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第9世代Coreプロセッサが遂にデビュー、まずはCore i5-9600Kが発売
2018年10月19日 22:00
初出日時 10/19 22:00
「Coffee Lake Refresh-S」こと第9世代Intel Coreプロセッサが遂に発売された。販売されているのは「Core i5-9600K」の1モデル。対応するIntel Z390マザーは発売済みで、これまでのIntel Z370マザーなどにも搭載できる。
店頭価格は税込34,980円前後。販売ショップはドスパラ秋葉原本店、ツクモeX.パソコン館、ツクモパソコン本店、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館、オリオスペック、パソコンショップ アーク。19日(金)22時の販売解禁時には、一部ショップで夜間販売も行われた。
CPUダイとヒートスプレッダとの接合に「はんだ」を採用、OC能力が向上
第9世代CoreはIntelが米国時間の8日(月)に発表したデスクトップPC向けの新CPUで、発表されたラインナップは上位から「Core i9-9900K」「Core i7-9700K」「Core i5-9600K」の3モデル。Core i9-9900KはメインストリームCPUとしては初めて「i9」の名を冠した製品で、8コア/16スレッド、ターボ時クロック5GHzといった高いスペックが謳われている。
対応するCPUソケットは「Coffee Lake-S」こと第8世代Coreと同じLGA1151。対応チップセットは新しいIntel Z390だが、Z390もこれまでのIntel 300シリーズチップセットとの互換性があるため、第9世代CoreとZ370マザーボードとを組み合わせたり、第8世代CoreとZ390マザーとを組み合わせたりすることもできる。ただ、基本的にマザーメーカーは、Z370マザーのラインナップをZ390マザーに置き換え、Z370マザーを終息させる方針だ。
同社は第9世代Coreはゲーム向きとしており、人気ゲームタイトルにおいて前世代比でフレームレートが最大10%向上したとアピールしている。また、CPUダイとヒートスプレッダとの接合にグリスではなく「はんだ」を採用し、これにより熱伝導性が上がり、オーバークロック能力も向上したとしている。CPUの脆弱性である「Meltdown」などについてもハードウェアレベルの修正を施したという。
3モデル共通の主なスペックは、製造プロセスが「14nm++」、PCIe 3.0レーン数が40、対応メモリがDDR4-2666(デュアルチャンネル)、TDPが95Wで、GPUのIntel UHD Graphics 630が内蔵されるほか、自動オーバークロック機能のTurbo Boost Technology 2.0や、HDDなどのストレージを高速化するOptaneメモリーもサポートされる。また、プロセッサー・ナンバーの末尾に「K」が付くアンロックモデルで、クロック倍率の変更に対応する。
Core i5-9600Kのスペックは、6コア/6スレッド、ベースクロック3.7GHz、ターボ時クロック4.6GHz、キャッシュ容量9MB(Intel SmartCache)、GPUベースクロック350MHz、GPU最高クロック1.15GHzなど。
一部ショップは夜間販売を実施、客入りは少なめ
発売を記念して、ドスパラ秋葉原本店、ツクモeX.パソコン館、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店では、新CPU恒例の夜間販売が行われた。
ただ、自作PCファンの本命は発売が遅れているCore i9-9900Kということもあり、店頭は来客も少なく、事前会計は各店合計で5名前後に留まった。
ちなみにパソコン工房 秋葉原BUYMORE店の店頭には、Core i9のパッケージを模したMOD PCが、一足早く展示されていた。製作はアユート 森田健介氏で、20日(土)にパソコンショップ アーク2階で開催されるイベント「新CPU & 新VGA 最新自作パソコンパーツ徹底解説」で披露される予定。