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AMDの新型GPU「Radeon RX 5600 XT」が各社からデビュー、実売38,480円から

発売直前に公開されたBIOSの適用でスペックが向上

写真はASRock「RADEON RX 5600 XT Phantom Gaming D2 6G OC」

 AMDの新たなミドルレンジGPU「Radeon RX 5600 XT」を搭載したビデオカードが各社から発売された。

 25日(土)の販売解禁時点で各店には、ASRock×2製品、ASUS×1製品、GIGABYTE×1製品、PowerColor×2製品、SAPPHIRE×1製品、玄人志向×1製品の計8モデルが入荷している。

 店頭価格は税込38,480~44,800円前後。最安モデルは玄人志向の「RD-RX5600XT-E6GB」。

PCIe 4.0対応Radeonのミドルレンジ、BIOSアップデートでスペックアップ

 Radeon RX 5600 XTはRDNA(Radeon DNA)アーキテクチャと7nmプロセス技術を採用したPCIe 4.0対応GPU。RDNA世代のRadeon RX 5000シリーズにおいて、Radeon RX 5700の下位となるモデルで、1440p解像度でのゲームプレイをターゲットとしたRadeon RX 5700に対し、Radeon RX 5600 XTでは1080pゲームでの高いパフォーマンス・忠実度を提供するとしている。

 AMDが25日(土)時点で発表している基本スペックは、演算ユニット数が36、ストリームプロセッサ数が2,304、テクスチャユニット数が144、ゲームクロックが1,375MHz、ブーストクロックが1,560MHz、搭載メモリがGDDR6 6GB、メモリクロックが12 Gbps、メモリインタフェースが192bit、消費電力が150W。

ASRock RADEON RX 5600 XT Challenger D 6G OC

 なお、複数のメーカーによると、製品の発売直前にBIOSのアップデートがあり、動作クロックがアップするなど、基本スペックに大きな変化があるという。

PowerColor製品に貼られているシール

 例えば、GIGABYTE Radeon RX 5600 XT GAMING OC 6G(GV-R56XTGAMING OC-6GD)の場合、BIOSのバージョンを「FA0」にアップデートすると、コアクロックはブーストクロック 1,620MHz→1,750MHzに、ゲームクロック 1,560MHz→1,670MHzに、メモリクロックは12,000MHz→14,000MHzに、TGPは150W→180Wにそれぞれアップするという。

 今回流通している在庫に関しては、ASRockやPowerColorは最新BIOSが適用された状態で出荷されており、一部製品にはパッケージにBIOSアップデートを知らせるシールが貼られている。その他の製品に関しては、多くのメーカーがサポートページで対応BIOSを公開している。

ASUS TUF 3-RX5600XT-O6G-EVO-GAMING
玄人志向 RD-RX5600XT-E6GB
SAPPHIRE PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6(11296-01-20G)
GIGABYTE Radeon RX 5600 XT GAMING OC 6G(GV-R56XTGAMING OC-6GD)
PowerColorは2製品
AXRX 5600XT 6GBD6-3DHE OC
AXRX 5600XT 6GBD6-3DHR OC

[取材協力:ドスパラ秋葉原本店ツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店パソコンショップ アーク]