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“殻割りCPU”にも対応するZ97マザーがMSIから発売

専用の保護カバーでCPUのコア欠けを防止

 “殻割り”したCPUに対応するというMSIのOC向けZ97マザー「Z97 XPOWER AC」が発売された。5基のPCIe x16スロットを備え、4-WayのCrossFire/SLIもサポートされている。店頭価格(税抜き)は49,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

MSI製オーバークロック向けLGA1150マザーボードの最上位モデル

 Z97 XPOWER ACは、Intel Z97チップセットを搭載した同社のオーバークロック向けLGA1150マザーボードにおいて、最上位とされるモデル。

 他のモデルと同様に、硬織グラスファイバーの採用やPCBレイヤーの増加によりOCに最適化したという基板「OC PCB」や、クロックジェネレータの搭載により柔軟なOCをサポートするという「OC Engine」などが搭載されている。

 複数の機能で構成されるOCスイート「OC Essentials」も充実。OS起動時に一時的にクロック倍率を下げ、フリーズなどを回避するという「Slow Mode」や、基板上のボタン操作により1MHz/0.1MHz単位でクロックが調節できる「Direct OC」などを備える。

 最大の特徴と言えるのが、“殻割り”したCPUを保護するというカバー「Delid Die Guard(殻割りダイ・ガード)」を備える点。CPUをソケットに装着した後に被せることで、剥き出しになったCPUコアの周囲の高さを調節、これにより冷却ヘッドを接触させた際などに、コアが欠けたりするのを防ぐという。

 また、PCIe Gen3スイッチチップ「PLX8747」の搭載により、5基のPCIe 3.0 x16スロットが実現されているのも特徴。5基のうち最大4基を同時に動作させることが可能(x8/x0/x8/x8/x8モードで動作)で、ビデオカードを4枚装着する4-Way CrossFireや4-Way SLIをサポートするとしている。

 このほか、基板上のメモリスロット付近にファンが設置できるスタンド「OC Fan Stand」が付属、CPUやVRMなどの冷却が増強できる。OCについて解説した英語冊子「OverClocking Guide」も付属する。

 スロット数はPCIe 3.0 x16×5、PCIe 2.0 x1×2、DDR3 DIMM×4(最大32GB)。主な搭載機能・インターフェイスはDisplayPort、HDMI、Gigabit Ethernet、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0、6Gbps SATA(10ポート)、RAID 0/1/5/10、M.2、USB 3.0(I/Oパネル部8ポート、ピンヘッダ4ポート)、7.1チャンネルサウンド、PS/2。

 なお、無線LAN/Bluetooth機能は、付属のM.2モジュール「Intel Dual Band Wireless-AC 7260(7260NGW)」によって提供される。また、USB 3.0ポートについては、I/Oパネル部の8ポートは全てASMedia製チップによるもので、Z97チップによるUSB 3.0ポートは内部ポート(ピンヘッダ)のみとされている。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館ドスパラパーツ館ツクモパソコン本店]

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