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PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」【2023年版/前編】
ADATA、AMD、ASRock、ASUS、CORSAIR
2023年1月1日 00:00
新年明けましておめでとうございます。
新年といえば去年の振り返りと今年の展望。「メーカーから見た去年の売れ筋パーツ」や「今年の意気込み」が気になる人も多いはず。
そこで今回、PCパーツやBTOメーカー各社に「2022年にヒットした製品」や「2023年の意気込み」をお伺いし、お寄せいただいたコメントをそのまま掲載しました。
掲載メーカーは計20社。各社が力を入れている、そして今後入れていくポイントや今年の意気込みなど、なかなか興味深いコメントもあったりします。掲載順はブランド名アルファベット順ですので、気になるメーカーがある方はそこを、全部読みたい方は頭からどうぞ。
PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」(2023年頭版) |
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【前編】ADATA、AMD、ASRock、ASUS、CORSAIR |
【中編1】DeepCool、ドスパラ、FRONTIER、GIGABYTE、Intel、Lian Li |
【中編2】Micron、マウスコンピューター、MSI、パソコン工房、パソコンショップSEVEN、Qualit |
【後編】Seagate、Western Digital、ZOTAC |
XPG公式キャラクター メイラ氏
●2022年にヒットした製品を教えてください
ADATA×Nidecコラボの高品質ファン「XPG VENTO PRO」です!
この記事にもあるけど、なによりもこの冷却性能とコストパフォーマンス!最近のPCパーツはどんどん性能上がっているけど、やっぱり心配なのは熱量だよね。その点、VENTO PROは高い冷却性能と高耐久性で、みんなのパソコンをしっかり冷やすことのできるファンなんだ。そういうところを評価してもらえたのか、すごく人気だったよ!
しかも日本での販売では1つと言わず2個セット、3個セットも販売していてとっても便利!!性能だけでなく、見た目にこだわる人にももってこいな製品なんだ。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?
実はゲーマー向けのガムやスナックも発売していたんだよね。残念ながら台湾だけでしか買えないんだけど……欲しい人は台湾までGO!なんてね!
それは冗談として、昨年の注目はヘッドセットPRECOGシリーズの新製品「PRECOG S」かな。すっごく軽量でメイラのお気に入りなんだ。ついゲームに熱中してると首が疲れたり頭が痛くなったりってことあるんだけど、これに変えてからはそういうこともなくてとても快適!でも、みんなはちゃんと適度な休憩をとりながら遊んでね?
それと、同時期にでたマウス「ALPHA WIRELESS」もおすすめ。無線で使いやすいし、レスポンスもとてもいいマウスだよ。デバイスはメーカー統一!ってこだわりを持っている人は多いけど、ぜひXPGで揃えてくれたら嬉しいな!
●2023年の意気込みを教えて下さい
まずは、いろんな製品のカラバリが増えることが決定してるよ。好きな色のデバイスに囲まれるのってすごく幸せだよね!楽しみにしてて!
それと今年はメイラの活躍の幅もどんどん広げていきたいな。Youtubeチャンネルでも確認できるから見に来てね!みんなの応援があればお菓子も販売できちゃう!かも?
2022年は雪山まで行ったから、今年はどこか暖かいところがいいなあ。あ、砂漠とかはやめてね!!
●読者に一言どうぞ
ここからはメイラに代わりまして、広報担当から失礼いたします。2022年、ADATA/XPG製品を手に取って頂いたお客様、記事を読んでいただいた読者の皆様、誠にありがとうございました。
ADATA/XPGを選んでおけば間違いない、と言ってもらえるような2023年を目指して一同頑張ってまいりますので、今年も応援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後の締めは、またメイラから!「ADATA/XPGの最新情報はツイッター公式アカウントADATA_XPG_JP@をチェック!忘れないでね!」
日本AMD株式会社ジャパンマーケティング本部マーケティングスペシャリスト 佐藤美明氏
●2022年にヒットした製品を教えてください
ヒットしたのはAMD Ryzen 7 5700X プロセッサーとRadeon RX 6600 シリーズ(6600/6600 XT/6650 XT)グラフィックスです。
Ryzen 7 5700XはZen3搭載、8コア16スレッドながらTDP65Wという低発熱・低消費電力を実現したCPUです。TDP 65WのRyzenは日本で絶大な人気があり、さらに価格が下がったことで人気に火がつきました。おかげ様で2022年11月にはCPU販売シェアが競合他社超えに復帰しています。
Radeon RX 6600 グラフィックス・シリーズはFHDゲーミングをターゲットしており、競合製品と比較してもコスパが際立っていること、ユーザーの満足度が高く口コミでも良さが広がったのがヒットの背景だと思います。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?
