パワレポ連動企画
長時間遊べる快適&省電力ゲーミングPC
【見せるぜ!俺のメインマシン(7)】
(2015/3/16 12:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年4月号」の第一特集「見せるぜ!俺のメインマシン」を掲載する。
DOS/V POWER REPORT執筆陣が作成した「俺のメインマシン」の五台目は、ゲームと仕事を両立した小型で静音のPC。ビデオカードを搭載しながら高負荷時の消費電力が低いのが特徴だ
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年4月号は全国書店、ネット通販にて絶賛発売中。特集記事は掲載した第一特集のほか、最近手が届く価格まで下がってきた4K対応製品や、高度な3Dゲーム対応製品など、ポストフルHDをにらむ液晶ディスプレイを解説した「新世代液晶ディスプレイ一斉テスト」や、5インチベイに光学ドライブ内蔵という考えはもう古いのか!?「外付け&スリムベイ内蔵光学ドライブ14」、ミドルレンジGPU期待の新製品を解説する 「ついに登場!! NVIDIA GeForce GTX 960」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は売れ筋から最新Titaniumモデルまで解説した「電源大図鑑37」。自作において、電源は絶対に軽視してはいけない。出力ワット数だけでなく、コネクタの数や寸法も要チェックだ。
- 見せるぜ!俺のメインマシン -
常用PCの最新型は一つじゃない!!
DOS/V POWER REPORT本誌執筆陣7名が競作(5)
長時間遊べる快適&省電力ゲーミングPC
第五弾担当:加藤勝明
PCでゲームを快適に楽しめることを追求してずいぶん経つが、Sandy Bridgeから第2世代Maxwellにいたる間にゲーミングPC環境は劇的に改善されたように感じる。もっか4K液晶をどう手なずけようか通帳の残高をにらみながら苦悩する日々を送っている。
省電力かつ静音という路線だけでは、今回のほかのライター各氏とかぶるところがありそうだが、最後の味付けとして何をプラスするかによって個性を出せるはず。ゲーム好きである筆者としては、ゲームを中心としたマシンにしたい。フルHD解像度でサクサクと軽快に最新ゲームが動作し、なおかつ静音性が高く長時間ゲームに没頭できる。さらにコストパフォーマンスも高い、そんなマシンが欲しい。先日出たばかりのミドルレンジGPU「NVIDIAGeForce GTX 960」と、準ファンレス仕様のクーラーを組み合わせたビデオカードを軸にすれば、これを実現できるのだ。
ビデオカードはGeForce GTX 960で決まり
このプランのキモは静かで省電力、かつ高性能なビデオカードの存在だが、最新ミドルクラスGPU「GeForce GTX 960」の準ファンレス仕様の製品を選べば解決できる。
TDP 120WとミドルクラスGPUとしては低消費電力ながら、「ウォッチドッグス」のような重いゲームの最高画質設定でも平均50fps以上出せる。さらに「DSR」を有効にすれば、旧世代のゲームでもフルHD液晶で4K相当の解像感を得られるので、最新タイトルにこだわらないユーザーにもメリットがある。
ただし、あくまでミドルクラスGPUであるため、4K解像度で遊ぼうとするとさすがにつらい。最初から4Kを狙うなら、後で紹介するGeForce GTX 980を採用する拡張プランをお勧めしたい。
低消費電力CPUとGPUの組み合わせで、HDDの小型PCでも安心の低発熱
静音性と省電力性能を両立させるには、CPUも省電力なものを選ぶ必要がある。ピーク時の消費電力の少なさだけならPentiumやCore i3でもよさそうだが、廉価版CPUだとゲームプレイの操作感も大きく下がる。とくに最近のゲームではマルチスレッド処理が多用されるため、CPUは最低でもCore i5、つまりクアッドコア以上のCPUが必要だ。
低発熱だけに注目するならばTDP 45WのCore i5-4670TやTDP 35WのCore i5-4590Tがあるが、これらは入手性に難がある上に動作クロックが低いのでゲームには向かない。注目はTDP 65Wで3.2GHz動作のCore i5-4690Sだ。Core i5-4690Kのような高クロックモデルも魅力だが、あえて今回は低発熱であることにこだわった。
SSDは容量優先で選択、M.2は高価なので見送り
ことゲーミングPCのSSDでは“大容量”であることが必須。最新ゲームでは1タイトルあたり40?50GBも消費することもめずらしくないからだ。HDDを搭載しないなら240GBクラスのSSDでは心もとない。
もう一つの考慮すべきは、インターフェースだ。スピード重視ならSerial ATA 3.0よりも高速なM.2がベストだが、2.5インチ製品と比べるとかなり割高。高速な分、ロード時間などの短縮が期待できるが、HDDからSSDへの移行ほど劇的な効果はない。コストパフォーマンスを考えると、速度よりも容量を重視すべし。
