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“アキバらしさ”がぎゅっと詰まった「アキバ大好き祭り」が開催
text by すんくぼ
(2015/8/27 17:05)
8月23日(日)、24日(月)の2日間、ベルサール秋葉原で行われた半年に1度のイベント「アキバ大好き祭り」。電機の街、アニメの街、ホビーの街、アイドルの街など、様々な”濃い”顔を持つアキバの面白さを凝縮したイベントになっている。
アキバで開催されるイベントとしては少し異色で、”アキバ”という地域がキーワードの下、様々な出展やステージでのパフォーマンス、電子機器の工作コーナーなどを楽しむことができる。コスプレ専門店や自宅警備隊などに加え、自衛隊や消防団、警察なども参加するのが特徴。一つ一つの濃い内容を楽しむとともに、「これもアキバなんだ!」という発見に満ちたイベントだ。
さっそくレポートをお送りしよう。
ぬいぐるみの口を操作して音を奏でる”楽器”を工作!
気軽に工作を楽しめるオープンスペース「想像空間ナノラボ」の体験コーナーでは、実際に電子工作を体験することができた。
今回、来場者が体験できたのはパペット型直感演奏楽器の「コケロミン」だ。有限会社トゥロッシュが開発、販売しているこの楽器は、カエルのぬいぐるみに手を入れ、口を開け閉めして音程を調整しながら、ボタンで様々な音を奏でることができる。
筆者も実際に体験してみたが、カエルの口をパクパクさせることで音がどんどん変わっていくため、その動きがメインになり、人形劇をしているような感覚で演奏できる、とても楽しい楽器だ。なお、このコケロミン、カエルのぬいぐるみが印象的だが、カエル好き以外でも体験できるようにということで、猫型も新たに発売したのだとか。
また、この「想像空間ナノラボ」の体験コーナーでは、3Dプリンター関連の物販も行っていた。3Dプリンターは、かなり手軽に入手できるようになったが、使いこなせるようになるかは、使い手次第という状況。
実際に3Dプリンターを上手に使いこなせるようになるためにというテーマで開催している教室の内容を定期購読の形で家でも学べるトレーニング教材が販売されていた。
メイドさんの吐息を感じることができる珍デバイスが展示
アキバ大好きまつりには毎回出展している「日本Androidの会 秋葉原支部」は、今回「メイドさんの吐息を地球の裏側に転送する」装置を展示していた。
実際に体験することはできなかったが、現代版糸電話のような仕組みで、入力側で認識した”吐息”をネットワークを経由して受信側でファンを回して再現するというもの。
レイテンシを低く抑えるためにWebRTC技術を使用しているところがこだわりだ。しかしこのシステム、よくよく考えてみると吐息を入力する側がどんな人だろうと受信側がメイドさんだと思っていれば成り立ってしまうのだが…、そこはあまり深く考えないでおこう。
アキバだからこそのカオスな物販や展示物
電子機器以外にも様々な展示が行われていたので、その一部を紹介しよう。
超吸水素材を開発し、タオル等を販売しているアイオン株式会社は、自社キャラクターのアイちゃんを押し出した展示を展開。同社の超吸水タオルは、プロの水泳選手も使っているとのことだが、もっと多くの人に知ってもらいたいということで、かわいらしいカッパと猫を組み合わせたアイちゃんが誕生したとのことだ。
他にもお買い得商品の販売も多くおこなれていた。中古品の掘り出し物セールをはじめ、ガンプラ、各種ヘッドホン・イヤホン、けん玉などなど、アキバだからこその掘り出し物が見つかる、ユニークな販売ブースが特徴的だ。
「ドリフターズ」島津義久のヒューマンスケールフィギュア。3Dプリンターでこのサイズのフィギュアを制作したのは日本初とのこと。
また、会場には、大型の展示物も登場、会場を行き交う人々の目を引いていた。ツクル(ノ)モリは、漫画「ドリフターズ」に登場する島津義久の等身大フィギュアを展示。3Dプリンターで制作されたというヒューマンスケールのフィギュアは迫力満点だ。
そしてアキバ大好きまつり恒例のプラレールも展示。複雑に組み上げられたレールを、アニメのキャラクターなどアキバらしい列車たちが駆け抜けていた。