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LGA2011-v3対応のIntel X99マザーが各社から発売

DDR4メモリに対応、従来のLGA2011との互換性は無し

 Intelの最新ハイエンドプラットフォーム「LGA2011-v3」が登場、対応チップセットである「Intel X99 Express」を搭載したLGA2011-v3マザーボードが30日(土)に発売された。

 今回発売されたのは、ASUSが1種類、ASRockが6種類、GIGABYTEが2種類、MSIが2種類。

 なお、今回発売されたモデルのうち、ASUS製品のみ、ピン数が異なる「LGA2011-v3互換」のCPUソケット「OC Socket」を採用している(詳細は別記事を参照のこと)。

LGA2011の後継となるハイエンドプラットフォーム、両者に互換性は無し

 LGA2011-v3は、2011年11月に登場したLGA2011の後継となるハイエンドデスクトップPC向けプラットフォーム。CPUソケットの形状を含むプラットフォームの刷新は、約3年振りとなる。LGA2011-v3という名称には、LGA2011のマイナーチェンジ版のような印象もあるが、両者に互換性はないため従来のCPUは流用できない。

 対応チップセットは、Intel X79 Expressの後継となるIntel X99 Express。LGA2011-v3とともに、「Haswell-E」こと8コア/16スレッドの「Core i7 Extreme Edition」などの新CPUをサポートする。

 従来同様、CPUにメモリインターフェイスやビデオカード用のPCIeインターフェイスが内蔵されるため、チップセットはUSBやSATAなどのI/Oを主に担う。Intel X99ではUSB 3.0が新たに搭載されたほか、6Gbps SATAが6基から10基に増加した。

 対応メモリがDDR3から新世代のDDR4に移行したのも大きなトピック。CPUが4チャンネルのDDR4メモリインターフェイスを内蔵したことで、マザーにも新型の288ピンのDIMMスロットが搭載される。このため、従来の240ピンのDDR3メモリは装着できない。

 なお、DDR4メモリは2ヶ月前から店頭販売が行なわれており、メーカーの種類はまだ少ないものの、スタンダードなDDR4-2133モデルのほか、高クロックタイプのDDR4-3000モデルも登場している。容量は4GB、8GBの2種類。

 また、MSIによれば、2015年までに16GBのモジュールが投入される予定という。16GBモジュールを用いることで、DIMMスロットを8基備える同社のマザーでは、計128GBの大容量が実現可能としている。

 マザーの機能については、SATA ExpressやM.2といった最新インターフェイスを備えるほか、サウンド回路の分離などにより高音質化を図るといった手法も採用(一部機能が非搭載のマザーあり)。サウンド機能については、ASRockが「Pury Sound 2」、ASUSが「Crystal Sound 2」、GIGABYTEが「AMP-UP Audio」、MSIが「Audio Boost 2」とそれぞれ名付け、機能をアピールしている。

 各社マザーボードの詳細は個別記事を参照のこと。

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 リユース総合館ソフマップ 秋葉原 本館パソコンショップ アークツクモパソコン本店BUY MORE秋葉原本店]

Intel X99 Expressマザーボード