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刻印が消えない高級キートップが店頭発売、メカニカルキーの交換用

「金太郎飴式」に2色成型

 長期使用でも刻印が消えない、メカニカルキーボード向けの交換用キートップ108個セットが店頭発売された。

 金太郎飴のように部品そのものを2色成型するため、たとえすり減ったとしても刻印が消えないのが特徴だ。

 店頭販売を確認したのは、FILCOブランド(ダイヤテック)のメカニカルキーボード「Majestouch」シリーズの交換用キートップで、モデルは「108日本語かななし配列」タイプのSPKCS108Dのみ。実売価格は4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

「金太郎飴式」の2色成型キートップ

左が2色成型品
キートップ裏面

 2色成形のキーとは、異なる2色の樹脂を用いてキートップの文字を形作った高級キートップ。表面に印刷するのではなく、部品そのものが金太郎飴のような構造になるため、理論上、たとえ摩耗しても刻印が消えないのが特徴。

 こうしたキートップを採用したキーボードは過去に存在していたが、最近では珍しく、「刻印が消えにくい」という製品でもレーザー刻印や昇華印刷を採用する程度。レーザー刻印や昇華印刷の製品も、かなりヘビーに使っていくと刻印が薄れてしまうため、「消えない」という点では2色成型に強みがある。

 今回の製品は、キー本体にブラウン、文字部分にベージュの樹脂を用いて形成されたもの。キーの高さはMajestouch標準タイプよりも高くなっており、キー側面のカーブなど、造形も標準品より細やかな印象がある。このほか、「ホームポジション確認用に、F/Jキーのくぼみが深くなっている」「通常品よりも刻印が大きく、見やすい」といった点も特徴。

 なお、この交換用キートップを使うには、対応する既存キーボードのキートップを購入者が全て取り外し、自分で新しいキートップに取り付け治す必要がある。交換時、キートップを破損してしまわないように注意が必要だ。

 FILCOでは、Web通販でのキーボードの新規購入時、オプションとしてキーセットの換装を行なってもらうことも可能。この場合は、キーボード代金、キーセット代金、換装作業料(2,000円)の3つが必要。

 また、キートップセットのラインナップはこのほかに英語配列(104キー)タイプもある。

[撮影協力:パソコンショップ アーク]

FILCO SPKCS108D