パワレポ連動企画

“ストリーマー向け”という新ジャンルを開拓、即大ヒット!ASRock「Z790 LiveMixer」

【技アリ!春の注目パーツ 2023】パワレポ編集部も太鼓判。“ルックス”も“使い勝手”も万全!

ASRock「Z790 LiveMixer」

 2022年末から新製品ラッシュが続き、花の季節に向けて気になるPCパーツが出揃った。今期も新しいスタイルを提案する製品から定番シリーズの新モデルまで盛りだくさんだ。DOS/V POWER REPORT編集部がピックアップしたアイデア・仕様が光るニューアイテムを紹介する。

配信に最適な“USBガン積み”マザーは見た目もCool!

 マザーボードの典型的なスタイルというと近年は“ゲーミング”がトレンド。さまざまな機能や特徴を組み合わせ搭載(あるいは価格を考慮して省略)し、ハイエンドモデルからエントリーモデルまで数多くの製品が登場している。また、“クリエイター向け”を標榜する製品もラインナップに加わるようになったのも特徴的な動きだ。

グラフティをイメージしたようなポップなストリートカルチャー感はマザーボードのデザインとしてはかなり奇抜。仕様もかなり尖っているが、刺さる人にはガッツリ刺さる

 そんな中、今異彩を放っているのがASRockの「LiveMixer」シリーズだ。まず目に飛び込んで来るのは、ストリートアートっぽさを感じさせる独特のデザイン。最近のマザーボードにはちょっとない雰囲気の、ある意味ポップな印象の強いものだ。

配信用デバイスはUSB接続が多い。本機はバックパネル14基を含む計23基ものUSBポートを搭載する

 製品のターゲットはずばり、ストリーミング配信などにチャレンジしたい人。ここで紹介する「Z790 LiveMixer」には、バックパネルに合計14基ものUSBポートが搭載されている。これは、配信で使用するさまざまなデバイス、マウスやキーボードはもとより、マイク/ヘッドセット、複数台のカメラ、ビデオキャプチャ機器などをたっぷり接続できるように用意されたもので、USBポートを駆使して、かなりの規模のストリーミング配信環境が用意できるのだ。

配信などの映像を扱う用途には高速なSSDが欠かせない。CPUにもっとも近いM.2スロットのヒートシンクは背の高い構造でいかにも冷えそうだ

 このほかにも、14+1+1フェーズの強力な電源回路に2.5G LAN、M.2スロットを含むPCI Express 5.0やDDR5メモリへの対応など、先進的な機能も装備するなど総合力も高い。しかも、これだけ特徴的な個性を持ちながらも、その実売価格はZ790搭載製品としてはなかなかお買い得な5万円切り。もっと低価格なZ790マザーはあるわけだが、負荷が高めのPC用途の一つであるストリーミング配信にも最適なほどに整ったスペックと機能のバランスを考えれば、長い目で見たときのコストパフォーマンスはかなり優秀。ゲームプレイやクリエイティブワークなど、さまざまな用途に活躍できるポテンシャルを備えており、ストリーマー以外にもプッシュできる総合力の高い製品と言える。

CPUにもっとも近いM.2スロットのうちの1つは、PCI Express 5.0 x4対応
電源回路は14+1+1フェーズ(60A SPS)と強力。負荷の高い作業が続くシーンでも安心
【DOS/V POWER REPORT 編集長・遠山の視点】

「ストリーマ―」をピンポイントで狙ってきたことに驚き。彼らに喜ばれるUSBだけでなく、キャプチャカードやThunderboltカードなどを増設しやすく、いろいろなクリエイターに刺さりそう。拡張スロットの構成もグッド!!

もうちょっとコストを抑えたいならこんな個性派も「B760M PG SONIC WiFi」

ソニック・ザ・ヘッジホッグのイメージを前面プッシュの「B760M PG SONIC WiFi」。スピード感!

 さらにコストの安さを重視してマザーボードを選ぶなら、Intelプラットフォームの場合はB760チップセット搭載製品が有力な選択肢となる。とくに、microATXの製品にはコストを抑えた製品も多いので注目してみていただきたい。ASRockのB760マザーでは「B760M PG SONIC WiFi」もそんな製品の一つだが、価格だけでなく、セガの名物キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をあしらったデザインもパンチが効いている。

こんなPCを作ろう!

 最後に、Z790 LiveMixerを中心に据えた作例を考えてみたい。用途はずばり、ゲームプレイの配信に設定してみよう。

 ゲームプレイ配信を考えると、「映像が確実に配信できる」と「ゲームが快適に動く」の両立が不可欠。前者を考えた場合、CPUはコア数が多いほうが間違いなく有利なので、Core i7-13700クラスを投入。ビデオカードは配信に使うゲームに応じて検討するが、フルHDならRTX 3060 Tiが合格ラインだろう。NVENCも活かせる。

 ヘッドセットやカメラ、家庭用ゲーム機の映像配信用のキャプチャデバイスなどは、大量のUSBポートが余裕でカバー。まさにストリーマ―向けの1枚だ。

【ゲーム配信&動画制作PC:目標予算 240,000円前後】
CPUIntel Core i7-13700K(16C/24T)58,000円前後
マザーボードASRock Z790 LiveMixer47,000円前後
メモリDDR5-5600 16GB×219,000円前後
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 3060 Tiカード60,000円前後
ストレージNVMe SSD 1TB(PCI Express 4.0 x4)14,000円前後
CPUクーラー36cmクラス 簡易水冷クーラー18,000円前後
電源ユニット750W ATX電源12,000円前後
PCケース36cm水冷が入るATXケース12,000円前後
「Z790 LiveMixer」は自作PC系2媒体がオススメする「AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD 2023 Winter」の“Editors' Choice”授賞製品です

本稿で紹介した「Z790 LiveMixer」ほか、最新トレンドアイテムを生配信で解説

 年初からニューアイテム目白押しの2023年も1/4がまもなく終了。今年、そして今後を占うことになりそうなキーワードも多数浮上してきてた3か月だったかもしれません。そこで、インプレスのPCハードウェア情報YouTubeチャンネル「PAD」では、現在自作PC界隈をにぎわせているホットなキーワードと、それに関連した製品を解説する生配信を実施します。

 本稿で解説した「Z790 LiveMixer」ももちろん登場。さまざまな“キーワード”を提起するアイテム、そしてZ790 LiveMixerを中心とした現在のトレンドを体現する作例を、実機デモを含めて紹介します。解説はテクニカルライターの芹澤正芳氏、MCはDOS/V POWER REPORT編集長の遠山健太郎とAKIBA PC Hotline!デスクの久保勇の2MC体制でお送りします。(番組終了後は録画版を視聴可能です)

【今、PCを自作するならこのパーツを使え!全部集めて一気に紹介!!】

[制作協力:ASRock]