国内生産をウリにするセンチュリーマイクロだけに、この4社混載メモリにも技術的な秘密があり、メッセージがこめられているはず。そこで今回はセンチュリーマイクロのスタッフにこのメモリについて直接うかがい、動画にまとめてみました。
“正規ルート”で仕入れたメモリチップって?
今回の動画では、この4社混載メモリを作った意図や設計上の秘密について語ってもらうとともに、DOS/V POWER REPORT編集部が実際にPCに組み込んで動作させてみました。さらに、ここぞとばかりに便乗して、PCパーツマニアなら気になるメモリチップの入手ルートについてもちょっと突っ込んで話していただきました。
昨今のフラッシュメモリのリネーム問題に伴って聞いたことがある方もいるかもしれませんが、メモリチップの流通には“正規ルート”と、“ブローカー経由のルート”なるものがある模様。センチュリーマイクロは信頼のおける正規ルートを通じて仕入れていることを公言していますが、はたしてそのメリットとはなんでしょうか。ニッチでマニアック過ぎるネタながら、ここでしか聞けないPCパーツ情報をお楽しみください。