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クロック1.3GHz増、オーバークロック済みのショップブランドPCが発売に
3.5GHz→4.8GHz
(2013/2/16 17:00)
通常3.5GHzのCore i7-3770Kが4.8GHzで動作するというOC仕様のショップブランドPCが登場、OVERCLOCK WORKSの「OCW-EXTREME for 1155 XE-G II」が発売された。
実売価格は、標準構成(GIGABYTE製マザー「GA-Z77X-UP4 TH」、Radeon HD 7850カード、メモリ8GB、HDD 1TB、OS非搭載、他)の場合で188,000円(BTO対応)。納期は10~15営業日後としている。
店頭では、標準構成とは異なるPCによるデモが実施中(Radeon HD 5870カード、SSD 120GBなどが搭載)。スタッフに声を掛ければ自由に操作することが可能で、「ライセンス面で問題がなければベンチマークソフトなどをインストールしてテストできる」としている。
全コア4.8GHz動作、CPU温度は73℃
この製品は、Core i7-3770K(通常3.5GHz、ターボ時3.9GHz)を独自チューニングにより4.8GHzにオーバークロック、その状態での動作を保証するという完成PC。CPUクーラーは「メンテナンスフリーの水冷タイプ」(同店)が採用されている。
Turbo Boostを無効化することで全コア4.8GHz動作を実現させつつ、SpeedStepは有効のままで、アイドル時は1.6GHzまでクロックダウン、消費電力を抑えるという。同店は「OCモデルながらゲーム・ベンチマーク以外にも常用できる」としている。デモ機での1.6GHz動作時の消費電力は77W、CPU温度は38℃。
一方、デモ機での4.8GHz動作時については、CINEBENCH R11.5を全8スレッドで実行させた場合で消費電力が212W、CPU温度が73℃となった。コア電圧はCPU-Zによる表示で1.344V。
これについて同店は「全コアが4.8GHzで動作していること、CPUクーラーのファン回転数を抑えてあることを考慮すれば、CPU温度は低い」としている。
Core i7-3770KのOCについては、PC Watchがテストで4.6GHz動作(コア電圧1.2V)させた際、84℃まで上昇することが確認されている。確かに同店の製品は、OC時のCPU温度が抑えられていると言えそうだ。
ただし、デモ機の値は目安であり、保証するものではないとしている。同店曰く、CPUの個体差により値が上下する場合があるという。
また、CPUクーラーは、基本的には水冷タイプで固定されている(BTOメニューで変更できない)が、「どうしても空冷タイプにしたい場合は相談してほしい」としている。
[撮影協力:OVERCLOCK WORKS]