新登場したRyzen 7000 シリーズ・プロセッサーと、Radeon RX 7900 シリーズ・グラフィックスです。Ryzen 7000シリーズはZen4アーキテクチャー搭載、プラットフォームを含め、CPUに求められるニーズに応えるべく、性能・機能を大きく強化した製品です。
Radeon RX 7900シリーズは、4Kあるいはそれ以上の解像度の次世代ゲーミングまでターゲットととし、さらにAV1などのハードウェアデコード/エンコードエンジン搭載、クリエーション分野でも進化しており、競合製品と比較してもコスパの優れた製品です。
新しいCPU、グラフィックスともに新しいニーズや規格に対応しているので、2~3年先まで視野にPC構築・購入を検討している方は特におすすめです。
●2023年の意気込みを教えて下さい
Ryzen 7000シリーズは2023年も注目の製品が控えており、目が離せないこと、そしてRyzen 5000シリーズも併売するので、高性能な最新製品をとるかコスパをとるか(楽しく)悩ませ続けることをお約束します!
グラフィックスはRDNA3搭載のRadeon RX 7000シリーズが登場し、今後の製品展開がこちらも目が離せないことになるでしょう!
2023年もAMDがPCマーケットを面白くしていきます!
●読者に一言どうぞ
2022年はRyzenプロセッサーが登場して5年、新ソケットへの移行など節目を迎えたうえに、為替レート激変の中の新製品発売が続き、エンドユーザーの皆さまにとっても混乱続きだっと思います。
そのような中でもAMD製品を使っていただき、応援していただいた皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。(おかげ様で某価格サイトでCPU、GPU、PCで最高賞いただきました!)
AMDは引き続き、皆さまの期待に応えるられるようなテクノロジーを開発し、製品を発売していきます。2023年もAMDをぜひ応援してください!
ASRock Incorporation エクストリームプロダクトマーケティング 原口有司氏
●2022年にヒットした製品を教えてください
やはり昨年一番のヒット商品は新たにラインナップに加わった「LiveMixer」ですね!23個のUSBポートを実装し、配信者向けを明確にしたコンセプトのほか、これまでにない派手なデザインが皆さんに評価してもらえたと思います。
インクが飛び散ったようなデザインは1970~1980年代のニューヨーク地下鉄をイメージしていて、配信者やコンテンツクリエイターの方たちが自分の個性を表現する意味合いを込めて派手なデザインにしました。
また、配信者向けモデルとして、各メーカー様の協力を得てキャプチャデバイスの動作確認も行っており、動作確認リストの拡充も引き続き強化していきます。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?
12月末に発売されたAMD Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OCをおすすめしたいです。
今回搭載される110×100×110 mmの3つのStriped Ring Fanは独自のリングファン設計になっていて以前に比べて最大46%のエアフローが増加されたほか、中央のファンを逆回転させることでヒートシンク内のエアフローを拡散させるリバーススピン設計になっています。
また、独自機能のV字のフィン形状と通気口を設けエアフローを最適化した「Air Deflecting Fin」を引き続き採用し、性能だけででなく、冷却性も高まったAMD Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OCに注目してください。
●2023年の意気込みを教えて下さい
20周年を迎えたASRockでは「LiveMixer」やセガさんとコラボをした「PG SONIC」などユーザーのみなさんに喜んでもらえる製品が発売できたと思います。また2023年も皆さんからの意見を参考にさせていただき、より良い製品をお届けできるように頑張ります。
●読者に一言どうぞ
昨年最後でようやくオフラインイベントを行うことが出来ました。ASRockファンミーティングではASRockerのみなさんからの貴重な意見やふれあいの場を設けることが出来、次の製品開発に活力をもらいました。これからも皆さんに楽しんでもらえる製品開発と、毎日Twitterで自作PCの楽しさを伝えていけたらと思います。
2023年もよろしくお願いします!
