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AMDの新型GPU「Radeon RX 5600 XT」が各社からデビュー、実売38,480円から
発売直前に公開されたBIOSの適用でスペックが向上
2020年1月25日 11:00
AMDの新たなミドルレンジGPU「Radeon RX 5600 XT」を搭載したビデオカードが各社から発売された。
25日(土)の販売解禁時点で各店には、ASRock×2製品、ASUS×1製品、GIGABYTE×1製品、PowerColor×2製品、SAPPHIRE×1製品、玄人志向×1製品の計8モデルが入荷している。
店頭価格は税込38,480~44,800円前後。最安モデルは玄人志向の「RD-RX5600XT-E6GB」。
PCIe 4.0対応Radeonのミドルレンジ、BIOSアップデートでスペックアップ
Radeon RX 5600 XTはRDNA(Radeon DNA)アーキテクチャと7nmプロセス技術を採用したPCIe 4.0対応GPU。RDNA世代のRadeon RX 5000シリーズにおいて、Radeon RX 5700の下位となるモデルで、1440p解像度でのゲームプレイをターゲットとしたRadeon RX 5700に対し、Radeon RX 5600 XTでは1080pゲームでの高いパフォーマンス・忠実度を提供するとしている。
AMDが25日(土)時点で発表している基本スペックは、演算ユニット数が36、ストリームプロセッサ数が2,304、テクスチャユニット数が144、ゲームクロックが1,375MHz、ブーストクロックが1,560MHz、搭載メモリがGDDR6 6GB、メモリクロックが12 Gbps、メモリインタフェースが192bit、消費電力が150W。
なお、複数のメーカーによると、製品の発売直前にBIOSのアップデートがあり、動作クロックがアップするなど、基本スペックに大きな変化があるという。
例えば、GIGABYTE Radeon RX 5600 XT GAMING OC 6G(GV-R56XTGAMING OC-6GD)の場合、BIOSのバージョンを「FA0」にアップデートすると、コアクロックはブーストクロック 1,620MHz→1,750MHzに、ゲームクロック 1,560MHz→1,670MHzに、メモリクロックは12,000MHz→14,000MHzに、TGPは150W→180Wにそれぞれアップするという。
今回流通している在庫に関しては、ASRockやPowerColorは最新BIOSが適用された状態で出荷されており、一部製品にはパッケージにBIOSアップデートを知らせるシールが貼られている。その他の製品に関しては、多くのメーカーがサポートページで対応BIOSを公開している。
[取材協力:ドスパラ秋葉原本店とツクモパソコン本店とツクモeX.パソコン館とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店とパソコンショップ アーク]