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Bay Trail-M搭載の格安NUCが発売、最安15,980円
Bay Trail-Mでは現在最安、2.5"ベイも搭載
(2014/1/31 00:01)
(1/31 18:33更新)最安値をアップデート、「Windows 7非対応」を追記。
(1/31 17:28更新)発売を確認。
「Bay Trail-M」ベースのデュアルコアCPU、Celeron N2820を搭載したIntel NUCが初登場。実売価格は15,980~17,980円ほど(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と非常に安く、Bay Trail-M環境としては現在最安値。Intel NUCでは初めて2.5インチベイがあるのも特徴だ。製品型番は「DN2820FYKH」。
なお、2.5インチベイを搭載したNUCとしては、Core i3-4010Uを搭載したモデルも同時発売されている(詳細は別記事参照のこと)。
SATAポートは3Gbps対応、無線LAN機能は標準搭載「Windows 7は非対応」
DN2820FYKHは、基板サイズが100×100mmのUCFFマザーを採用したIntelの超小型PC自作キット「NUC」の新モデルで、SATA接続の2.5インチHDD/SSDが内蔵可能になったのが特徴。
本体サイズは116.6×112×51.5mmで、従来モデルより高さが増えたものの設置面積は従来どおり。内部は下段にマザー、上段に2.5インチシャドウベイ付きのトレイが配置されており、トレイを取り外すとマザーにメモリの装着などが行なえる。
また、DN2820FYKHでは、タブレット向けの新型Atomと同系のBay Trail-M(開発コード名)がCPUとして採用されているのも特徴。
Bay Trail-MはエントリーノートPC向けとされたモデルで、省電力性については、Celeron N2820では最大TDP 7.5W、SDP(Scenario Design Power)4.5Wが謳われている。その他の主なスペックはクロック2.4GHz、キャッシュ容量1MB、内蔵GPUがHD Graphics、最大GPUクロック756MHz。
このほか、新型のACアダプタが採用されているのも特徴。日本を含む各国用コンセントに変換するアダプタ(タイプA/C/G/I)が付属しており、これをACアダプタに繋げることでコンセントに直結できる。従来のように電源コードを用意しなくて済むのがメリットだ。
ただし、従来のNUCではMini PCIeスロットが2基用意されていたが、DN2820FYKHではmSATA SSD向けのスロットがなくなり、スロットは1基のみ用意。それも無線LAN/Bluetoothモジュールで使用済みとなっている。また、2.5インチドライブ用のSATAポートは3Gbps対応なので、高速SSDを使いたいと考えている人は要注意。
メモリスロット数はSO-DIMM×1(最大8GB)で、メモリモジュールの対応電圧は1.35V。DDR3-1333/1600モジュールに対応するが、動作クロックは1,066MHzに低下するとされている。
主な搭載機能・インターフェイスは、HDMI、Gigabit Ethernet、USB 3.0(前面/1基)、USB 2.0(背面/2基)、ヘッドホン端子、Intel製ワイヤレスモジュール「Wireless-N 7260BN」によるIEEE 802.11b/g/n無線LAN + Bluetooth 4.0など。従来モデルと同様にVESAマウントに対応する。
また、「Windows 7はインストールできない」(複数ショップ)そうなので、その点にも注意。パッケージを開けるとIntelのジングルが鳴る、ユニークなギミックも省略されている。
ドライブが「3Gbps SATA対応限定」になるのは残念だが、Bay Trail-Mを利用できる環境としては現在もっとも安価となる。余ったSSDなどでもう一台作るなど、手頃に楽しむには面白い製品といえそうだ。
[撮影協力:ツクモパソコン本店と東映ランド(ブロックD1-[e5])とBUY MORE秋葉原本店]