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Core i9-13900K×CORSAIRパーツで組む真っ白なゲーミングPC、こだわりの美しい1台
性能と見た目を両立、満足感のあるPCが組めるCORSAIR製パーツ text by 久保勇
2022年11月2日 00:00
AMD、Intelともに新世代のCPUが発売され、これからPCを組むという人も多いのではないのでしょうか。PCパーツは為替や高性能化などに伴い高価格化してきていますが、どうせお金をかけるならこだわりの1台にしたいところです。
今回はIntelの最新CPU「Core i9-13900K」と、なるべく白いPCパーツを使い、こだわりの“真っ白なゲーミングPC”を組んでみました。デザイン性も統一感を出すためになるべくCORSAIRのパーツで構築。これからPCを組む人は方向性の一例として参考にしてもらえれば幸いです。
白いゲーミングPCの印象を決めるのはPCケースと水冷クーラーCORSAIRの白いパーツを使ってCore i9-13900K搭載ゲーミングPCを構築
それでは今回の白いゲーミングPCを構築するのに使用したPCパーツを紹介します。PCの色の印象を決めるのはPCケースと水冷クーラー、マザーボードあたりの色合いなので、主役となるパーツを中心に紹介します。
CORSAIRのPCケースでは最も白い「iCUE 5000X RGB QL Edition」
PCケースはCORSAIR iCUE 5000X RGB QL Editionを選択。iCUE 5000シリーズは複数カラーがラインナップされていますが、QL Editionはフレームは内部はもちろん、ブラケットやファンなどほとんどの部分がホワイトで統一されたモデル。4面ガラスパネルで高級感もあります。
搭載ファンはRGB LEDタイプのモデルで、フレームなどは真っ白なものが搭載されています。標準でフロント×3基、背面×1基を備えるので、見た目重視のモデルですが、このままでも冷却性能が期待できます。
背面パネルはガラス製で中が見えますが、配線などが見えないように内側に一枚扉が設けられており、組んだ後の見た目も配慮されています。また、天板側もガラスパネルがあるので、メッシュだけのモデルよりもほこりが入りにくく、なおかつ見た目が良いのもこのケースのポイントです。
若干組むのに癖がある部分もありますが、配線などをがっちり決める前に仮組すればだいたい癖はわかるので、自作PCを何度か組んだことがある人であれば苦戦する部分は少ないはず。見た目の良さと“白い”ことが重要な人にはおススメのモデルです。
真っ白な360mm水冷クーラー「iCUE H150i ELITE CAPELLIX WHITE」
水冷CPUクーラーは360mmラジエーターを備えLGA1700にも対応している「CORSAIR iCUE H150i ELITE CAPELLIX」。ほとんどのパーツが白で統一された綺麗なモデルで、ファンはRGB LED搭載。クーラーはケースと並んでPCの色の印象を決めるパーツでもあります。
最近のCPUはクーラーの冷却能力が許す限り動作クロックを上げる挙動をとる傾向があるので、冷却能力が高いに越したことはありません。ケースに搭載できるなるべく大型のクーラーを選ぶのが今はおすすめ。また、ケース側のファンがRGB LED搭載ファンなので、クーラー側とイルミネーションを備える意味でもケースと水冷クーラーは同じメーカーで揃えると統一感が出て良いです。
水冷CPUクーラーをさらに豪華に「CORSAIR iCUE ELITE LCD Upgrade Kit White」
今回はCORSAIR製水冷CPUクーラーに搭載できるオプションパーツ「iCUE ELITE LCD Upgrade Kit White」も用意。
水冷CPUクーラーのLED発行パネルを交換して液晶ディスプレイに変更できるパーツで、交換も簡単。見た目をより豪華にするのに使用してみました。PCのステータスを表示したり、オリジナルの画像をやGIFアニメーションを表示したり、好みに合わせて表示がカスタムが行えるパーツです。
ホワイトシルバーのヒートシンクで覆われたマザーボード「MSI MPG Z790 EDGE WIFI DDR4」
ケースや水冷CPUクーラーと並んでPCの印象を決めるマザーボードですが、今手に入るZ790チップセット搭載品でなるべく銀色の面積が大きい「MSI MPG Z790 EDGE WIFI DDR4」を選択しました。
