ニュース

iOS 7標準の合体式ゲームパッドが発売、iPhoneがボタン付きの本格ゲーム機に

デュアルスティックもiOSで規格化済み

 iPhoneをボタン操作の本格ゲーム機として利用、しかもアップル公式APIでサポート済み、というゲームマニア待望の合体式ゲームパッドがロジクールから発売された。

 iPhone装着後のルックスは携帯ゲーム機そのもので、やや細長くなるのが気になる程度。iOS 7で標準サポートされていることもあり、対応ゲームが今後増加するのは確実だ。

 製品名は「G550パワーシェル コントローラ+バッテリー」で、実売価格は9,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ソフマップ 秋葉原 本館などではデモ機も用意されており、「個人のiPhoneでテストしてみることも可能」(同店)という。

 対応機種はiPhone 5s/5や第5世代iPod touch。OSはiOS 7が必須となる。

「iOS7公式」の合体式ゲームパッド40ゲーム以上が既に対応

 この製品は、8方向のアナログ入力が可能という「Dパッド」や、A/B/X/Yボタン、左右の「アナログショルダーボタン」(L/Rボタン)などを備え、携帯ゲーム機のような感覚でゲームをプレイできるアダプタ。

 同種の製品はこれまでにもあったが、今回の製品の最大のポイントは「公式モデル」であること。iOS 7では、ゲームパッドのAPIが整備されており、合体式2種類とワイヤレスタイプが「OS公式」として認定されている。これまでの製品は独自規格だったため、どうしても対応ゲームの広がりに限度があり、ゲームパッドごとに動作状況が異なる可能性もあったが、「公式」になったことで、これらの問題は解消される可能性が高いと思われる。

 なお、「対応ゲーム」としてロジクールが挙げているのは、12月26日(木)現在、41種類。今のところ「非常に多い」というわけではないが、iOS版ファイナルファンタジーシリーズも対応するとされるほか、僚誌GAME Watchによると、リスト以外でも対応ゲームが増えているという。

 また、この製品は、容量1,500mAhのバッテリーを内蔵、装着したiPhoneの動作時間を増やせるのも特徴。本体のバッテリースイッチをONにすることで、iPhoneのバッテリーへの充電が行なえる。なお、この製品を装着するとiPhoneのLightningコネクタが塞がれ、代わりに本体のmicroUSBポートで充電することになる。このポートでは「本体とiPhoneの両方への充電が可能」とされているが、同期できるどうかは未確認。

 なお、本体装着時でも電源/スリープボタンやリアカメラ、通話機能が使えるほか、音量調節ボタンやサウンドオン/オフは塞がれないため、そのまま使用できる。ただし、ヘッドホン端子は奥まった場所に隠れてしまうため、付属の延長ケーブルを利用する必要がある。

 本体サイズは幅200×奥行き21×高さ63mm、重量は120g。付属品は、iPod touch装着時に使用するiPod touchアダプター、ヘッドセットアダプタ、Micro USB充電ケーブルなど。

iOS7では「デュアルスティック」も規格済み今後登場?

standard form

 ちなみに、アップルの開発資料では、今回発売された「standard form」タイプのほか、L/RボタンをL1/L2+R1/R2ボタンに変更、デュアルスティックを追加した「extended form」(合体式)や「extended wireless controller」(ワイヤレス)も規定されている。

 今後はこうした製品も順次登場すると思われ、「携帯ゲーム機としてのiPhone/iPod touch」がより注目される可能性も高そうだ。

extended form
extended wireless controller

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 本館あきばお~零]

ロジクール G550パワーシェル コントローラ+バッテリー