パワレポ連動企画

ミドルレンジGPUで人気ゲームを楽しむ~ビデオカード再入門 その2~

【自作PC再入門(15)】

DOS/V POWER REPORT 2016年5月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年5月号」の総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」を掲載する。

 第15回目ではミドルレンジのビデオカードでゲームを楽しむ画質設定について紹介する。人気のPCゲーム「Fallout 4」のゲーム画面をもとに、ゲームの画質設定の変更で、どこまで画質が変わるのかを検証する。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年5月号は全国書店、ネット通販にて3月29日(火)に発売。総力特集のほか、コストパフォーマンスに優れたCPUクーラー定番のブランドを比較「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」、ここの予算を抑えて別のパーツに回したいのが人情「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」、サービス内容を確認して用途に合ったものを選ぼう「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は2大小冊子。そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!!「即戦力・自作PC作例集」と便利な資料、豆知識、自作カレンダーなどをいつも手元に「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」だ。


-もう一度、PCをイチから作る。-
ミドルレンジGPUで人気ゲームを楽しむ~ビデオカード再入門 その2~


フルHDでサクサク遊べ!
ミドルレンジGPUで人気ゲームを楽しむ

ビデオカード再入門 2. 設定を正しく調整すればミドルレンジでも快適

 価格的にも性能的にも再入門向きなミドルレンジのビデオカード。人気ゲーム「Fallout 4」を例に、フルHDで快適に遊ぶためのポイントを見てみよう。ゲームが快適に遊べる平均フレームレートは60fps前後。ゲームの画質を調整してここを目指すのが基本だ。Fallout 4の場合、GTX 960ならば、画質プリセットの“高”、GTX 950ならプリセット“中”でこれをほぼクリアできる。

 設定を手動で調整する場合、負荷の高い処理のうち、効果に気付きにくいもの(影の品質、描画距離、アンビエントオクルージョンなど)の軽量化が有効だ。処理の重いアンチエイリアスは、完全OFFよりも負荷の軽い設定(FXAA)に変更してエッジのチラつきを抑えたほうが遊びやすい。これで足りなければテクスチャ品質や草木の密度を下げよう。

最高画質
画質重視だけど軽め(プリセット“高”)
フレームレート重視(プリセット“中”)
プリセットの「ウルトラ」設定をベースに影や光線の処理を最大に設定。究極画質ではあるが、差は分かりにくい
建物の壁にアンビエントオクルージョンによる柔らかい影が追加されるほか、布の質感も高く、「中」よりも立体感がある
プレイ感覚は軽快だが、立体感に乏しく、中~遠景のオブジェクトのディテールの省略が目立つようになる
GPUの自動設定機能に任せるのも手
NVIDIAやAMDが配布するユーティリティに搭載された自動設定機能を利用すると、GPUパワーに合った最適な設定に到達しやすくなる

【Fallout 4の検証環境】

CPU:Intel Core i7-6700K(4GHz)
マザーボード:ASUSTeK Z170-A(Intel Z170)
メモリ:Micron Crucial BLS2K8G4D240FSA(PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2)
ビデオカード:MSI GTX 980Ti GAMING 6G(NVIDIA GeForce GTX 980 Ti)、MSI GTX 960 GAMING 4G(NVIDIA GeForce GTX 960)、ZOTAC GTX 950 Single Fan(ZT-90601-10L)(NVIDIA GeForce GTX 950)、
SSD:Micron Crucial MX200 CT1000MX200SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、1TB)
電源:Corsair RM650(650W、80PLUS Gold)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
検証方法:一定のフィールドを移動中のフレームレートを「Fraps」で計測(垂直同期はドライバで強制OFF)
Fallout 4:(C)2016 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company.

【軽めのゲームを安上がりに遊んでみる】

 「World of Warships」などの描画の軽いゲームであれば、CPU内蔵グラフィックス機能や旧世代ビデオカードでも遊べる場合もある。ただ、10年前のGPUともなると、画質を最低~中程度に下げたとしても現行CPU内蔵GPUのほうがよい結果を得られる場合も。

 また、古いGPUの場合、性能以前にゲームが動かないことがある。今回のテストでは、GeForce 7000世代のビデオカードではプレイできなかった。

【World of Warshipsの検証環境】

CPU:Intel Core i7-6700K(4GHz)、AMD A10-7870K(3.7GHz)
マザーボード:ASUSTeK Z170-A(Intel Z170)、ASUSTeK A88XM-A(AMD A88X)
メモリ:Micron Crucial BLS2K8G4D240FSA(PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2)、Corsair CMY16GX3M2A2133C11(PC
3-17000 DDR3 SDRAM 8GB×2)
ビデオカード:NVIDIA GeForce GTX 8800 GTX リファレンスカード
SSD:Micron Crucial MX200 CT1000MX200SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、1TB)
電源:Corsair RM650(650W、80PLUS Gold)
OS:Windows 10 Pro 64bit版


[Text by 加藤勝明]


DOS/V POWER REPORT 2016年5月号は3月29日(火)発売】

★総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」
★特別企画「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」
★連載「最新自作計画 ~ガラスとLEDで“内部を見せる”マシン~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!! 即戦力・自作PC作例集」「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)

★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2016-03-22-0940.php

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(AKIBA PC Hotline!編集部)