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PCパーツファン注目の「Intel Arc A380」ビデオカードが遂に発売、ASRock製で価格は29,680円

i740以来、24年ぶりの一般市場向けディスクリートGPU

Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC

 PCパーツファン注目の「Intel Arc A380」(以下A380)を搭載したビデオカード「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」(型番A380 CLI 6GO)がASRockから登場、22日(木)に発売された。店頭価格は29,680円。

 ディスクリートGPUを搭載したIntelビデオカードの一般向け店頭販売は、1998年4月に登場したi740搭載ビデオカード以来、実に24年ぶり。

シングルファン搭載/OC仕様のコンパクトなビデオカード「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」

 Intel Arc A380(以下A380)は新たに設計したというマイクロアーキテクチャ「Xe-HPG」を採用したGPU。主な仕様は、レンダリング・スライスが2個、Xe-coreが8個、 レイ・トレーシング・ユニットが8個、ベース周波数が2,000MHz。TDPが75W。搭載メモリはGDDR6 6GBで、メモリインターフェイスは96bit、帯域幅は186GB/s、速度は15.5Gbps。

 今回登場した「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」は、オーバークロック仕様でシングルファンクーラーを搭載したコンパクトなビデオカード。GPUクロックは2,250MHzで、映像端子はHDMI 2.0b×1、DisplayPort 2.0×3。カードサイズは190×124×39mm(2スロット占有)で、補助電源端子は8ピン×1。推奨電源は500W以上。

 同社はA380によってコンテンツ制作やゲームを高速化するとアピールしている。コンテンツ制作に関しては、AV1コーデックによる動画のエンコードをソフトウェアエンコード時の4.4倍速で行なえるとしている。

 ゲーム性能については一部タイトルのフレームレートを紹介しており、「Dota 2」は230fps、「リーグ・オブ・レジェンド」は180fps、「フォートナイト」と「エーペックスレジェンズ」は101fps、「PUBG」は78fpsとされている。

 Intel Coreプロセッサと組み合わせることで動画エンコードやライブ配信などでの性能を高めるという従来技術「Intel Deep Link」にも対応する。ただし、12世代以降のGPU内蔵CPUが必要で、また使用状況に応じてCPU・GPUに電力を割り当てる機能「Dynamic Power Share」には対応しないとのこと。

[取材協力:パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ツクモパソコン本店TSUKUMO eX.パソコンショップ アークオリオスペック]