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AMDファン待望の第2世代Ryzenが遂にデビュー、最上位のRyzen 7 2700Xは37,980円
最新チップセット「X470」搭載マザーも発売
2018年4月19日 22:00
開発コード名「Pinnacle Ridge」こと第2世代Ryzenの「Ryzen 2000」シリーズがデビュー、「Ryzen 7 2700X」「Ryzen 7 2700」「Ryzen 5 2600X」「Ryzen 5 2600」の4モデルが発売された。
店頭価格(以下、税抜き表記)は順に37,980円、35,980円、25,980円、22,980円。販売ショップはツクモeX.パソコン館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラ秋葉原本店、ツクモパソコン本店、パソコンショップ アーク、ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館。
ラインナップは計4モデル、最上位のRyzen 7 2700Xは8コア/16スレッド
Ryzen 2000シリーズは、新世代のコアアーキテクチャ「Zen+」を採用したSocket AM4対応CPU。
Ryzen 2000シリーズについては、14nmプロセスのZenアーキテクチャを採用し、GPUを内蔵したAPU「Raven Ridge」(開発コード名)が2月に発売されているが、今回は12nmプロセスのZen+を採用した、第2世代のCPUだ。
ラインナップは、8コア/16スレッドのRyzen 7が2700Xと2700の2モデル、6コア/12スレッドのRyzen 5が2600Xと2600の2モデルで、計4モデル。
製造プロセスの進化により、前世代比でパフォーマンスが10%向上したほか、ワットあたりのパフォーマンスの最適化が実現。クロックも高くなっており、最上位モデルのRyzen 7 2700Xの最高クロックは4.35GHzに達する。
高クロック化機能のPrecision Boostは、Raven Ridgeと同世代の「Precision Boost 2」が搭載。さらに、Ryzen 7 2700XとRyzen 5 2600Xには、新たに「Precision Boost Overdrive」などが搭載されている。このほか、冷却性能に余裕がある場合に最大クロックを超えて動作する「XFR 2 テクノロジー」にも対応する。なお、全4モデルがクロック倍率が固定されていないアンロックモデルとなる。
CPUクーラーはモデル毎に異なる、Ryzen 7 2700Xには虹色に光る「Wraith PRISM」が付属
純正CPUクーラー「Wraith Cooler」についても、Ryzen 7 2700Xには最新の「Wraith PRISM」が付属。ヒートパイプをCPUに接触させる構造で、ファンの周囲が虹色に光るリング型のRGB LEDを内蔵してる。
他の3モデルでは従来のクーラーが採用されており、Ryzen 7 2700には「Wraith SPIRE (With RGB LED)」が、Ryzen 5 2600Xには「Wraith SPIRE」が、Ryzen 5 2600には「Wraith STEALTH」がそれぞれ付属する。
最新チップセット「X470」を搭載したマザーが各社から登場
マザーやチップセットについては、対応CPUソケットは従来どおりSocket AM4だが、Ryzen 2000世代の新チップセットとして新たに、Precision Boost Overdriveなどの高クロック化機能をサポートし、X370よりも省電力化された「X470」が登場している。
また、従来のAMD 300シリーズチップセットを搭載したマザーでも、BIOSをアップデートすることでRyzen 2000シリーズを使用することができる。ただし、Precision Boost Overdriveなどの機能は、AMD 400シリーズチップセットと組み合わせた場合のみに有効となるため、マザーを選ぶ際は要注意だ。
今回、登場したX470搭載マザーは計11種類。詳細は別記事(ASUS、ASRock、GIGABYTE、MSI)を参照のこと。