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GeForce GTX 1050をダブル高橋がガッツリ解説、ドスパラ本店で紹介イベントを実施

プロと対戦できるOverWatch大会も text by 橋本 新義

 10月22日(土)ドスパラ秋葉原本店の店頭にて、新製品となるGeForce GTX 1050シリーズ搭載カードを中心とした「NVIDIA×Palitプレゼンツ GeForce GTX 10 Series紹介イベント」が開催された。

中心となったのは、告知当時では未発表、10月25日に発売される新製品、「GeForce GTX 1050」と「GeForce GTX 1050 Ti」の2モデル。

 イベントは2部構成で、第1部は改造バカことテクニカルライターの高橋敏也氏によるPalit製ビデオカード製品紹介と、NVIDIAの高橋一則氏によるGTX 1050/Tiの紹介。

 第2部は、現在人気のFPS「OverWatch」によるゲーム大会。プロゲーマーチーム「Rascal Jester」のプレーヤー、ぜるにゃん氏と2本先取で対戦でき、勝利できればRazer製ヘッドセットなどを商品としてゲットできるという趣向となっていた。

GeForce GTX 1050シリーズの特徴をライターの高橋敏也氏とNVIDIAの高橋一則氏が解説

第1部は、おなじみ高橋敏也氏による解説から。「私は実はNVIDIAアンバサダーでもあるので、解説できる資格はある……と思います」と冗談を交えてのスタート
まずは企業としてのPalitの紹介から、最大月産120万枚という生産量に関しては「フル生産するとNVIDIAが泣くと聞いてます」とコメントし、笑いを取っていた

 第1部前半は、高橋敏也氏から、ドスパラが製品を販売するビデオカードメーカー「Palit」と、同社の新製品となるGeForce GTX 1050搭載モデルの解説が行われた。

 気になるGeForce GTX 1050/Ti搭載カードの価格については「まだ情報がない」としつつも、「当然ながら1060よりは安価になるはず」ということで、続けて同社製GeForce GTX 1060搭載カードも改めてアピール。GeForce GTX 1060の最廉価モデルはドスパラ通販で税込2万1278円ということで、GeForce GTX 1050/Ti搭載機の価格にも期待を持たせるものとなった。

 続くNVIDIAの高橋一則氏は、GTX 1050と同Tiの仕様と、開発コンセプトなどを紹介。なんとプレゼンは、先日報道機関向けに行ったGeForce GTX 1050/Tiの製品紹介プレゼンをほぼそのまま紹介するという、非常に密度の濃いものに。

 秋葉原のNVIDIAイベントでは恒例となった感もある「ダブル高橋」でのボケとツッコミを交えつつ、「3年前のGeForce GTX 650と比べるとゲームでのフレームレートは約3倍」「補助電源が必要ないためセットアップが楽」といった特徴をアピールした。

 合わせて、後にゲーム大会が控えていることもあり、ゲーム用ユーティリティ「GeForce Experience」についても重点を置いて解説。

 とくにゲーマーから問い合わせが多いという質問「なぜメールアドレス登録が必要な場面があるのか」に関しては、「今後実施予定のゲーム内アイテムやダウンロードコードなどの優待施策を案内するため。従来は新製品のキャンペーンとしてが中心だったが、今後は既に使っているユーザーに向けてもサービスを充実させていきます」と、販促面でもさらに充実させる旨のコメントも飛び出した。

