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聞いてた印象と違う!!Radeon RX 6700 XTを買ったらApexと原神がすごく快適になったぞ

WQHDで高フレームレート狙いならアリ!text by 新井将彩成

「AMD Radeon RX 6700 XT GAMING GRAPHICS CARD WITH 12GB GDDR6(21306-01-20G)」

 3月19日(金)に発売されたAMDの最新GPU「Radeon RX 6700 XT」。レビューの影響もあってか、購入希望者が殺到するような状況ではありませんでしたが、秋葉原のショップでは安価なモデルは早々売り切れていきました。

 筆者も発売日に購入した一人で、自宅のビデオカードが数世代前のモデルでいろいろと辛くなってきたので乗り換えました。

 使ってみた感想ですが、事前レビューなどで感じた印象よりもだいぶ良く、自分の用途ではかなり満足のいく結果に。どのあたりが気に入ったのか、今回簡単にご紹介します。

発売日の最安モデルはSAPPHIREのリファレンスクーラー搭載モデル

 今回、購入したモデルはSAPPHIREの「AMD Radeon RX 6700 XT GAMING GRAPHICS CARD WITH 12GB GDDR6(21306-01-20G)」。Radeon RX 6700 XTシリーズの発売日に最安モデルとしてデビューしたリファレンスデザインのモデルです。店頭価格は税込77,000円でした。

リファレンス仕様のクーラーを採用。
シンプルなデザインのバックプレート。

 このモデルを選んだ理由ですが、価格が安いというのもありますが、一番は“リファレンスモデル”という部分。“リファレンス”という言葉の響きはやっぱりカッコ良い!初めてAMDのビデオカードを買うなら「当然コレしかないでしょ」ということで選びました。

出力端子側のブラケットは通気口が無いタイプ。
カード後方側も通気口は無し。

 SAPPHIREのリファレンスデザインモデルはデュアルファン仕様のクーラーを搭載しており、フラットなカードデザインが特徴的。本体サイズは266.7×110.15×39.75mmで、Radeon 6700 XT搭載ビデオカードの中では、サイズが比較的コンパクトになっています。これくらいのサイズなら少し小さめなケースにも設置できそう。

 主な仕様は、動作クロックがーム2,424MHz/ブースト2,581MHz、搭載メモリがGDDR6 12GB。画面出力端子にはHDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×3を搭載。動作に必要な補助電源コネクタは8ピン×1+6ピン×1となっています。

ファンの中心には「R」のロゴがあしらわれている。
カード中心には「Radeon」ロゴ。
カードの厚みは39.75mm。
補助電源コネクタはPCI-E 8ピン+6ピン。

使ってびっくり!APEXはWQHDでもサクサク、原神は60fps張り付きでめちゃくちゃ快適だった

 今回はIntel + Radeon環境でテストします。結論から先に書きますが、1440pで遊ぶならRadeon 6700 XTは良いカードです。思った以上に性能が良く、おぉ、AMDやるじゃん!というのが第一印象。初めてのAMDビデオカードですが驚かされました。

 1440pをターゲットとしたビデオカードがどの程度の性能を持ち合わせているのか、最近よく遊んでいるApexと原神での動作の状況を紹介します。テスト機材は以下の通りです。

WQHD/最高画質で120fps以上行ける!Apex Legendsはめっちゃ快適

 Apex Legendsでは、WQHD(2,560×1,440ドット)解像度で描画設定を最高に設定。起動オプションでフレームレート上限を解放した状態でカジュアルマッチングをプレイした際のフレームレートを測定しました。なお、計測はゲーム内のパフォーマンス表示を参考にしています。

降下前、マップ全体を見渡せるシーンでは100fpsを切りましたがそれ以降はほぼ120fps以上のリフレッシュレートを記録。

 プレイ中のフレームレートは90~230fps程度。振れ幅は大きいものの、ほとんどのシーンで120fps以上のリフレッシュレートを記録。マップ降下時や打ち合い、戦術アビリティを使用した場合もカクつきを感じることなく、快適にプレイできました。

 設定を一部変更すれば、4K解像度や高リフレッシュレートを利用できる液晶ディスプレイと組み合わせても良いかもしれません。

室内の打ち合いは110fps以上を確認できました。
戦術アビリティや水の描写でもカクつきは感じられませんでした。

原神は常時最高値の60fpsを張り付き、最高設定&WQHD解像度でも余裕の動作

 原神もWQHD(2,560×1,440ドット)解像度で描画設定を最高に設定。なお、仕様上60fps以上のフレームレートは測定できないようです。

元素爆発を使用しても60fpsを維持。

 結果は、プレイ中は60fpsを常に維持。ワープポイント間を移動する際はロードの影響か、大きくfps値が下がっていましたが、戦闘中の通常攻撃や元素爆発・スキル、元素反応の描写で問題なくプレイできました。

 スペック的には余裕を感じられたので、より高解像度の4K液晶でプレイしてみたいところです。

通常攻撃や飛行でも問題なくプレイできました。
原神は写真の撮影もできるので、なるべく高解像度にしたいところ。

GPU不足の今ミドルクラスでPCを組むなら「Radeon RX 6700 XT」も◎コスパ重視なら7万円台のモデルを選ぼう!

 Radeon RX 6700 XTは、AMDが1440pでのゲームをターゲットにしていると公表していますが、テストした感じではその通りといった結果が出ました。現在、ゲーム向けビデオカードは非常に買いづらい状況ですが、そういった中でもRadeon RX 6700 XTは入手しやすいほうなので、これからミドルハイクラスの性能を狙う人には良い選択肢になるはず。

 安価な製品ではありませんが、新世代のビデオカードの導入や旧世代ビデオカードからのアップグレードを考えているのであれば、購入を検討してみる価値はあります。コスパを重視するなら7万円台のモデルは狙い目です。