Intel Core i7-8700Kなど旧世代CPUが品薄で急騰、一方で最新の「Core i5-9600K」が販売開始

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Intelの最新CPU「Coffee Lake Refresh-S」が販売開始一方で前世代モデルは品薄で急騰

　IntelのデスクトップPC向けCPUの新製品、「Core i5-9600K」の販売が始まった。「Coffee Lake Refresh-S」と呼ばれる「第9世代Coreプロセッサ」の6コアモデルで、内部クロック3.7GHz(最大4.6GHz)、キャッシュメモリ9MB、TDP 95Wといったスペックを持つ。最安値は税込34,970円だ。

　なお、8コア/16スレッド動作の「Core i9-9900K」(3.6GHz/最大5.0GHz)および8コアの「Core i7-9700K」(3.6GHz/最大4.9GHz)も近日中に出回る見込みで、それぞれ税込65,980円、税込51,480円との予価が提示されている。

Core i5-9600Kが発売

第9世代CPUの予価

10月20日(土)に撮影したCoffee Lake-Sの価格表

　一方、従来機種の「Coffee Lake-S」は、9月下旬頃から徐々に品薄化。10月に入ると最上位の「Core i7-8086K Limited Edition」が姿を消し、今回調査の10月20日(土)時点ではCore i5/i3を中心に品切れが目立つ。元々扱いが少ない低消費電力版の「末尾T」モデルに至っては、ほとんど見掛けなくなってしまった。

　もちろん価格への影響は大きく、Core i5-8600Kは3,672円高の税込33,566円、Core i3-8350Kは1,568円高の税込21,038円に急騰。在庫ショップ数を見る限りでは潤沢なCore i7-8700K/8700も特価が出なくなり、8700Kは最安値が8,622円高の税込47,480円、平均5,909円(14.2％)高となる始末だ。

　品薄と高騰は最上級PC向けの「Core X」にも及んでおり、一時値下がりしていた機種はとりわけ反動が酷い。Core i9-7940Xが18,142円高の税込157,980円に上がったほか、7960Xは9月29日(土)に税込167,400円をつけていたため、今回調査時の税込194,378円との差は実に26,978円にもなる。

Athlon 200GEパッケージ

　波乱のIntelを尻目に、AMDはまずまず平穏。9月下旬には、Socket AM4対応の「Athlon 200GE」が発売された。Radeon Vega 3グラフィックスを統合した2コア/4スレッド動作のAPUで、内部クロック3.2GHz、TDP 35W。価格は税込6,998円で、IntelのPentium Gold G5400や、Celeron G4920に相当する。Ryzen 3 2200Gなど「Raven Ridge」より大幅に安く、低予算のPCをAMDで組むのに嬉しい。

　このほか、Ryzen Threadripper 1950Xが10月上旬から中旬にかけて税込86,378円、1920Xが10月20日(土)に税込51,818円を付けた。Threadripperの1900番台には、時折こうした安値販売が見られる。Ryzen 7 2700Xなど「Pinnacle Ridge」にもしばしば特価が出るが、10月20日(土)時点では前回調査時より上昇していた。