加藤勝明が提案する活用&拡張プラン
4Kも狙える描画性能を求める
最新の重量級ゲームを4Kや最高画質で遊びたいなら、GeForce GTX 980クラスのGPUが必要だ。しかし、そのクラスのタイトルになると、CPUにもかなりの負荷がかかる。そこでGTX 980と一緒に、3次キャッシュメモリ容量の多いCore i7-4790Sにアップグレードし、メインメモリも8GB×2の構成にパワーアップしてみよう。
ここまで強化すると定格出力500Wクラスの電源ユニットで大丈夫なのか心配になるが、ゲームプレイ時の負荷は250W前後に収まる。つまり500Wクラスの電源ユニットなら、変換効率の一番おいしい部分を使えるのだ。ついハイエンドGPUだと余裕を持ってという意識が出てしまうが、ムダに高出力の電源を使う必要はない。
ゲームプレイ動画の編集環境を整える
GeForce GTX 900シリーズは、ゲームプレイを録画できる「ShadowPlay」に対応しているが、ゲーム録画でキモになるのがストレージ容量とCPU性能、メモリ容量だ。とくに、ShadowPlayの録画はVFR(可変フレームレート)方式のため普通に編集すると音ズレが起こるので、一度CFR(固定フレームレート)に変換する必要がある。そこで基本構成からCPUをCore i7-4790Sに交換、メモリ容量を16GBに、録画用ストレージに容量3TBの3.5インチSerial ATA HDDを2台増設し、ShadowPlayで録画した動画をCFRに変換するスピードを比較してみた。
その結果が右下のグラフ。差が小さいと思うかもしれないが、ゲームプレイの録画ファイルは複数個あるのが普通なので、その差はさらに広がる。ゲームプレイ動画を快適に編集するなら、CPUはCore i7を選択したい。
【共通ベンチマーク条件】
OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.1 POWER SUPPLYを10分間実行中の最大値、電力計:Electric Educatinal Devices Watts Up? PRO
【使用パーツ問い合わせ先】
Intel:0120-868686(インテル)/ http://www.intel.co.jp/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/ http://www.asus.com/jp/
CFD販売:―/ http://www.cfd.co.jp/
Fractal Design:03-5215-5650(アスク)/ http://www.fractal-design.jp/
サイズ:support@scythe.co.jp / http://www.scythe.co.jp/
Micro-Star International:web-jp@msi.com(エムエスアイコンピュータージャパン)/ http://jp.msi.com/
Western Digital:0120-994-120 / http://www.wdc.com/jp/
【DOS/V POWER REPORT 2015年4月号は2015年2月28日(土)発売】
★第一特集「見せるぜ!俺のメインマシン」
★第二特集「新世代液晶ディスプレイ一斉テスト」
★特別企画「ついに登場!! NVIDIA GeForce GTX 960」「外付け&スリムベイ内蔵光学ドライブ14 選」「趣味系SNSにどっぷりハマる!」
★連載「最新自作計画」「POWER REPORT PLUS」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 特別付録小冊子「電源大図鑑37」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌末尾に収録)
★ 電子版は割安な税別926円
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2014-12-26-1549.php
【電子販売ショップ】
- Impress Japan(PDFで購入可能)
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- Newsstand
- https://itunes.apple.com/jp/app/dos-v-power-report/id877524169?mt=8
- Google eBookstore
- https://play.google.com/store/books/details?id=7b5YBgAAQBAJ
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- 富士山マガジン
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