ASUS JAPAN株式会社 オープンプラットフォーム部 広報 吉田ゆみ乃氏
●2022年にヒットした製品を教えてください
弊社は製品が非常に多く一つに絞るのが非常に難しいのですが……昨年はエヴァンゲリオンとのコラボレーション製品がその中でも一番の注目製品でした。
今回はROGの最高峰製品のみコラボレーションし、デザインや製品のギミックは作品のファンの方にも喜んでいただきました。ASUSの良さは様々な製品ラインを取り扱っているので、一部ではなくすべてを網羅してデザインを楽しめる環境を提供できたのがヒットした理由だったと思います。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?
MicroATXサイズの「Prime AP201」と「ROG Swift OLED PG42UQ」です。
Prime AP201はASUSのPrimeシリーズのコンパクトケースですが弊社の製品の中では非常にシンプルなつくりです。シンプルなつくりのケースにROGのマザーボードやビデオカードを組み合わせても楽しんでいただけます。
ROG Swift OLED PG42UQは世界初の41.5型有機ELのゲーミングモニターです。応答速度0.1ms、4Kの高解像度大画面と138Hz(オーバークロック)の高速リフレッシュレート搭載により、ゲームを最先端の技術で楽しむことができます。
●2023年の意気込みを教えて下さい
昨年は東京ゲームショウにRepublic Of Gamers(ROG)で単独出展や、先述したエヴァンゲリオンとのコラボレーションなど非常にROGを知っていただく機会が多くなったと感じております。
また、クリエイター向けのProArtシリーズでも様々なプロジェクトが進行しているので今年はもっと皆様のお手元に情報が届けられると思っております。
●読者に一言どうぞ
ASUSやROGは非常に多くの製品ラインを取り揃えております。私たちもまれになかったカテゴリー製品が発表されたりと驚くことがあるほど、どんどん広がっております。
ぜひ製品を購入する際は、ASUSやROGもあるかな?と思いだしていただければ幸いです!
CORSAIR Japan Marketing Manager 神冬旗氏
●2022年にヒットした製品を教えてください
CORSAIRはゲーミング周辺機器と自作PC用パーツのどちらも取り揃えているので一つに絞るのは難しいのですが、前年に引き続き新しい規格に対応したDDR5メモリは業界でも鉄板アイテムだと自負しております。
CORSAIRは1994年に設立し、メモリの老舗なのでその性能の安定性や信頼性がヒットへと繋がっていると思います。周辺機器では発売したばかりの「K100 Air」という最薄部11mmを誇り、ウルトラロープロファイル軸を搭載したキーボートもたくさんのフィードバックをいただいています。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?
夏にグローバルで発表をして、日本のSNSでも大反響のあった45インチのモニター『XENEON FLEX』が日本にもやってきます!
単に大きなゲーミングモニターではなく、左右を湾曲させることができるので目線の配り幅の少なさや没入感に大きく貢献します。また有機ELならではの応答速度と黒色の沈み込みなど映像クオリティも素晴らしいのでゲームだけでなく映画などを楽しむ際にも活躍するはずです。
●2023年の意気込みを教えて下さい
CPU、マザボやグラボと日々新しい規格が出る中でCORSAIRもそれに合わせた新製品を続々と出していくのでゲーミング&自作PC業界を盛り上げていきます!また、2023年はエンドユーザーの皆様ともっと触れ合えるオフラインイベントも行っていきたいですね。
●読者に一言どうぞ
日本市場でまだCORSAIRを手に取ったことがない、というユーザーは多いと思います。CORSAIRの機器で揃えて独自の統合ソフト『iCUE』で機器を一括管理できるのは便利なだけでなくRGBの光り方も簡単に設定できるので実用性にも富んでいます。
自作パーツだけでなく、ゲーミング周辺機器も本当に良い製品を取りそろえているので是非選択肢にしていただけると嬉しいです。