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準天頂衛星「みちびき」対応の腕時計型GPSが販売中、Bluetooth 4.0対応で1万円台

歩数計や高度計も

 準天頂衛星「みちびき」にも対応した台湾Mobile Actionの腕時計型GPSロガー「GT-900シリーズ」が販売中だ。

 販売されているのは国内代理店のアシター商事による日本語版で、実売価格はメモリ容量16Mbitモデル「GT-900」が11,500円、64Mbitモデル「GT-900 Pro」が13,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

歩数計も内蔵上位モデルは高度計も

高度などを表示
歩数などを表示
オプションで心拍メーター同梱モデルもあるが、入荷未確認

 みちびきは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が2010年9月に打ち上げた人工衛星で、準天頂衛星システム(QZSS、Quasi-Zenith Satellite System)における1号機。

 QZSSとは、日本のほぼ真上を通過する人工衛星を複数組み合わせることにより、常に1機の衛星を日本上空に配置できるというシステム。みちびきでは、GPSの補完・補強に関する技術実証・利用実証が行なわれている。

 QZSSによるメリットは、GPS機能の正確性・確実性の向上。人工衛星がほぼ真上に位置するため、高層ビルが多い都心部や山間部などでも信号の受信が可能になり、測位できる場所と時間を拡大できるという。

 なお、みちびきのGPSデータはWebサイトでも公開されている。データ公開サイトには、Windows対応の人工衛星位置表示アプリケーション「QZ-radar」も掲載されている。

 GT-900シリーズは、そのQZSSにも対応したCSRのGPSチップ「SiRFstarIV」や、1.4インチの液晶パネル(128×128ドット)を搭載した腕時計型の端末。

 ジョギングや旅行などで移動した地点のログが保存できるほか、歩数計やスピードメーター、スロープメーターとしても機能。上位モデルのGT-900 Proは、デジタルコンパスや気圧高度計といった機能も装備している。

 本体サイズは42×64.5×15.5mm。PCとの接続インターフェイスはUSB 2.0(Micro USBポート)。ワイヤレスインタフェースとしてBluetooth 4.0(CSR製チップ「CSR1000」)も備えている。バッテリー容量は600mAhで、USB経由で充電する。また、防水性能(IPX7)も持つ。

 付属品はUSBケーブル、ソフトウェアCDなど。対応OSはWindows 8/7/Vista/XP。

 ちなみに、QZSS対応のGPSチップとしては、Broadcomの「BCM4751」もあり、Googleのタブレット「Nexus 7」がこれを搭載している。また、eTrexのeTrex 30Jなど、単体GPSロガーでみちびき対応をうたう製品もある。

Mobile Action GT-900 Pro