待望の「Ryzen 9 3950X」と第3世代「Ryzen Threadripper」が登場、Intelから新型「Core X」も

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待望の「Ryzen 9 3950X」と第3世代「Ryzen Threadripper」が登場、Intelから新型「Core X」も

　11月下旬、第3世代「Ryzen」の最上位機種「Ryzen 9 3950X」がついに発売された。16コア32スレッド、基本クロック3.5GHz(最大4.7GHz)で、2次キャッシュを8MB、3次キャッシュを64MB搭載し、TDPは105Wとなっている。

　価格は税込98,780円(12月14日調査時)だが、人気かつ品薄のため、今回調査の12月21日時点では在庫ゼロ。一部ショップには、マザーボードとのセット販売限定としてバルク品が出回ったが、CPU単体での価格は表示されていない。

　一方、長く品不足が続いてきた12コア24スレッドの「Ryzen 9 3900X」は、12月に入って在庫状況が大きく改善。価格は税込65,780円で、広く販売されている。

16コアの「Ryzen 9 3950X」が販売開始。

「Ryzen 9 3950X」は品薄のため、マザーボードとセットで販売されるバルク品も流通している。

　3950Xと同時に、最上級PC向けの第3世代「Ryzen Threadripper」も登場した。CPUインターフェイスがSocket sTRX4に変更され、3970Xは32コア64スレッド、基本クロック3.7GHz(最大4.5GHz)で、2次キャッシュを16MB、3次キャッシュを128MB搭載し、TDPは280W。3960Xは24コア48スレッド、3.8GHz(最大4.5GHz)となっている。価格はそれぞれ税込257,180円、税込181,280円と高額だ。

　価格面では、第2世代「Ryzen Threadripper」のうち、2970WXが5,520円安の税込87,978円、2950Xが5,520円安の税込76,978円に下落。発売済みの第3世代「Ryzen」と、GPU搭載の「Ryzen 5 3400G/Ryzen 3 3200G」には全く値動きがない。

第3世代「Ryzen Threadripper」も発売。

第3世代「Ryzen Threadripper」最上位の「Ryzen Threadripper 3970X」は32コア/64スレッド。

「Cascade Lake-X」こと新型「Core Xシリーズ」も登場。

　Intelからも、最上級PC向けの新製品が11月下旬に販売開始された。「Cascade Lake-X」と呼ばれる新型「Core X」で、このうち最上位の「Core i9-10980XE」は、18コア36スレッド、基本クロック3GHz(最大4.6GHz、Turbo Boost Max 3.0で4.8GHz)、キャッシュ24.75MB、TDP 165W。発売直後から品切れが続いているが、税別125,450円(税込137,995円)との店頭表示があった。

　21日時点で在庫があるのは「Core i9-10920X」および「Core i9-10900X」の2機種で、10920Xは12コア24スレッド、基本クロック3.5GHz(最大4.6GHz、Turbo Boost Max 3.0で4.8GHz)、キャッシュ19.25MB、TDP 165W。10900Xは10コア20スレッド、3.7GHz(4.5GHz/同4.7GHz)となっている。価格(最安値)はそれぞれ税込98,978円、税込85,998円だ。

　Intelの値動きは比較的静か。品薄の「Core i7-9700KF」で在庫ショップ数が若干増え、最安値が6,490円安の税込43,978円に下がったのが目に付くほか、「Core i9-9900」が992円安の税込52,778円、「Core i5-9400F」が440円安の16,940円に下がっている。