もちろん基板が白いマザーボードの方が良いのですが、日本で入手するのはかなり手間がかかるので、白いPCを組む際はなるべく銀や白の面積が大きいマザーボードを選ぶとまとまりのある1台に仕上がります。
銀色だと白に対して色の違いが気になると思う人も多いかと思いますが、実際に組んでLEDを光らせると白と銀であまり見分けがつかない感じになるので、銀で代用するのはかなり有りです。銀色のヒートシンクや白いカバーで覆われたマザーボードであれば選択肢は比較的あるので、パーツを揃える難易度が下がります。
LEDバーの大きい白いDDR4メモリ「CORSAIR VENGEANCE RGB PRO」
マザーボードがDDR4対応のモデルなので、今回はCORSAIRのメモリから「VENGEANCE RGB PRO」のホワイトモデルを選択。速度はDDR4-3200で、容量は16GB×2枚のものを用意しました。メモリを4スロット埋めたいので、ダミーメモリの「VENGEANCE RGB PRO Light Enhancement Kit White」も使用しています。
CORSAIRからはLEDのタイプが異なるメモリが複数発売されていますが、VENGEANCE RGB PROは上部全体がライトバーで発光面積が大きいので、イルミネーションを派手に見せたい場合などに向いているモデルです。
真っ白なカバーで覆われたビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 AMP White Edition」
ビデオカードは「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 AMP White Edition」を用意。全体が白いカバーで覆われたGeForce RTX 3060搭載カードで、なるべく黒い部分が見えないようにデザインされた白PCに向いているビデオカード。
基板迄白いビデオカードはかなり入手が難しかったりしますが、白いカバーで覆われたビデオカードは複数社から発売されているので、以前よりは入手しやすい状況になっています。また、組んだ後の写真を見てもらえればわかるのですが、裏面のパネルと側面が白であれば白いPCにはなじむので、全部白といった部分を妥協すればもう少し選択肢が増えます。
ただ、白いPCを組む上で最もパーツを揃える難易度が高いのが現状ビデオカードだと思われるので、欲しい場合は発売直後に購入しておいた方が良いです。
ケーブルも白い850W電源「CORSAIR RM White Series RM850」
電源は白いケーブルが付属するCORSAIRの「RM White Series RM850」を用意。容量850W/80 PLUS Gold認証の電源で、ビデオカードがミドルクラス程度であれば十分な容量のモデルになります。
白いケーブルを別途用意するのはなかなか大変なので、スリーブ処理された見た目も綺麗なケーブルが付属しているところはポイントが高いです。ちなみに、ビデオカード用の電源ケーブルは8ピン(6+2ピン)二股タイプなので、ケーブルなども見えるPCの場合は配線のセンスが問われることになります。今回時間の都合でちょっと妥協しました……。
ケースにアクセントが付けられるLEDパネル「iCUE LC100 Case Accent Lighting Panels」
今回の構成ではケースの下側にLEDイルミネーションが無く、光らせた際にさみしくなることが予想されたので、追加のイルミネーションパーツ「CORESAIR iCUE LC100 Case Accent Lighting Panels」も使用しました。
三角形のパネルを組み合わせて自由に配置できるLEDパネルで、LEDが無い部分に配置すると光るパーツが無い部分を補って飾れるので、使い方次第でかなり有用なアイテムになります。
CPUはIntel第13世代Coreの最上位モデル「Core i9-13900K」
CPUは24コアのIntel第13世代Coreシリーズ最上位モデル「Core i9-13900K」。ブースト時の最大クロックは5.8GHzで、最大ターボパワーは253W。
今回の構成で最上位CPUがしっかり動作するのか、冷却性能などに問題ないのかをチェックするため、なるべく高性能なCPUを選んでみました。
白いPC×白いイルミネーションはかなり綺麗他には無い美しいゲーミングPCが欲しい人に是非おすすめしたい1台
