夜景を見ながらクリエイティブな事がしたい！動画編集もサクサクなゲーミングノート

クリエイティブな場所でクリエイティブなことがしたい！

　ゲーミングノートの使用感にフォーカスをあて、MSIのStealth 15M B12Uシリーズ(Stealth-15M-B12UE-012JP)のレビューをお届けしていますが、今回はクリエイター用途にスポットを当てて使ってみたいと思います。

　クリエイティブな物はクリエイティブな環境から生まれるはず！ということで、夜景を見ながら動画編集をしてみました。

GPU支援で動画エンコードは激速、やり直しが苦にならないサクサク感4K動画編集もGPUとCPUが強力なStealth 15M B12Uなら快適

田舎育ちの自分からすると、東京の夜景は正直芸術品レベル。美しいものに囲まれて作業をすれば良いインスピレーションを得られるはず！……ちなみにグラスの中は烏龍茶です。

　実は都心はあまり好きでは無かったりするのですが、そんな自分でも東京の夜景は芸術品レベルで綺麗だと感じます。こういった景色を見ながら作業をすれば、良い影響を受けて良い物が作れる気が……ということで、動画編集では超定番のAdobe Premiere Proを使い、フルHD/60pで10分の動画を作ってみました。なお、作業はACアダプタを接続して行っています。

Adobe Premiere Proで動画編集。

フルHDの動画素材を6本ほど使用して編集しましたが、負荷は軽めな印象。

　Adobe Premiere ProはGPU支援が利用できるアプリケーションで、対応するGPU搭載のPCであれば処理を高速化したり、CPUの負荷を軽減できたりします。

　今回はフルHD/60pの動画素材を6本ほど切り張りして編集しましたが、MSI Stealth 15M B12Uが高性能なこともあり、GPU支援云々以前に負荷が軽すぎたようです。引っかかったりもたつく場面も無く、拍子抜けするほど。終始快適に作業が行えました。

動画エンコードアプリケーションのAdobe Media Encoder。

Adobe Media EncoderもGPU支援が利用できます。GPUの恩恵がかなり大きいので利用しない手はありません。

GeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6でフルHD/60p/10分の動画をエンコード。時間は1分32秒。

Core i7-1280PでフルHD/60p/10分の動画をエンコード。時間は9分41秒。

　Adobeの動画関連のアプリケーションは、最終的に動画をエンコードする際にAdobe Media Encoderを利用しますが、このアプリケーションもGPU支援が効きます。

　こちらはGPU支援の効果が絶大で、MSI Stealth 15M B12Uに搭載されているGeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6を利用してフルHD/60p/10分の動画をエンコードした場合、時間は1分32秒。同じ動画を14コアCPUのCore i7-1280Pのみでエンコードした場合は9分41秒かかっているので、GPU支援を利用してエンコードした方が断然快適です。

DaVinci Resolveでカラーグレーディング。

DaVinci Resolveで4Kの動画の編集もしてみました。こちらもGPU支援を使用していますが、CPUもかなり使われるようです。

　動画編集アプリケーションでは、DaVinci ResolveもGPU支援が利用可能で、対応するGPUがPCに搭載されていれば快適に作業を行えます。

　DaVinci Resolveでは4K/30p動画の素材を利用してカラーグレーディングと編集をテストしてみましたが、このアプリケーションはGPU/CPUともにかなり負荷がかかる模様。タスクマネージャーのログを見ると、GPUがフルに使われている状態でも多くのCPUコアに負荷がかかっていることが確認できます。

　負荷は自体は高いものの動作はサクサクといった感じで、MSI Stealth 15M B12Uはクリエイター用途でも良い性能をもったモデルであることを感じさせてくれます。

Blender BenchmarkのGeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6のスコア。

Blender BenchmarkのCore i7-1280Pのスコア

　MSI Stealth 15M B12Uに搭載されているGeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6は、当然3Dの処理に使えばかなり高速で、Blenderで3DCGをレンダリングした際はCPUでレンダリングするよりも10倍前後高速だったりします。

　上の画像はBlender Benchmarkを、GeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6とCore i7-1280Pで実行した際のスコアで、Core i7-1280Pは最新の14コアCPUで高性能なものの、それでもGeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6に大きな差がつけられていることがわかります。

　GeForce RTX 30シリーズ Laptop GPUは、3D系のクリエイティブ用途にも高いパフォーマンスを発揮するので、3Dモデリングや3Dアニメーションを制作する人は同シリーズを搭載したモデルがおすすめです。

MSI Stealth 15M B12UはUSB 3.2 Gen2対応のUSB Type-Cが2ポートあるので、外付けSSDの利用もバッチリ。

しっかり1GB/s出るので、高速な外付けストレージが快適に利用可能。

　GPUやCPUの話題からは離れますが、動画の編集をしていると外部から素材を取り込んだり、編集が済んだものを書き出したりと、外付けストレージを使うことが多いかと思います。

　MSI Stealth 15M B12Uはしっかり1GB/s出るUSB 3.2 Gen2対応のUSB Type-Cを2ポート搭載しており、外付けSSDからのデータ取り込みや書き出しが快適に行えます。USB Type-Cが2ポートあると、2台のSSDからデータを同時に取り込んだり、1台からデータを取り込みつつもう一台にデータを書き出したりもできるので、実はかなり便利だったりします。

　クリエイター用途でゲーミングPCを選ぶ際は、高速転送に対応したインターフェイスが複数用意されているかも選ぶ際のポイントになります。