パワレポ連動企画

最新&定番SSD 一斉ベンチマーク!

DOS/V POWER REPORT 2023年夏号の記事を丸ごと掲載!

 今回は、Gen 5対応の最新製品から編集部や執筆陣がストックしていた定番まで、新旧および1TBモデルと2TBモデルを織り交ぜて一斉性能チェックを敢行した。

 まずは、最大性能をチェックするCrystalDiskMarkの結果だが、やはりGen 5 SSDが強い。2TBモデルはMicron Crucial T700が読み出し12,406MB/s、書き込み11,566MB/sの速度でダントツの1位だ。1T BモデルもCFD販売 PG5NFZが読み出し9,623MB/s、書き込み8,830MB/sを記録してトップ。

 また、激安中華SSDの代表、Hanye HE70とHIKSEMI FUTUREも注目の存在だ。この2製品は、前述したとおり、条件しだいで弱さが出るところが今後の課題だが、Samsung SSD 990 PROと並び、Gen 4 SSDにおけるトップ速度をマーク。Gen 5 SSDの3製品と激安中華2製品は、いずれも232層の最新世代NAND型フラッシュメモリを採用しており、その性能の高さが現われた恰好。

 PCMark 10と3DMarkの実アプリベースのベンチマークでもGen 5 SSDは強い。Crucial T700、NextorageのNE5N、PG5NFZのすべてがPCMark 10および3DMarkで5,000オーバーのスコアをマークした。Gen 4 SSDとのスコア差は、PCMark 10/3DMarkともに1,000以上もあり、その影すら踏ませない完封状態だ。Gen 4 SSDでは、SSD 990 PROがトップで、激安中華の2製品もDRAMレス設計でありながら2番手のWD_BLACK SN850Xに迫るスコアをマークするなど健闘を見せた。

Gen 5 SSDの性能高さが遺憾なく発揮されている3DMark Storage Benchmarkの結果。5,400近くのスコアは、Gen 4 SSDトップの製品と比較して1,000以上もスコア差がある

 これら結果を見る限り、Gen 5 SSDは、最大性能だけではなくアプリベースの性能も向上しており、さらなる進化が楽しみだ。

 また、今回は筆者調べのサーマルスロットリングが発動する温度も掲載する。製品ごとに設定が大きく異なるのがおもしろい。

【検証環境】
CPUIntel Core i5-13600K(10コア24スレッド)
マザーボードASRock Z790 Steel Legend WiFi(Intel Z790)
メモリSamsung M323R2GA3BB0-CQK(PC5-38400 DDR5 SDRAM 16GB)×2
グラフィックス機能Intel UHD Graphics 770(CPU内蔵)
システムSSDキオクシア EXCERIA PLUS NVMe SSD SSD-CK1.0N3P/N[M.2(PCI Express 3.0 x4)、1TB]
OSWindows 11 Pro(22H2)

[TEXT:北川達也]

最終号「DOS/V POWER REPORT 2024年冬号」は12月28日発売!

 今回は、DOS/V POWER REPORT「2023年夏号」の記事をまるごと掲載しています。

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