今回のPCパーツを使い組んだゲーミングPCが以下になります。これは言葉で説明するより見てもらうのが一番で、かなり綺麗な仕上がりになりました。
これだけ白で統一できると光らせないで使ってもかなり綺麗で、これはこれでかなり良いです。
以下はLEDを白で統一して光らせたところですが、白いPCに白LEDはかなり相性が良く、無茶苦茶きれいです。このまま完成品PCとして販売されていたらいいのに……と思うほど。メーカーサイトでもLEDはこのパターンで紹介されることが多かったりするのですが、凄く映えるのでイチオシの発光色です。
パーツを揃えたり、組む際の配線は大変だったりしますが、その分の見返りは十分にある仕上がりに。普通じゃない感もあり、珍しさも満足感もあってこだわる価値はあります。
LEDに色を付けた際の様子も撮影してみましたが、今回は淡い色合いで白に合う「水彩スペクトル」と、虹色に光る定番の「レインボーウェーブ」の2パターンのイルミネーションを試してみました。
個人的には「水彩スペクトル」は白いPCに馴染む色合いなので、白一色の次におすすめのイルミネーションパターンです。レインボーウェーブはしっかり色が出ますが派手なので、暗めの部屋で使う人に向いている気がします。
ちなみに、黒いPCの場合はLEDの光る部分がより強調されて綺麗に見えるので、レインボーウェーブがイチオシの組み合わせになります。
動画でも簡単に発光パターンを撮影してみたので、気になる方は確認してみてください。
冷却性能も十分、PCの性能をしっかり引出せる一台にクリエイター用途もゲームもいける!
見た目はかなり綺麗に仕上がった今回のPCですが、見た目重視や静音性重視で組むと、冷却能力がいまいちになったり、思ったよりパフォーマンスが出なかったりといったこともあります。
今回組んだPCが問題なく性能が発揮できているのかチェックしてみました。
まずはCinebench R23でスコアを計測してみましたが、マルチコアは37,755、シングルコアは2,182となりました。だいたいほかの環境でもこれくらいのスコアとなる例が多いので、性能は発揮できているようです。
シングルスレッド性能計測時はクロックは5.7GHz(Pコア)前後で動作し、CPU温度は60℃前後。マルチスレッド性能計測時は、同作クロックは5.2GHz(Pコア)前後で動作し、動作温度は100℃前後となりました。
Core i9-13900Kはクーラーの性能がとてつもなく高い場合を除き、動作温度100℃までの範囲でなるべく高クロックで動作しようとします。このため、CPUクーラーの性能は100℃の時点でどこまでクロックが伸ばせているかが性能になりますが、マルチスレッド時にPコアが5GHz以上で動作しているので、クーラーとケースの冷却性のはまずまずと言えます。
続いては定番ゲームベンチマークのファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークですが、こちらはスコア22,026となり、フルHD/最高品質で非常に快適に遊べる判定となりました。
今回ビデオカードがGeForce RTX 3060なので、ゲーミングPCとしてはスコアはそこそこといった程度になりましたが、超重量級のゲームを遊ぶのでなければ多くのゲームが快適に遊べそうです。
実際のゲームでは「モンスターハンターライズ:サンブレイク DEMO」と「Apex Legends」でもテストしてみましたが、モンスターハンターライズ:サンブレイク DEMOは最高画質で120fps前後、Apex Legends(トレーニングモード)は高画質よりの設定で150fps前後の値が出ていたので、高リフレッシュレートのゲーミングモニターを組み合わせても快適な性能を持っている1台となりました。
パーツメーカーを揃えてデザイン性にも優れたゲーミングPCをCORSAIRの白いPCはかなり綺麗
なるべく白いPCパーツを集めて組むと、かなり綺麗なPCが組みあがり、メーカーを揃えるとデザインも統一されて見た目の完成度も高いPCが組みあがります。白で組むならCORSAIRはパーツも揃えやすいので、おすすめのメーカーの一つです。
ゲーミングPCは黒で統一されたモデルが主流ですが、白は白で特別な雰囲気があり満足感のあるPCになります。今回は筆者が白好きなので白になりましたが、黒×赤や黒×青、なるべくシルバーで統一とかも綺麗なPCが組みあがるはず。
性能だけでなく、見た目を楽しめるのも自作PCの良さなので、こだわりのPCを組みたい人は色にもこだわって楽しんでもらえれば幸いです。
[制作協力:CORSAIR]