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RFID、Oculus Rift、
自衛隊から自宅警備員まで集う「アキバ大好き!祭り」が開催中
text by 日沼諭史
(2015/1/17 22:05)
17日(土)と18日(日)の2日間に渡って、電子工作、ホビー、アイドルなど、“濃いアキバ”が一堂に会するイベント「アキバ大好き!祭り 2015 WINTER」が開催されている。アイドルグッズ、デジタルガジェット等の展示即売会、ライブステージや体験イベントなどが行われており、寒い中でも会場は大勢の来場者による熱気と活気に満ちていた。
なお、イベントは18日もベルサール秋葉原で引き続き開催される。入場は無料(ライブなど一部イベントは有料)。
“格安”のスマホ向けRFIDリーダーが販売中
前回2014年8月に開催された同イベントでも出展していた「日本Androidの会 秋葉原支部」は、今回も新たなガジェットを披露。その1つが、担当者いわく「NFCの次」を担うと見込むRFIDを読み取るためのリーダーデバイス「ARETE POP」だ。
「ARETE POP」は、iOS/Android端末のイヤフォン端子に接続して使用するハンディタイプのRFIDリーダー。読み取ったRFIDタグの情報を音声信号に変換し、端末にインストールしたアプリを介して画面上に情報表示などができる。
業務用としては導入されている例も増えてきたRFIDだが、コンシューマー向けの近接無線通信規格としては、スマートフォンが単体で対応していることもあり、NFCがまだまだ主流だ。しかし、NFCは1度に1つのタグしか読み取りできず、通信範囲も一般的に10cm未満とされているのに対し、RFIDでは一度に複数のタグの読み取りが可能で、通信範囲も1m前後まで拡大する。
メリットの多いRFIDではあるものの、これまではリーダー機器が安価なものでも20万円以上するなど、個人で導入するにはハードルが高かった。その市場に切り込んできたのが、数万円とリーズナブルな価格が特徴のARETE POPというわけ。同ブースでは4万円で販売も行っているが、在庫はわずか1台限り。2日目まで残っている可能性は低いかもしれないが、売り切れた場合でも展示品を目にすることは可能だ。
NFC対応デバイスを無料で自作できる
同ブースでは、前回の展示と同様に1枚100円のNFCタグも販売している。このNFCの仕組みを簡単に学べるワークショップも開催されており、無料で参加可能だ。NFC対応のAndroidスマートフォンに近づけると点滅するLED付きコイルや、NFCタグ入りストラップの自作体験ができ、完成した作品は持ち帰ることができる。通常は1枚100円のNFCタグを、ワークショップに参加すれば無料でもらえることになるので、ぜひ足を運んでみてほしい。
もう1つ目を引いた展示としては、Android端末で表示をコントロールする電子ペーパー。Android端末上のアプリからボタン操作で、長方形の電子ペーパーの色を白・グレー・黒に変更するデモを行っていた。
このデバイスは、衣服に取り付けて色が変わる様を楽しむデジタルファッションへの応用を目指したもの。3月7日、秋葉原にある女中酒場幻橙館で開催を予定しているファッションショーにて、実際にデジタルファッションとしてお披露目されるという。
3D CGキャラに“触れる”バーチャル体験もアリ
最近ではテレビなどへの露出も増え、知名度が上がりつつあるOculus Riftも体験できる。ミニチュアのジェットコースターに乗った気分になれるデモや、センサー付きの小型マネキンと組み合わせたバーチャルシステムなどが用意。マネキンの手足を動かすと画面内の3Dキャラも同じように動き、それをOculus Riftによりあらゆる角度から眺めることが可能だ。