借りてみたらこうだった!
魅惑の“幻光PC”が簡単に組める、CORSAIRの「Crystal Series 280X」をテスト
見た目にこだわるユーザーに好適な「魅せるmicroATXケース」 text by 坂本はじめ
2018年9月10日 00:05
今回はCORSAIRのミニタワー型microATXケース「Crystal Series 280X」をお借りした。
デュアルチャンバー構造のシャーシと、3面に採用したガラスパネルを特徴とする、魅せるタイプのPCケースだ。また、CORSAIR製のイルミネーション相性が非常に良く、初心者でもかなり完成度が高い光るPCが組めるのも特徴だ。
microATX規格を愛するユーザーや、コンパクトに美しいPCを作りたいユーザー注目のPCケース「Crystal Series 280X」。その外観と機能をみてみよう。
“魅せたい部分”だけを見せる3面ガラスパネル + デュアルチャンバー構造
Crystal Series 280Xは、microATXマザーボードを搭載可能なミニタワー型PCケース。
搭載ファンの違いにより通常モデルとRGB LEDファン搭載モデルの2種類が用意されており、それぞれにブラックとホワイトのカラーバリエーションが存在する。今回お借りしたのはRGB LEDファン搭載モデル「Crystal Series 280X RGB」のブラックバージョンだ。
幅276mm×奥行き398mm×高さ351mmという、キューブ型PCにも分類できる低背かつ幅広なシャーシの内部はデュアルチャンバー構造を採用。
ガラス張りの左サイドにLEDイルミネーション機能を備えたパーツを集約し、配線やイルミネーション機能を持たないパーツを右サイドに隠すという、美しい部分より効果的に見せるための設計になっている。
また、一般的なタワー型PCケースの「裏配線」用スペースより格段に広いため、配線を隠すケーブリングが簡単に行えることも、この構造の魅力だ。
300mm長の拡張カードに対応、シャドウベイは全て裏面側に搭載
マザーボードなどの搭載スペースである左サイドは、マザーボード搭載スペースのトップ側とフロント側に広いスペースが確保されており、水冷ユニットの配置が容易な設計となっている。
拡張スロットは4本で、最大300mm長の拡張カードを搭載可能。搭載可能なCPUクーラーの高さは最大150mmとなっており、大型のサイドフロー型CPUクーラーを搭載する場合は干渉に気をつけたい。
右サイドには、2.5インチシャドウベイ×3基と3.5インチシャドウベイ×2基の他、最大180mm長の電源ユニットを取り付け可能なスペースを備える。
ドライブベイはいずれもトレイ式を採用。3.5インチシャドウベイはケース背面からアクセスする珍しいデザインで、2.5インチドライブの固定にも対応する。
その他、フロントインターフェイスはトップパネルのフロント側に配置されており、電源とリセットスイッチの他、USB 3.1×2と音声入出力端子を備えている。
水冷クーラー向けの内部構造を採用、最大3か所にラジエーターが搭載可能
Crystal Series 280Xの左サイドには、フロント、天板、底面の3か所にファンマウントを備えており、それぞれ120mmファンまたは140mmファンを2基ずつ搭載できる。ただし、底面については拡張スロット最下段との干渉が発生する場合がある。
搭載可能な水冷ラジエーターの最大サイズは、天板が280mmで、フロントと底面は240mm。フロントと底面は140mmファンを2基搭載可能ではあるのだが、CORSAIRの280mmラジエーター採用水冷「H115i PRO RGB」は搭載できなかった。
右サイドの冷却システムは、サイドパネルのフロントボトム側に120mmファンまたは140mmファンを1基搭載できる。
ファンマウントは電源ユニット用の吸気口の延長線上に配置されているため、140mmファンを取り付けた場合、180mm長の電源ユニットと干渉する。大型電源ユニットを搭載する場合は120mmファンを利用するのが無難だ。
すべてのファンマウントにはダストフィルターが設置されており、ケース内へのホコリの侵入を防ぐ。ダストフィルターは着脱が容易なマグネット固定タイプなので、フィルター掃除などメンテナンス性にも優れている。
完成度の高い光るPCが手軽に構築可能なケース実際にCORSAIR製RGB LED搭載パーツを組み込んでみた
Crystal Series 280X RGBとCORSAIR製パーツの組み合わせで製作したPCの作例を紹介しよう。
追加で使用したCORSAIR製パーツは、水冷クーラーの「H115i PRO RGB」、140mmのRGBファン「LL140 RGB」、DDR4メモリの「VENGEANCE RGB PRO」の3製品。
今回使用したCORSAIR製品は、いずれもユーティリティソフトの「CORSAIR iCUE」でイルミネーション機能のコントロールが可能だ。これにより、色の変化を同期させたり、全パーツのLEDを同じ色で発光させることによって統一感のある見た目を楽しむことができる。
複数メーカーのイルミネーションパーツを組み合わせた場合、センスの良い光るPCを組むのはなかなか難しい。制作者のセンスが良くなければ、どうしてもちぐはぐしたものになってしまうためだ。
この点、CORSAIRの製品でかためれば簡単に統一感のある仕上がりになり、“幻光PC”とも言えるような完成度の高いPCが作れるので、見た目にこだわりたいユーザーにはお勧めだ。
LEDイルミネーションで“魅せるPC”を作りたいユーザーにお勧め
Crystal Series 280Xは、LEDイルミネーション機能を持ったパーツを使った“魅せるPC”の構築に適したmicroATXケースだ。
デュアルチャンバーの片側を配線や光らないパーツを隠すスペースとしていることで、裏配線の難易度も低く、誰でも簡単に見栄えの良いPCを組み立てることができる。
標準モデルのCrystal Series 280Xの価格が税込1.5~1.6万円前後、RGB LEDファン搭載モデルのCrystal Series 280X RGBは税込2万円前後で販売されている。
CORSAIR製パーツを使ったイルミネーションPCを自作したいユーザーには、RGBファンやLEDコントローラが付属しているCrystal Series 280X RGBがおすすめだ。
[制作協力:CORSAIR]
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