Palit製GTX 1050/Ti搭載カードは3モデル。Tiが2種と無印が1種の構成だ。高橋敏也氏からは「残念ながらまだ実物は持ってこれませんでした」との無念のコメントも
PalitのGTX 1050 Ti最上位となるデュアルファン/オーバークロックモデル『GeForce GTX 1050 Ti Dual OC』。コンパクトながら高性能ファン2基を搭載する
GTX 1050/Tiカードの解説タイミングでは、高橋一則氏が背後霊のようにチェックする、ダブル高橋プレゼンではおなじみの(?)構図も
日本では中心モデルとなりそうな補助電源不要カード、『GeForce GTX 1050 Ti Storm X』。補助電源不要でカード長も短いため、メーカー製PCのアップグレードにも好適
続いては高橋一則氏の解説……なのだが、今度は高橋敏也氏が背後霊と化し、来場者のウケを取る一幕も
GeForce GTX 1050/Tiの発表。搭載カード発売前であり、一般ユーザー向けのイベントでは実質的に初の公開となる
GeForceGTX 10系ことPascal世代GPUを構成する5つの特徴をおさらい。これらはすべてGeForce GTX 1050/Tiでも採用されるとのこと
ここ数年の人気ゲームシリーズにおけるGPU負荷(60fpsに必要なGPU性能)の概念図。PS4とXbox Oneが開発ターゲットとなった2013年を境に大きく増している
これらのゲームに合わせて、GTX 650に対して3倍の性能を備えるのがGTX 1050とアピール
人気ゲームタイトルの実測フレームレート。一部で画質設定は落としているが、フルHD解像度、60fpsで遊べる点を紹介した
NVIDIA側でもアップグレード需要を見込んでいるためか、ゲーマー向けに簡単さをアピール。ここで補助電源不要設計が大きなポイントとなる
GTX 1050/Tiともに10月25日から発売。なお日本では、従来からTi版に人気が集中したこともあり、当面GTX 1050 Ti搭載カードのみが出荷されるとのこと
搭載カードとメーカー一覧。リファレンス設計やFounders Editonは用意されないという
続けて9月にバージョン 3世代となったGeForce Experienceについても紹介。昨今はPCに詳しくないゲーマーも増えており、また録画や配信の需要が増しているという
GeForce Experience 3世代では基本操作をゲーム中にオーバーレイ表示できるため、ゲームを中断せずに録画や配信の操作が可能だ
GeForce Experience 3ではメイン画面にはゲームタイトルのみならず、パッケージイラストも表示されるように。大きく印象を変えている
アプリとしての動作も大幅に強化。起動速度も3倍に高速化され、重量級ゲームでの録画や配信時などでネックとなっていたメモリ消費量も半分に改善された
今後のGeForceユーザー向け優待キャンペーンはGEを仲介するパターンも増加。「いろいろな面で話題になりましたが、メールアドレス登録が必要なのはこのためです」と高橋一則氏
ゲーム配信もオーバーレイメニューから、さらに手軽に。「Maxwel
第1部終了後のじゃんけん大会。NVIDIAグッズやRazer製品などを狙い、参加者が拳に気合いを込めていた
会場は多くの来場者で賑わっていた

プロゲーマーと対戦できるOverWatch大会も実施

 第2部は、ぜるにゃん氏と元プロゲーマーnoppo氏ことNVIDIAの谷口純也氏によるエキシビションマッチから開幕。両者とも(元)プロゲーマーらしい安定したエイミングと、ヒーローの特性を活かした試合運びで会場を沸かせていた。

 その後は、ぜるにゃん氏と参加者との対戦に。谷口氏は、OverWatchでの解説に定評のある一条さんとともに解説に入り、FPSに不慣れな店頭観戦者にガイドを行っていた。

 第1部と第2部それぞれのラストには、NVIDIA製グッズやRazer製マウスやヘッドセットが賞品のじゃんけん大会も実施され、PCパーツショップ店頭イベントらしい(!?)盛り上がりを見せていた。

第2部は、NVIDIAの谷口純也氏(左)と一条さん(右)によるゲーム紹介からスタート。手前は賞品となるRazer製ヘッドセット「KRAKEN USB」
参加者には対戦相手として立ちはだかるRascal Jester所属のぜるにゃん氏。プロゲーマーならではの大局的な立ち回りと高いエイミング精度で会場を沸かせていた
ぜるにゃん氏と谷口純也氏のエキシビションマッチ。他のFPSより一発逆転要素の大きいOverWatchでの対戦ということもあり、両者ともに集中した表情に
エキシビション戦では、火力と機動性に優れるが体力のないキャラ「トレーサー」を中心とした闘いに。とくに立ち回りが重要なキャラだが、流石に両者とも一進一退の展開を見せる
エキシビション戦の後は参加者との対戦。日が落ちてくる午後5時過ぎまで、1時間30分近くの対戦大会となった

[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店]