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12個もSATAがあるMini-ITXマザー登場、8コア新Atom、DIMMも4本…

しかもファンレス、ASRockのサーバ製品

 性能が大きく向上した8コアAtom「C2750」を搭載したサーバ向けマザーボードに第二弾が登場、「C2750D4I」がASRockから発売された。

 Mini-ITXなのにSATAコネクタが12個もあったり、CPUクーラーがファンレスだったりと独特の構造もユニーク。ASRockだけに「変態?」と言いたくなる製品だが、HDDを多数搭載するサーバなどでは便利そう。ショップでは「BTO向けに仕入れた」と説明しており、HDD多数搭載の小型PCが発売される可能性もありそうだ。

 実売価格は48,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)だ。

SATA12ポートにDIMM4スロット、コアは8コア

拡張スロットなど
裏面

 この製品は、性能が大きく向上したAvotonベースの最新Atom「C2750」(8コア/8スレッド/4MBキャッシュ/20W)を採用したサーバ向け製品。

 フォームファクタはMIni-ITXながら、フルサイズのDIMMスロットを2チャネル×2本搭載し、最大64GBメモリに対応(DDR3 1333/1600対応)。SATAポートも6Gbps対応を8個(うち6個はMarvell製コントローラ)、3Gbps対応を4個搭載するという強力な構成。

 サーバ向けらしく、LANインターフェイスも1000Base-T LANを2チャネル用意。オンボードVGAも別チップ(ASPEED AST2300/16MB)が搭載されている。

 CPUクーラーはファンレス仕様で、拡張スロットはPCI Express x8が1本。CPUクーラーについては「風の流れがある1Uケースなどで使用することを想定している製品のため、通常のケース等に入れる場合、別途ファンでの冷却が必要になる可能性がある」(販売しているオリオスペック)とのこと。

 なかなか特徴的な製品だが、対応OSがサーバ向け中心なので要注意。Windowsでは「Server 2008 R2 (x64)」「Server 2012 (x64)」のみが挙げられており、Linuxでは「CentOS 5.5 / 6.4 (x32 and x64)」や「SUSE Enterprise Linux Server 11 SP1 (x32 and x64)」、「FreeBSD 9.1 (x32/x64)」などが6種類が挙げられている。

 なお、同店では「今回のモデルはBTO用として入荷したもの」と説明しており、単品販売できる数は少ない模様。また、「メモリはECC非対応品も使用できる」(ショップ)とか。

[撮影協力:オリオスペック]

ASRock C2750D4I