ニュース

手軽に「美少女Vtuber」になれる時代がもう来る?ゲームイベントで開発中ソフトのデモが実施

成人向けVR対応ゲーム「カスタムオーダーメイド3D2」のファンイベント開催 text by 関根慎一

VR講座会場の様子

 3月31日、美少女ゲームブランド「KISS」のアダルト向け3Dゲーム「カスタムオーダーメイド3D2」のVR体験 + ライブイベントが秋葉原で開催された。

 会場は廣瀬本社ビル5Fのイベントホールで、別会場で開催するライブイベントと併催する有料イベントとして実施されている。そのイベント内で、誰でも“美少女のVtuber”になれるゲーム内コンテンツのデモが行われたので、その模様をお届けしよう。

 また、ゲーム開発者視点でVR機器を解説する、「KISS」の技術担当ねい氏による「VR講座」の模様も合わせてお伝えする。

VR空間で「自分好みの美少女」になりきれる!「バーチャルユーチューバー機能」をお披露目VtuberやVRチャットにも期待?

新機能「バーチャルユーチューバー機能」
キャラクター視点で自撮りを楽しめる

 「バーチャルユーチューバー機能」は、HTC Viveなどを活用したVR空間内で「美少女キャラになりきれる」機能。カスタムオーダーメイド3D2」のゲーム内コンテンツとして開発中のものだ。

 HMDからの視点はキャラ視点となり、手の動きや自分の位置は自分の動きに追従、なにか喋ると音声を認識してリップシンクするという凝りぶりだ(表情はコントローラで変更できる)。体験してみると、文字通り「自分が美少女になった」ような気分が味わえる。

 なりきる美少女キャラクターは、同ゲームおなじみのカスタマイズ機能で調整でき、顔やスタイル、服装まで大変細かく調整できる。つまり、「自分がなりたい美少女を作り、そのままその美少女になりきれる」という、考えようによってはかなりものすごいシステムだ。

 なお、前述したように、体験時の視点は「美少女の自分からの視点」のため、そのままでは「美少女の自分」を見ることができないが、VR空間内には「仮想の自撮り棒と液晶ディスプレイ」が用意されており、これを介して「美少女の自分」を確認できる。

別会場のステージでは、本作に出演している声優が「バーチャルユーチューバー機能」を使って登壇(リハーサル時の様子)
かなりなめらかに動いており、集まったファンを驚かせていた(写真はリハーサル時のもの)

 今回のお披露目は、そのまま製品化するといったものではなく、「ツールに近い位置づけ」(技術担当のねい氏)で、このままゲームに搭載するのか、一般ユーザーに提供する物として実装するのかなど、全て検討中とのことだ。

 ただ、「イベントで体験してもらったユーザーからは良いフィードバックを得られているので、ゲームへの実装を検討したい」(同士)そう。

 今後は、UIなどのブラッシュアップや、フェイストラッキング・アイトラッキングにも対応させる方針。また、VR HMDとコントローラーを使用せずに、キャラクターを操作する方法も検討しているそうだ。

 最近は、VtuberやVRチャットが話題だが、「自分好みにカスタマイズして、そのままなりきることができる」という意味では、これはかなり興味深いシステムといえる。ゲーム内での活用はもちろん、録画機能やチャット機能を含め、さまざまな可能性が考えられそうだ。

 「自分が着せ替え人形になれる」、「変身願望を叶える」といったコンテンツであり、今流行のVtuberのシステムとしても使えてしまう夢のあるものだろう。

 この機能はイベント時にすでに活用されており、別会場で行われたライブで、声優がVtuber的にステージに登壇する催しも行われた。開発中ではあるのもの、実用的なレベルになっていることがうかがえる。