ニュース
「PasocomMini PC-8801mkIISR」がCEATEC 2024で展示中、アナログRGB入力を備えた小型モニターも同時発売
2024年10月17日 07:05
10月15日(火)~18日(金)まで、千葉県・幕張メッセにて開催されている“デジタルイノベーションの総合展”「CEATEC 2024」。その電波新聞社ブースにて、来春発売予定の「PasocomMini PC-8801mkIISR」が展示されていると聞きつけ、早速現地取材を行ってきた。
「PasocomMini PC-8801mkIISR」の基本的な仕様は、発表時の記事を参照してほしいが、ベースとしてはPC-8801mkIISRのスペックとなっており、それに加えてサウンドボードIIの機能も搭載したミニハードとなっている。
本体に関してのアップデート情報としては、背面に用意された各種入出力端子類が明らかになったのが見所だろう。狭いスペースに各種端子が凄然と並んでおり、スペース的な余裕がほとんど無いのが分かる。
外観では、ミニチュアフロッピーディスク部分が実際に開閉するところが確認できた。レバーの位置が左寄りになっている、PC-8801mkIISRに特有のフロッピーディスクドライブ(FDD)だが、「PasocomMini PC-8801mkIISR」でも見た目だけでなくレバーが開閉する仕掛けがそのまま再現されている。
ソフトウェア的な部分としては、表示画面の左下部分にFDDのアクセスランプが追加されているのがわかるだろう。実機のアクセスランプと同じく、FDDにアクセスがあると点滅する仕組みとなっている。ここは動画で確認すると分かりやすいので、そちらを参考にしてほしい。
今回の新たな話題としては、同時発売予定モニタの仕様が公開されたことだろう。これは、1985年3月よりNECから発売されていた14インチカラーディスプレイ「KD-852(当時の価格は99,800円)」をモデルにしたものだ。会場に展示されていたバージョンは3Dプリンタにて作られた試作品だが、製品化に際しては実機と同じような塗装も行われ、さらに製品ロゴも入る。
背面にはMicro HDMI入力端子だけでなくアナログRGB入力端子も備えており、付属のRGB変換ケーブルを使用すればVGA端子での接続が可能になるそうだ。入力可能な周波数に関しては現在仕様を固めているところで、決まればそのあたりの情報も公開されるだろう。
付属品にはリモコンも用意されており、これを使用すれば同時発売予定モニタの電源オンオフやボリュームの調整、HDMIとRGBの入力切り替えなどを行うことが可能だ。モニタの予価は18,800円で、「PasocomMini PC-8801mkIISR」と同時に購入しても5万円少々となっている。
今回、実際に動いている様子を動画で撮影できたので、それも掲載しておこう。最初にメニューが表示されているが、これは暫定的な仕様ということで、今後変わる可能性があるかもしれないとのこと。また、動画デモで流れているONION softwareの100Yen DISKについてだが、現段階では「お借りしているだけで収録予定ではありません」との説明があった。
電波新聞社ブースでは、他にもユニークな製品を展示中
「PasocomMini PC-8801mkIISR」以外にも、先日開催された東京ゲームショウでもお披露目されていたインテリジェントコントローラ サイバースティック「XE-1AJ」が、「イーグレットツー ミニ」と合わせて展示されている。
「XE-1AJ」は「イーグレットツー ミニ アーケードメモリーズ VOL.3」との同梱セットでの発売がアナウンスされているが、単体販売も行う予定とのことだ。価格は税込24,200円で、もちろん「イーグレットツー ミニ」だけでなく「メガドライブミニ2」などでも使用することができる。
ブースでは「イーグレットツー ミニ」と接続してあり、実際にゲームをプレイしての体験が可能なので、興味のある人はぜひ来場して欲しいとのことだ。
他にも、PC本体内部に取り付けて家庭用ゲーム機や国民機パソコンの映像を“RGBで”鮮明にキャプチャ可能な、RGBカラーモード対応PCI Express型キャプチャボードの「SC400N1-L HDV」。専用アプリケーションを使用してエンコードした放送用データをISDB-T方式の信号に変換して出力する、USB接続タイプの小型OFDM変調器「XHEAD-USB」といったハードも展示している。詳細が書かれたパンフレットも配られているので、気になった人は現地へ出かけてチェックして欲しい。
(C)NECパーソナルコンピュータ株式会社
(C)19790-2024 Microsoft
(C)2007-2024 MSX Licensing Corporation
(C)2021-2024 IoT Media Lavoratory