COMPUTEX AKIBA出張所

モバイルディスプレイ「On-Lap」がより薄く進化!ゲーミングモデルや高耐久モデルも検討中

(COMPUTEX AKIBA出張所 / GeChic編)

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2017」が、5月30日~6月3日(現地時間)に台湾で開催された。

 様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。

 項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。

 いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。

より薄くなった新モデルが登場、ゲーマー向けや法人向けモデルも検討中

 GeChicは、持ち運べるモバイルディスプレイ「On-Lap」シリーズで、移動先でも多画面を実現したいモバイルユーザーから高い支持を得ているメーカーだ。

 今回のCOMPUTEXでは、一般会場では展示を行なっていなかったのだが、別の場所で新製品発表会が開催されたので、そこで明らかにされた新製品と同社の今後の展望について紹介したい。



薄型化した13.3型モデルの新製品「On-Lap 1305H」、スタンドカバーも改良

13.3型モデルの新製品「On-Lap 1305H」
ほとんどの部分の厚さは7mm、最厚部でも9mmと非常に薄くなった

 13.3型モバイルディスプレイの新製品が「On-Lap 1305H」である。

 これは、On-Lap 1303Hの後継となる製品だが、ボディの設計が一新され、ほとんどの部分の厚さが7mm、最厚部でも9mmとよりスリムになり、携帯性も向上した(On-Lap 1303Hの厚さは10.5mm)。

 液晶解像度はフルHDで変わらないが、カバースタンドも進化しており、磁石でスタンドを固定する仕組みを採用したことによって、スタンドの角度を無段階に変えることができるようになった(従来は4段階)。また、コネクタ周りも改良され、USBからの電源供給とHDMI信号を1本のケーブルで送れるようになった。コネクタは本体の長辺と短辺に設けられているため、縦置きでも横置きでもケーブルが邪魔にならない。

 展示されていた製品は試作機であったが、順当に進化しており、使い勝手が向上していると感じた。なお、日本での発売時期は2017年の秋から冬の予定で、価格は現行モデルと同程度の3万円台半ばになりそうとのこと。

右側面には、電源ボタンや画質調整用ボタン、ヘッドホンジャックが用意されている
On-Lap 1305Hは、短辺と長辺に入力端子が用意されているので、縦置きでも横置きでも使いやすい
On-Lap 1305Hの接続ケーブル。ケーブルの形状も変わり、USBからの電源供給とHDMI信号を1本のケーブルで送れるようになった。PC側はUSBポートとHDMI出力に接続して利用する
横置きにしてPCと接続したところ
縦置きにしてPCと接続したところ
カバースタンドは液晶面を保護するケースとしても利用できる
カバースタンドは、スタンド部分が磁力で固定されるようになっており、角度を無段階に変えることができる
カバースタンドの角度を変えた状態。磁力は十分で、しっかりと固定され、利用中にずれるようなことはない

【On-Lap 1305Hをどう思いますか?】
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タッチパネル搭載とバッテリー搭載を選べる11.6型モデル「On-Lap 1102H/I」

On-Lap 1102シリーズ

 11.6型モデルについては、タッチパネル搭載の「On-Lap 1102I」とバッテリー搭載の「On-Lap 1102H」の2モデルが登場する。解像度はどちらもフルHDで、こちらもカバースタンドはOn-Lap 1305Hのものと同じように、磁石式に改良され、角度を無段階に調整できるようになった。

 オプションでリアドックが用意されていることも特徴である。リアドックを背面に装着することで、スティック型PCなどを一体化することが可能になり、タブレット的な感覚で利用できるようになる。On-Lap 1102Hのバッテリー容量は6,000mAhで、両製品ともステレオスピーカーを搭載している。日本では、小さいサイズのほうが需要が高いため、この11.6型モデルには代理店も期待しているとのことだ。

 この2モデルの発売時期は、13.3型モデルよりもやや早い、2017年夏頃の予定だ。価格はバッテリー内蔵のOn-Lap 1102Hが2万円台後半、タッチパネル搭載のOn-Lap 1102Iが3万円台前半になるようだ。

タッチパネル搭載の11.6型モデル「On-Lap 1102I」
右側面には、電源ボタンや画質調整用ボタンが用意されている
左側面には、MicroHDMI入力とアナログRGB入力、Micro USBポートが用意されている
背面には、リアドック接続用コネクタが用意されている
オプションのリアドック。HDMI入力とUSB電源出力、USB電源入力が用意されている
リアドックを本体背面に装着して、スティック型PCを接続したところ。ネジでしっかりと固定されるので安心だ
こちらはタッチパネルは非搭載だが、代わりにバッテリーを搭載した11.6型モデル「On-Lap 1102H」

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ゲーマー向けのモバイルディスプレイも開発中? Gechicの今後の展望

「On-Lap」のゲーミングモデルが今後登場する?

 GeChicの今後の展望について、担当者に訊いてみたところ、これまでの製品も当然進化させていくが、新たな分野としてゲーマー向けのモバイルディスプレイも検討中とのことだ。

 例えば、現在のOn-Lapはリフレッシュレート60Hzだが、FPSゲーマーなどに向けて120Hzといったより高いリフレッシュレートに対応する製品も考えているようだ。また、4Kといった、より解像度を高める方向への進化も考えられるので、製品化に向けて研究・開発を行っているとのことだ。

 ゲーマー向け製品では、外観も重要であると認識しており、ゲーマーが好む派手なデザインや、RGB LED搭載で光るOn-Lapが出てくる可能性もありそうだ。

 また、日本のユーザーの意見も是非取り入れて開発したいとのことなので、気になるユーザーはアンケートに意見を記入してもらいたい。

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耐久性を高めた法人向けモデルの発売も計画中、来年には製品化?

高耐久な法人モデルはOn-Lap 1102シリーズがベースになる予定とのことだ

 また、ゲーム分野とともに、同社が注力しているのが法人向けモデルである。これまではコンシューマー向けモデルのみを展開していたが、最近は、工場で使っている制御用PCで使いたいとか、エンジニアが持ち歩いてサーバーメンテナンスに使いたいといった法人からの問い合わせも増えているそうだ。

 そこで、同社では11型タッチパネル搭載モデルをベースとして、耐久性や強度、保証、耐用年数などを高めた法人向けモデルを開発中であり、早ければ来年にも製品化されるようだ。

 一時期、On-Lapシリーズと似た製品が他社からも出たり、また、近いカテゴリーとしてUSBデバイスとして認識されるUSBディスプレイなども登場していたが、最近はあまり新製品が登場していない(USBディスプレイはディスプレイドライバが必要で、3D描画などには向かないという欠点もある)。そうした中、着実に進化を続けているGeChicのOn-Lapシリーズには今後も期待したい。


業務用・高耐久の「On-Lap」に関してのご意見:

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[制作協力:GeChic]